カーリヴァ山へ
カーリヴァ山手前の
ヴィーラ酒は「安くて、うまい!名品ヴィーラ酒!!」のコンセプトで有名だ
それもあって、酔っ払いの町になる。
すっかり夕方になった頃には、山に入る人はほぼ居ない。
とっても急いでいる人以外は、みんな手前の町で朝まで待つことにしている。
民宿:セヴェ・トゥルシュカ
夫婦で営んでいる
セヴェがおじさんでトゥルシュカがおばさんの名前。
民宿の部屋
同い年の
アルハと仲良くなった。
二つのベットにそれぞれ座って、お互いのことについて打ち明け合った。
エメルダ「私は、勇者になるんだ!」
アルハ「ゆうしゃ、、ってあの星の伝説の?」
エメルダ「そう!だから、今仲間を探してるの」
アルハは一瞬目を輝かせたように見えたが、すぐに
「そうなんだ」と柔らかい笑みを浮かべ「応援してるよ」と紡いだ。
ヒーラーをめざしているという彼女は今の時点では、
そこそこのヒーラーらしい。おねぇさんの方が腕が良く、
病気だって2~3日で治る
アルハは病気だったら1か月はかかる。
「みんな、ヒーラーはこれくらいなんだっていうけどそれじゃ嫌なの
「夢は
<大切な人を救える人>になることだから」
淡いマロン色に銀毛がほんの少し混ざっているらしく
揺れるたびにきらきら輝いている。
「姉妹でそばかすがあるけど、ねぇねの方がきれいに見えるの」
落ち着いていて、花を見ているようだと言った。
エメルダ「歌が好きだって言ってたよね」
アルハ「歌が好きなんだけど、周りから嫌がられるから歌いたくないの」
エメルダ「、、、聞いてみたいな」
アルハ「、、、」
~♪
Γίνετε οδηγός στη λάμψη και θεραπεύστε όλους μας.
<煌めきの 導き手となり 我 万人を 癒す>
エメルダは黄金の光に包まれたような感覚に陥った。
柔らかな陽だまりのような、清らかな光
一匹の蛇が蛇が寄ってくる。どこから来たんだろう。
それは、アルハの足元まで来ると
いつものことのように、白く清らかな蛇を肩に乗っけた。
両手で持っていて丁度用意サイズだ。
ぽつり、ぽつりと話し始める。
「みんな、怖がるの。」
ルビー色をした白い蛇はなんか睨まれているようで
嫌がるのも仕方ないと思う。
正直、私も嫌だ。
アルハ「怖いでしょ?、、無理しなくていいんだよ」
彼女は目をそらしながら俯く。
沈黙が部屋を包む。
、、、きまずい。
アルハ「もう、寝よっか」
エメルダ「、、、うん」
<明日も早いし>という言葉が理由になるのが救いだ。
翌朝。カーリヴァ山のふもと。
ラス家族と同じ行商人グループが集う。
どうやら山の向こう側は温泉都市:ユケムリの國とのこと。
言い方は悪いけど、野蛮族がいなかったら
民宿街はとっくに潰れている。
それくらい繁盛しているところだ。
ふもとへ行く途中で、誰かが言った。
だから、こんなに蒸し蒸ししてるんだ、、、
カーリヴァ山中腹
エメルダ「そっちかぁ!」
アルハ「逆!逆!こっちだよ!」
エメルダ「ごめん、ごめん」
つい、森の中だと探検心がうずくというか
これなら記憶石はつかわなくてすみそうだし。
案外らくーな山越えになるかも。アハハ!
A「うわぁああああっつ!!」
B「でた!野蛮族の奴らばい!!」
突如として悲鳴が上がる一気に緊張が走る
ヴァティー「おいおい!いいもん持ってんじゃん!」
「置いてきなっ!」
どや顔で荷物を指さす少女は
ヴァティー「パール族長の一人娘!カーリヴァ山のクルガ族といえばあたいらのことだよ!」と続ける。
ヴァティー「知らねぇとはいわせねーぞぁあん?」
まるで世界一獰猛なガートのようだ
A「パール族長だってよ、知ってるか?」
B「うんにゃ、しんらんな」
わたしも族長の名前なんて知らない。
ヴァティー「っ、おい!奴らにあれをお見舞いしろ」
へい。
いつの間にか周りを囲まれていた
ゆうしゃ(見習い)御一行様!~勇者になりたい少女は星をめざして~ ヨコスカ @KOUHONE
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