淡々と描写される平凡で異常な事態。ついつい読み進めてしまいました。
それぞれ何かしらの極地にあるような、どうしようもない人間たちが交差していく話。だが、まるっきり共感できないということはない。むしろ共感できるところがあるから読みやすかった。それぞれの話が繋がる面白さはありつつ、繋がったとはいえ、どうなるかはすでにわかっていたりするが、妙に読みたくなってしまう話だった。(追随10までのレビュー)
これまでにない新鮮な読書体験でした。無駄のない文章で淡々と曖昧な現実が進行していく不思議な感覚。癖になります。