4話目    アイツのこと

ミハナ

幼馴染なアイツと、僕

めでたく付き合うことになったアイツとは、幼稚園の頃からの腐れ縁で、交友関係が極端に少ない僕の大切な幼馴染。昔からよく連れ回されて遊んでた。アイツはいつも輪の中心にいて、僕にとってはヒーローだった。

女の子からも人気で、僕はよくアイツのことを聞かれ続けたっけ。

ほら、今も。

クラスにきた女の子に呼ばれて言っちゃった。

そりゃそうだ。付き合ってるのは僕らの間だけの話で、学校内では陽キャなアイツと根暗な僕の関係のままなんだから。

残されたのは、僕と空っぽになったお弁当。

素早く包んで席を立った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

4話目    アイツのこと ミハナ @mizuhana4270

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

同じコレクションの次の小説

6-1アイツと僕

★6 恋愛 完結済 1話