No.2【076:冷えた氷】

「冷たっ!ジュースこぼしてもうた。なんか氷の資料あったな今日はそれ見るか」

そういい、男は一つの資料を手にした。


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Object名:冷えた氷

Hazardクラス:geometry

ある雪山の冷蔵庫の中に入っていた一粒の氷。それが入っていた冷蔵庫は何の変哲もないただの冷蔵庫だった。

研究記録は低クラスの囚人に任せた。暴走などしないといいが....。


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ここの施設に入れられて何回か任務などをこなしてきたが、私は物質系の任務は初めてだ。どうやらあそこから運んだら解けてしまうらしくあそこで実験をするらしい。

目隠しをされ、数時間連れられて目隠しを外されると目の前には人口の氷の地に囲まれた冷蔵庫がぽつんとあった。


職員たちにはこの氷は未知のものを呼ぶ性質があると聞く。私にはそれを調べてこいという。なんとも人使いの荒い上層部だ...。じゃあ記録をつけて調査を進めていこう。


19XX 12/20

この氷に触っても何も起きないようだ。何か条件があれば生物が召喚されるのかもしれない。それにしても少し寒くなってきた室内温度が-20°になっている。少し気がかりだ。遠くでオオカミの鳴き声も聞こえた。


19XX 12/21

また同じように冷蔵庫から出した。少し室内が寒くなった気がした。でもそんなに変わらない気がしたから放っておく。そういえば昨日屋外で得体のしれないオオカミのような生物が現れたと報告が入ったがどうなのだろうか。

昨日と比べて少し小さくなったように見えた。明日破壊許可をもらおう。


19XX 12/22

研究は失敗になった!あの氷を破壊したら中からゆがみが発生して様々な生物が出てきてしまった!あの氷はその生物たちを封印するための氷だったんだ!この研究所は終わりだ...。破片が世界中に飛び散ったとの報告も入った。その氷は煙を発している。きをt...


_______

あの氷は分裂し、そのそれぞれの氷にもその生物が封印されていることが判明。

それにより、Safetyからgeometryに昇格。ランクⅤ以上のものがGEOSPがすべて確保そして収容するように。

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「煙を出してるって...ドライアイスのことか?」

そう思いつつ男は冷蔵庫を開けて少し寒いのが怖くなってまた戻した。

そして資料を棚に戻し、再びベッドに潜った。

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