第6話 今までの景色と、これからの景色
大都市ハーミルトで獣人からちょっとしたヒントを得たディラスとクレナは、もっと色々な景色を見ようと決意し、ハーミルトの門を出た。
この日の空はまるで2人の新しい出発を応援してくれてるような雲ひとつない快晴だった。
ハーミルトを後にすると2人の前には街に来る前に通って来た神秘的な森が一面に広がっていた。 だが、この森にも何かヒントが隠れているかもしれないし、今までの様に感動するだけではダメだと2人は思っていたのだろう。 2人の顔つきは緊張している様子だった。
周りを意識しながら歩いて森に入って行く2人。 森に入るなり出迎えてくれたのは数々の種の動物達。
2人の目にはその動物達は とても自由で何事にも縛られていない様に見え、何故か2人の心は少しだけ穏やかになっていった。
目を閉じるとどこからか聞こえてくる水の音、鳥の声、木が揺れている音。 それらすべてが2人の心を癒したのだ。
もういっそ、この場所から離れたくないし一生この場所で暮らしていたい。 と思わせる程に。
だが2人はそんな想いを押し殺し、森の中を進んでいく。
すると、行きの時には無かったとてつもなく大きな崖が姿を表し2人の足は止まるのだが、この崖よく見ると所々と色が違って見える。
白
ーーーーーー
|橙|赤|青|黄|
この様に上部は光の反射故か、白っぽく見えるのだが、崖の下の方は 【橙色、赤色、青色、黄色】 といった様々な色で構成されていた。
少し異常で、奇妙なその崖を恐る恐る2人は観察したり、触れてみたりするのだが何も起こらない。
だが、この崖は絶対何かのヒントになると直感したディラス。
崖の周囲を歩き周り調べ尽くしていく、周りにはその光景を見に来た動物達。
ディラスの散策は夜まで及んだのだが、結局何もわからないまま崖の近くで野宿をする事にした。
安全な場所という心の余裕によるものか、2人は深い深いねむりについた。
ザッザッザッ
「君達は本当に素直ないい子達だ。 君達なら本当に世界を変えれるかもしれない。 私はそつ信じているよ…」
誰かが囁いている。
だが、深い眠りについている2人にはこれが誰なのか知る由もない…
朝になり深い眠りから目覚めた2人は崖を見て驚いた。
色々な色で構成されていた崖は無くなっていて目の前にあるのは、暗く深そうな洞窟があったからだ。
最初は驚いていた2人だが、何故か導かれるようにその洞窟に入って行くのであった。
空白の1ページ 葛城ネム @nissy0221
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