破壊されていく地球の将来を案じた神々が、「人間」を滅ぼすべく動きだした。
考えた末に浮かび上がった「名案」は我々の性質を熟知したもので、確実に滅ぼすことが可能に見えた。
数少ない反対意見も押し切って実行されることになる。
人間の滅ぼし方、というタイトルではあるが、滅びをめぐる物語の中で明らかになるのは、人間の強さである。
人間は道具とともに進化・発展してきた生き物ではあるが、
道具を自分で作る能力の他に、あらゆるものを自分の道具として扱う能力をも持ち合わせているのである。
その特技は神々の想定すらも乗り越え……