第4話 戦慄のレアドロップアイテム!

 俺はピンクのサイのようなトンボのような魔物を倒して手に入れた紫色に輝く宝石が埋め込まれた指輪を何気なく右手の人差し指にめてみた。  


 すると、こんな声が聞こえてきたのだ。


「新しい所有者を認識しました。無属性の猫耳族、男! イケメン・・・・・・じゃない。なんだ、ハズレか」 

 

 あまりの衝撃に俺はしばらく声もでなかった。


 すると、キーゴンがこう言ったのだ。


「我があるじ、ルーフェンス様になんたる無礼な態度! その罪、万事ばんしに値する! 今すぐ我が塵となるまで叩き割ってやる!」


 それで俺は慌ててこう言ったのだった。


「いいよ、いいよ! キーゴン! 俺ってほんとにイケメンじゃないし! 別にそんなに傷ついてないし!」


「おお! ルーフェンス様! なんとお優しい! おい! 指輪! 命拾いしたな!」


 それに対してその紫色に輝く宝石が埋め込まれた指輪はこう言ったのだ。


「ゴーレムごときがレアドロップアイテムであるあたしのことを叩き割っていいはずがないだろう! なぜそんなこともわからない? バカなのか? 本当ならば生涯呪ってやるところだが、たかがゴーレムの言ったことなのだから特別に許してやろう! ありがたく思え!」


 こんなことを言われて黙っているゴーレムはいないだろう。


「ルーフェンス様! やっぱり塵になるまで叩き割ります! すぐにその腐れ指輪をお外しください!」


「レアドロップアイテムのあたしを腐れ指輪だと! 許さん! 全身全霊で呪ってやる! 地獄を見せてやるからな! 木偶でくの坊ゴーレム!」


「なんだと! 腐れ指輪!」


「なんだよ! 木偶の坊、ゴーレム!」


 キーゴンが俺の前でこんなに感情を爆発させたのはもちろん初めてのことだったので正直この時俺はひどく驚いていた。


 しかし、驚きながらも俺はこう言った。


「喧嘩やめてよ! 仲良く仲良く! ね?」


 すると、まずキーゴンが、


「ルーフェンス様! 申し訳ございません! お見苦しいところをお見せしてしまいました!!」


 と言い、次にその指輪がこう言ったのだ。


「顔は全然イケメンじゃないけど、心はまあまあイケメンのようね! ・・・・・・実は新しい所有者であるあなたのことを試していたの! 合格よ! あたしの所有者合格! 存分に喜びなさい!」

 


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第4話も最後まで読んでいただきありがとうございます!


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異世界召喚直後ユニークスキル【連鎖】【絶対領域】【想像力】をガチャで引いた俺はすでに最強のようでスキルが異世界制覇を煽ってくるのですが、あくまで自分達の小さな国を作ってのんびり過ごしたいと思います。 新田竜 @ragiz

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