第三章登場人物まとめ

<前書き>


前章に続き、本章初出の人物のみ読みと生没年を併記しております。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 


○藤枝教行

 旗本四千石藤枝家当主、居は湯島妻恋坂。

 本人の意図に反し、どんどん蘭学者・医学者としての認知が進んでいる。

 そして遂に年貢の納め時。もげろ。


○徳川宗武

○通子

 家督を譲って孫も生まれたし、お転婆姫の嫁ぎ先も決まったし、悠々自適の隠居生活が始まるのか?


○徳川治察

○因子

 家督を譲られて、懸案だった跡継ぎにも恵まれて、田安家の未来は彼らに託された。


○賢丸→松平定信(まつだいら さだのぶ)

 歴史通り定信にメガ進化。白河藩に養子入りしてすぐに従五位下上総介となる。既に不作が続いている領内の現状を聞き、その対策準備には余念が無い様子。


○種姫

 ……おめでとう

 |д゚)チラッ ……アリガトウ


○寿麻呂(ことぶきまろ)

 1773-??

 本作創作による治察と因子の第一子。幼名は治察と同じ。


○徳川家基(とくがわ いえもと)

 1762-1779

 第十代将軍家治の長子。史実では幼年期より聡明で文武両道の才能を見せ、将来を期待されていたが急死。江戸幕府の歴史の中で唯一「家」の通字を持ちながら将軍位に就けなかった男となるが、本作ではどうなることやら……


○前野良沢

 解体新書発行で一躍時の人に。大名や豪商から往診の依頼が舞い込んだり、弟子入り希望者が続出したが、それらを全て断って玄白に丸投げし、さらに語学を極めているらしい。


○杉田玄白

 時の人その二。人付き合いの苦手な良沢の代わりに各方面からの依頼を一手に引き受ける。忙しいものの、蘭学普及のためにと精力的に活動しており、本人も満更ではない様子。

 ……病弱じゃなかったんかい!


○平賀源内(ひらが げんない)

 1728-1780

 学者、ライター、プロデューサー、コンサルタント、イノベーター、クリエイターと様々な顔を持つ稀代の天才。

 余りある才で一世を風靡するも、その本質に気付いてくれる者がおらず闇落ちしかけていたところで外記の存在に救われた……かも?

 そのクリエイティブ能力はこの先もきっと役に立つはずだけど、田沼とズブズブなのが外記としてはちょっと気がかり……


○小田野武助(おだの ぶすけ)

 1750-1780

 秋田藩佐竹氏家臣、諱は直武。その画才を藩主義敦に見出されて知遇を得る。

 源内が阿仁鉱山の技術指導のために秋田を訪れた際に西洋画の指南を受け、後に義敦と共に「秋田蘭画」と呼ばれる画風を構築する。

 しかし……「おだのぶすけ」って音だけ拾うと、信長の子孫!? って勘違いしそう。


○柘植正寔(つげ まさたね)

 1735-??

 旗本柘植家当主。目付→佐渡奉行→長崎奉行と順調に出世コースを歩んでおり、史実ではこの後勘定奉行から清水家家老、そして清水家が明屋敷(当主不在)となった後、その領地や家臣を管理する清水勤番支配となる。

 最初に柘植姓を名乗った初代正俊の父は織田信治(信長の弟)らしい。(あくまで作者が調べた範囲での情報なので、間違っていたらすいません)


○アレント・ウィレム・フェイト

 この時が3度目の来日。ってことはあと2回は来るのね。


○カール・ペーター・トゥーンベリ

 1743-1828

 スウェーデン出身の植物学者、博物学者、医学者。分類学の父、カール・フォン・リンネの弟子でもある。日本の植物事情を調査するため、出島商館付の医師として来日。タイミング良く長崎に来ていた外記、そして江戸では中川淳庵や桂川甫周にその知識を授ける。

 出島の三学者の一人らしい。(あとの2人は『日本誌』を著したケンペルと、鳴滝塾のシーボルト)


○中川淳庵

 言うほど活躍の場は無かったな……でもトゥーンベリに医学を教わったので、技量も知識もかなり上達したはず。


○桂川甫周(かつらがわ ほしゅう)

 1751-1809

 幕府奥医師桂川家の第4代。桂川家の初代は6代将軍家宣が甲府藩主だった頃からの侍医から後に奥医師になったとのことで、その転身は藤枝家と共通。史実では、甫周の父甫三が前野良沢や杉田玄白と友人であることから、『解体新書』は甫三から将軍家治に献上されている。

 本当は早い段階で和訳に参加していたんだが、登場人物を絞るために肝心の和訳の話では一切登場せずに本章で初登場。(忘れていたわけではないぞ!)


○吉雄幸左衛門

 長崎通詞における蘭書和訳の中心人物。水銀による梅毒治療法のほか、様々な西洋医学を伝授しているらしい。


○本木仁太夫(もとき にだゆう)

 1735-1794

 長崎通詞、諱は良永。初登場時は小通詞末席だが、この後順調に出世して最後は大通詞まで昇進する。

 本文で地動説を日本で初めて紹介した人と書いたが、「惑星」という単語を初めて使ったのもこの人。天文学関係に強いのかな?


○長谷川宣以

 父の死に伴い、四百石の家督を継承。西丸書院番士を務めていたが、家基の命によって外記の随行として長崎へ向かう。

 既に史実と出世経路が変わりそうなので、『火付盗賊改方、長谷川平蔵である』のセリフが聞けるかは不明。


○綾

 藤枝家の使用人。なにげに賢く、おそらく作中で一番種姫の扱いに長けている。

 そして賢丸のお気に入り……ん? それ以上は内緒じゃ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る