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  • 編集済

    拝見しました。

    LGBTをただの「萌え」ではなく、ちゃんと社会との関係性を持たせて物語を進行していたのがお見事!
    昨今ジェンダー・男女差別撤廃等騒がれていますが、本来人間社会で生きる中では「自らの性のままに生きる」事と「現実の男女の明確な区別」との対立は避けて通れないと考えています。(LGBTを否定する意図はありません)

    ティモシー、音楽家での活躍はまるで現実世界のヨーロッパで活躍していた数々の作曲家そのもの。スキャンダルも結構あったから世界観がリアルでした。
    2人のヒロインとは対象的に中性的な少年期を過ぎると普通の男性に。これがビビアンを愛するにはかなり障碍となったよう。ナンシーとの取引でトンデモ策を実行するけどその後に責任を持てたのには安心。

    ビビアン、女性が好きな女性ですがある意味成長期においてはどんな人間にもある事。現実では宗教教義もあってタブー視されてきましたが、実際は同性愛も多々あったのかも。日本も江戸時代から以前では結構あけすけだったようだし。
    彼女の不幸はLGBTではなく欲しいものを全て欠かすことなく求めていたのが原因のようにも思えました。だからこそ自分の習性を捨てきる事も出来なかった。

    ナンシー、彼女もLですが男装しつつも本来は女性服が楽な模様。何にでも化ける事が出来る劇団員なのは彼女にとってまさに天職。
    ビビアンが母として出来なかった事を成し遂げ、偶然とは言えその代償として命を失う展開があまりにも神懸っていました。

    異世界タグにも関わらずリアルな現実の中で生き抜こうとする3人の物語を楽しませて頂きました。

    PS.
    恐れながらレビューを書かせて頂きました。

    作者からの返信

    naimedさん
    コメントをいただきまして誠にありがとうございます!
    この作品は、異世界どころか現代ものとしても書いても問題ないよね、と自分でも思いながら書いていました。
    素敵なレビューまでいただき、光栄です。
    キャラクターについても的確に読み取っていただけて嬉しく思います。
    好きになった人に、性別を理由に拒否されてしまう辛さを異性愛者の方にも疑似体験していただこうという思惑もあり、ティモシーにはだいぶ辛い思いをさせました。
    重たい物語でしたが、その重さをご堪能いただけたようで何よりです。
    ありがとうございました!