第2話 私の好きな人。③

「小川も見るか?俺の自信作。」


鼻息も荒く、梶は得意顔。

…さっきの私との会話と同じ態度。セリフ。


「あっはは!こんなの描いてたの?バカじゃん。」


小川さんは目に涙を浮かべて大笑い。

彼女のもとに来た友達に、似顔絵が描かれたノートを渡して笑いが広がる。


似てる似てる、と大爆笑する2人。

ウケたのが嬉しいのか、「だろ?」と満足そうな梶。


あとから山内の手に渡って、ノートはクラス中をたらい回し。

似てる、とかバカだと言いながら、みんなが笑っている。


その輪の中心で、梶は私に向けた笑顔を、同じように他の人達にも向けている。








ああ、遠くなった。

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だって恋だもん。 @chiyuki_lovestory

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