じんわりと味わい深いオカルトミステリー

アラ還の主人公・村長の目線で語られる田舎の未解決事件と、関係者たちの悲喜こもごも。ご神体の鏡、被害者の幽霊、村長の不思議な体験は事件を解決に導くのか?
バカっぽいのにいい奴で機転が利く坂本、丁寧だけど根っこは坂本と同類そうな宮司が脇を固め、村長の(心の中の)落ち着いたツッコミが冴える、味わい深いミステリーでした。

田舎の濃密な人間関係の中で起こる出来事にハラハラしつつ、ほろりとさせられるシーンも。
謎解きだけに終始しないストーリー運びが秀逸です!