第16回 初心者向けエッセイ(2)
Twitterでカクヨムは読まれない。
短編集は特にダメという話を聞きました。
そのツイートには多くの反響がありました。私もそれには大いに共感するばかりです。
小説家になろうといった他のサイトに比べてカクヨムは読まれません。小説家になろうでは更新があれば10~20PVほどあるところがカクヨムでは1PVということもあります。私も小説家になろうのアカウントをひとつ持っているので想像がつきます。カクヨムはページビューが伸びにくいのが特徴だと言えるかもしれません。
実際、私もカクヨムで短編を初めて投稿したときは3PVでした。少ないですね。当時は原稿用紙一〇〇枚ほどのものを三分割して投稿していました。応援がひとつだけついたのを覚えています。ある意味、それはカクヨムの良心だったと言えるかもしれません。
しかし、こんなふうにも考えられます。それは無名の作家の、何だかよくわからない文章に3人の人間が興味を持ち、短い間、付き合ってくれたのです。
これは大きな一歩だと言えます。ネームバリューや面白さを誇れない初心者なわけですから、これは収穫として捉えた方がいいです。まずは一歩前に進んだ。勉強したと思ってみてください。
そこから文章を書く体力を養っていきましょう。山登りの話ですが、体力は貯金と言われています。文章を書いていても容易に崩れない
長編を書く力がついた人間は短編にもいい
一般的によく言われていることはカクヨムでは、まずキャッチコピーやあらすじ、タイトルが良くなければフォローや読まれる機会に恵まれないということです。
これは基本です。
フォロー・キャッチコピー・あらすじ・タイトル・更新頻度・ランキングに載ることなどの要素を使ってうまく人の流れができるように動線を組み立ててみることが理想です。これらは勘や経験がものを言うのでサイトに慣れることが重要です。
自分の売りを理解することは大切ですが、初心者ですからこれは分かりません。身近なひとに読んでもらうなどして対策を練ってみてはいかがでしょうか。
小説を読まれたいと願うならまずやってみて損はないです。どういう自分になりたいのかを明確にイメージしてみるのもいいかもしれません。下書き共有機能を存分に使いましょう。
これらを踏まえた上で、データの話をします。
実際にカクヨムにはタイトルなどのトップページにどれくらい人が来ているかというと、全体の75パーセントほどです。
そもそも人が来ていないのだからと言っても、それなりに人は来ているものと考えたほうが、全く人に興味を持たれていないと考えるより精神的に楽です。
そしてTwitterの宣伝で外部から来るのが残りの25パーセントでしょうか。かなりおおきな割合ですね。
しかし、初心者のあいだはまず
繰り返しますが自分の強みはなにか、弱みはなにか、状況によってプラスに働く、あるいはマイナスに働くことはなにか。
それらを分析してみましょう。こうした分析をマーケティング用語ではSWOT分析といったりします。詳しく知りたい人は調べてみることもおすすめします。
また計画・行動・評価・改善のPDCAサイクルといった方法もあります。
読まれたいなら、読まれるように計画を
4月28日付けのカクヨムからお知らせ(https://kakuyomu.jp/info/entry/reading_data)でカクヨムの読者と作者の割合が公表されました。じつはカクヨムの読者(いわゆる読み専)は全体の94パーセントを占めており、作者は6パーセントであることが公表されました。じつに94万人の
繰り返しになりますがタイトルを工夫したり、キャッチコピーに頭を悩ませたりしましょう。更新を毎日するのもいいでしょう。
――――カクヨムは読まれない。
それは動かし難い事実になってきています。長編を準備することも視野に入れつつ、対策を練りたいものです。
一方、短編は一話あたりの字数が比較的変動しやすい世界でもありますからアドスコアを高めに保つことで一定の読者がいれば少額ながらリワードも見込めると思います。一年でたくさんは稼げないかもしれませんが、お菓子や音楽を一曲や二曲ほど買ってみたりして心に貯金をしておくのもおすすめします。
自分の小説を知っていくことや、情熱を失わないようにすることも大切です。
近道は存在せず、しかも近道は激戦になっているのが、この世の常です。一歩一歩、ページビューに一喜一憂せずに歩いてみましょう。
また小説の世界にもっと触れてみましょう。いろいろな形式の文章に触れて世界を広げましょう。
資料用だけでなく、なにか一冊ほど本を買ってみましょう。みずからを維持する読書もときには大事です。
図書館を利用するのもいいですね。
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