<<追加エピソード>>寝落ち通話

ナナ 「ねぇ、プール君。もう眠いにゃん。」

ナナは色っぽい声で眠たそうに俺の胸が締め付けた。


プール「にゃんって何それ(笑)ナナさん猫になっちゃってるよ!」

俺は動揺を隠せないぐらい震えた声でそう答えた。


ナナ「え?プール君は猫じゃなにゃいの・・・・にゃーんにゃん」


プール「え、なにその無茶振りは・・・困ったなー。あ、でも俺実は猫のモノマネ上手なんだよー、ナナさんよりうまい自信がある」エッヘンと得意げな口調で言った。



ナナ「ホント?やって欲しいにゃん」と挑発的なにゃんをかました。



プール「じゃあ、キュー振りおねがいします」と俺は自信げに答えた。



ナナ「じゃあプール君の猫の鳴き真似まで3、2、1…キュー」



」と近所で威嚇したノラネコの鳴き真似をかました。


カラオケが大好きな俺は喉を鳴らすのが得意だったので特に動物の声帯模写が得意だったし、猫の声真似は以前一人でやった事があるので得意だった。



ナナは大爆笑していた。「もー、目が冷めてしまったじゃ~ん。」と嬉しそうな声をらす。俺は嬉しかった。ナナは笑いが落ち着いた後に「全然かわいくない(笑)」と思ったのと違ったよーという思いを込めたように発言した。



ナナは「可愛くなかったら罰ゲームね。」と急に理不尽りふじん制裁せいさいをかましてきた。



プール「なにそれ、聴いてない」と俺は驚いた表情を声に表した。



ナナ「罰ゲームは、私ににゃんにゃん言葉で”可愛くなくてごめんなさい”って謝ってください」と恥ずかしい言葉を並べた。



「ちょ、、、、ちょまって、、それは恥ずかし・・・」




ナナ「嫌?じゃあもう通話終わろっか?」とナナはいかにも私が主導権を握っているよ?という立場を態度で表した。



俺はそういうのはそんなに好きでは無かったが、ナナとの通話はとても楽しく。現状楽しいのでこの楽しい時間を長く味わいたくてことわりを入れることはできなかった。「嫌です。ナナさんともっと通話したいです。」と悔しそうに答えた。



ナナ「じゃあ、出来るよね、じゃあ行くよ…さーん、にー・・・・」と掛け声と同時にナナの音声がミュートになったことがわかった。



プール「ちょま・・・・」俺は深呼吸して女王様ナナ命令はずかしめしたがう。



ナナにゃん、猫の声真似が可愛く無くてごめんなさいにゃん。許してにゃん。だから通話戻ってきてにゃん。にゃんにゃんしようにゃん。



と、調子付いたようににゃんにゃん要素強めでやってしまったが穴があったら入りたいくらい恥ずかしかった。ここ実家ぞ?ねえ、ここ実家ぞ?親に聴かれたたらって想像するだけでも終わりを感じるのにこんな夜中寝静まった時にこんな恥ずかしい言葉を聴かれたらってってあ、これ説明二回目じゃん、二回も同じ事言っても状況説明長くなるだけで何も変わんないじゃん(笑)と頭の回転がいつも以上にフル回転し脳内での一人キャッチボールがドッチボールになり、早口言葉になり自分の中なのに自分で完結と解決が出来なくなり収集が付かなくなるほど暴走オーバーヒートしていた。



ナナはミュートを外して爆笑して帰ってきた。笑いながら「プール君可愛いね、」と声をかけてくれた。



俺の心はキュンキュンしていた。胸は高鳴たかなりこのシチュエーションがありなのか?それともナナにキュンキュンしているだけなのか?いや、全然嫌な気がせんのよ。本当に、これが世間でいうぶりっ子ってやつだよな?ぶりっ子サイコーぶりっ子サイコーぶりっ子サイコーっていうかこれはSMか?にゃんにゃんSM?新しい。俺が責められてるから俺はMか、どちらかというと攻めたいような気がするが、なんだこの悔しい感情は・・・くやしい。くやしい。だが、それでいい。((笑))ねえ、ナナも悔しい感情を味わっているのかな?…ってナナは攻める方だから関係ないじゃないか、てか心の声だから聞こえてないか(笑)これがいちゃいちゃってやつだよな。カップルっていつもこう・・・




「プール君?どうしたの?」と声を掛けて来て気がついたが、俺は脳内でお祭りを開催していてナナを置き去りにしていたようだ。



俺はナナのぬまにどんどんハマっていったのであった・・・・




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

nana. tetero @tetero18

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ