身体が金に変わって、というあらすじから幸福の王子のような自己犠牲の物語を想像しましたが、いい意味で裏切られました。大金を前にして、目の前の出費を厭わない主人公の心理はよくわかりますし、自分の身体なのに簡単には自分の財産にならない。全身が金なのにカネがない、など、皮肉の効いた物語展開がとても良かったです。また、ラストの展開にも唸りました。