初めまして、はづきです。
この度は自主企画へのご参加ありがとうございます。

精神障害に関しては、昔ほどではありませんがあまり理解を得られていない気がします。時代が進み、認知されるようになってきてますが。

発達障害――自分が望んで障害持ちで生まれてきたわけじゃない。まずはそのことを障害者の周りの方々、特に御家族の方は理解し、言葉を考えるべきですよね。

障害者の周りの方々は、本人だけでなく本人の家族の苦労を考えず冷たい言葉で突き放すことなく、誰か１人でも手を差し伸べてほしい。
作者様はそれがあったから、今の生活があるんじゃないだろうかと思います。

長い間戦ってきた作者様の思いがしっかりつづられた作品でした。

　タイトルの通り、作者様の苦々しい体験を描いたエッセイとなります。

　文章としてまっすぐだな、と思いました。
　周りから受けた仕打ちや無理解、それを受けた作者様の心理や行動がはっきりと書かれている為、
　静かに進みつつも、無力感や悔しさが激しく伝わってきます。
　前半のタイトル「精神障害というものがなかったころ」が、その象徴とも言えます。
　一般人としての大きな「ふるい」にかけられ、周囲から軽視／叱責されていたことが伝わるのです。

　そういった困難に耐え、右往左往しながら、懸命に向かっていく姿に、輝きを見出す作品です。