ぼんやりとした死の気配の末路

 死にたい。理由は様々だが、疲れた。

 だが腹は空く。空腹を我慢できず、選んだコンビニ飯はバズるだけあって美味い。ふと、この箱の中には他の命が詰まっていることを思い出す。

 俺はお前のせいで、お前の生で、生かされている。

 ペットの犬を傍らに置き、俺は今日も飯を喰らう。死ぬ勇気もないのだ。

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140字短編集・シリアス系 藤崎 柚葉 @yuzuha_huzisaki

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