応援コメント

第101話  フランスへ その十二」への応援コメント

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    イザベラ
    誰もが敬愛する微笑みの訳
    分かったような気がします。

    作者からの返信

    流石、織風先生!
    ここに着目なさった御方は、織風先生が初めてです。
    織風先生の御慧眼に感嘆致しました。

    マントヴァの経済状況は、と言うと・・・決して余裕があった訳ではなく、イザベラ・デステ侯妃はお輿入れの時にフェラーラから持参した宝石やドレスをことごとく質に入れ、御夫君フランチェスコ・ゴンザーガ侯爵を、そしてマントヴァを経済面でも支えました。

    名馬を見かけた山之内一豊。
    それと似たことは、フランチェスコにとっても日常茶飯事でした。
    軍事はお金がかかるのです。
    或る時、いつもの様にフランチェスコからお手紙が届きました。
    「すまないが、また、ちょっとお金を工面してくれないかな?」
    イザベラ侯妃のお返事は
    「殿とマントヴァのために私の血の最後の一滴まで捧げ尽くすことが、私の願いでございます。
    ただ・・・フェラーラから持参致しました宝石は全て質に入れました。
    そして、服も今、私の手許に残って居ります服は二着のみ。
    一着は黒い服。
    そして、もう一着は明るい色の服。
    明るい色の服を質に入れますと、私は年がら年中黒い服を着て過ごさねばならなくなってしまいます。
    何とか、それだけは御容赦下さいませ」

    そんな経済状況の中でのきっぷの良さでした。