すみません、全然本文とは関係のないコメントになってしまいますが。
頂戴した返信で冒頭「御侍史」とありましたので、え?医師の方?と思ってプロフィール欄を拝見したら、やはり内科医師様だったのですね。
夏目雅子さんの死は私もショックを受けました。
それまでテレビや映画で活躍されていて、まさかと思いました。
イザベラ・デステ=夏目雅子さん想定ということで、そういった目で読んでみると、また奥深いかもしれません。
医師の業務、本当に激務ですがどうぞご無理なさらずに。
作者からの返信
水無月氷泉様 御侍史
身に余る激励の御言葉、御心のこもったメッセージ・・・感激で涙に暮れました。
カクヨムをお始めになりまして僅か1年で輝かしい実績を打ち建てられ、しかも献身的にカクヨムを盛り立てていらっしゃいます御足跡を知って、尊敬の念を深めました。
そして、御博識と深い素養に感嘆致しました。
1986年夏、私は夏目雅子さんのことを思い、また数年前まで受験生だった頃愛してやまなかった古典の美意識を惜しみなく織り込んだつもりで書きました。
でも、今読み返してみて、何故こんなことが私にわかったのだろう、何故こんなことが私に見えたのだろう、と不思議に思うことばかりで、
「運慶が
『私が仏像を創るのではない。木の中に仏像が埋まっているのだ。
それを掘り起こすだけだ。』
と言った様に、これは私が創った作品ではない。
木の中に埋まっていたのだ。」
と感得致しました。
しかし、精進を極め尽くした運慶とは異なり、小説執筆では全く素人の私に白羽の矢が立ったことを思うと、責任の重さに押しつぶされそうです。
決闘に赴く最後の夜、21歳のエヴァリスト・ガロアが自らの数学理論をしたためたノートを託した同級生のシュバリエは、ガロア理論を世に広めるために生涯を捧げました。
シュバリエの気持ちが初めて少しわかった様な気が致します。
もしも、自分の不手際や努力不足のために、これを埋もれさせてしまったら・・・そう思うと、涙することがしばしばです。
でも、読者の方々の反応(と言うより、無反応)に一喜一憂するのではなく、もっとおおらかに読者の皆様を信頼しよう、と思える境地に至りました。
その様に信頼出来る様にして下さいましたのは、読者の皆様です。
同時に、この作品に頼ることなく今も私は衆議院選候補者公募に応募し続け国政への精進を続けて居りますが、このカクヨムを通して、
「今まで私は国民を表面的にしか見ていなかった。
哀感も何もわかっていなかった。
こんなに多くの人々が、こんなに様々なことを、こんなに深く考えているんだ。」
と圧倒され、衝撃を覚えました。
そんな日々、水無月様から生まれて初めてのコメントをいただき、しかも御心のこもったコメントを何度もいただき、どんなに感動し救われたことでございましょう。
今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。
御活躍を心からお祈り申し上げます。
かしこ
2023年6月24日
稲邊富実代
ベアトリーチェの8年間はどんな生活だったのか気になりますね。
イザベラも面と向かって聞けない感じですよね。
難しいですね~。
作者からの返信
碧 心様
鋭敏な御方だと感じました。
鋭敏な碧 心様を見込んで、思い切って書かせていただきますが、「奇皇后」は御覧になりました?
政治家を志す私が大きな影響を受け、成長した、そんな作品ですが、あの中にノ尚宮(さんぐん)という女性が登場します。
先帝の死(実は丞相ヨンチョルの陰謀で毒を盛られた)を受け容れられず正気を失った、と言われ、それ以上劇中では掘り下げられなかった女性ですが、私は、彼女は正気を失っていなかったのではないかと思います。
陰謀の隠蔽のため先帝ゆかりの者を皆殺しにしたヨンチョルの魔の手から生き延びるために正気を失ったふりをしたのだと思います。先帝が死の間際に自らの指を傷つけて血で真相をしたためた血書を守り抜くために。
番組の冒頭 表示される様に、創作部分も多く、ノ尚宮もおそらく架空の人物であろうと思われますが、私は、優れた作品は登場人物が人格や魂を持った独立した存在であることをしばしば感じます。
だから、「架空の人物だから」「脇役だから」では片付けられないものを感じるのです。
もし、ノ尚宮を御存知なら、いつか御感想をお聞かせ下さい。