入学式の朝。小さなグループができつつある教室で、すでに浮いている男の子・相良くんがいました。身なりが派手と言うわけでも、デリカシーのない発言をしているわけでもありません。原因は、相良くんがリュックから出したクマのぬいぐるみでした。
ぬいぐるみのかわいさに相好を崩すのは、ヒロインの千花ちゃんだけ。
自己紹介をするときでさえ、相良くんは声を発しません。その代わり、彼の手にはめられたパペットは感情豊かに動くのでした。クマのあまりのかわいらしさに、思わず悶えてしまいます。
しゃべらない相良くんを無理にしゃべらせようとしない、千花ちゃんの優しさにもほっこりします。優しい世界で繰り広げられる、かわいすぎる交流を見守りませんか?