第3話 美味しい料理が食べたい!

目が覚めたらもう夜ごはんの時間になっていたようで、

家族が器を出して準備していた。

「あー、起きたー!」

リュレーナ(姉)が私の起床に気付いたのか、こちらに寄ってきた。

「お姉ちゃん!」

「本当に喋れるんだー!」

「うん。」

「それじゃあ椅子にすわろーか。」

能力が運動能力だったリュレーナは少し活舌が悪いが力が強く、ひょいと私を抱き上げて、椅子に下した。

赤ちゃんの咀嚼力は前の世界より強いらしく、他の家族と同じメニューだった。

「いただきます」

食事を始める。

…おいしい。美味しんだけど…

どうやらこの地域、味付けと言えば塩くらいらしい。

…今度お母さんにレシピを教えて、作ってもらおうかな…

まあこれはこれで日本になかった美味しさだ。

「とおさーん、明日はリュフェッルを取りに行こうよ?」

「いいぞ。ちょうど仕事も休みだしな。」

…リュフェッルは…、洋ナシみたいな見た目だね。中がゼリーみたいになってるんだ!美味しそう…

「リュリーネは取ることは出来ないけど、見に行くか?」

「うん!」

「私も明日は仕事が休みだわ。それじゃあ、家族みんなでお弁当でも持っていきましょう!」

「やったあ!」

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異世界に転生した?帰る伝手は無い?なら、美味しい物堪能しよう! ~超ポジティブな食べ物大好き女子中学生が転生した話~ 猫原未瑚 @MikoMikko

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