第8話 スライム退治
カレンとエレナは小屋に隠れていた。二人はスライムの対策を考えていた。
「どうしよう、私たち攻撃魔法が得意じゃないし」とエレナが不安そうに言った。
カレンは考えていた。「スライムって火に弱いって知ってる?」
「そうだった!造形魔法で松明を作ればいいわ!」エレナは即答した。
「でも、どうやって火をつけよう…」
「それなら、私が収納魔法から火を取り出すから、松明を作ってくれる?」カレンは頼んだ。
エレナはすぐに松明を作り、二人で松明に火を灯すと、スライムが小屋に向かって蠢き始めた。
「どうやら効果があるようね。」エレナが満足げに言った。
スライムが襲ってくると、カレンとエレナは松明で攻撃する。松明では倒す事ができないがスライムは徐々に弱っていった。
そこで、カレンが収納魔法を使ってスライムの弱った箇所を収納した。
「これで倒せたわね。」カレンが言うと、エレナも嬉しそうに笑った。
「カレンの収納魔法は何でもアリね。でも、こんな小さなスライムでも手こずるなんて、私たち魔法使いとして恥ずかしいわね。」とエレナが愚痴をこぼす。
カレンは笑って答えた。「私たちは攻撃魔法が得意じゃないから、こういう方法で解決するしかないでしょ。でも、このスライムを収納しておけば、何かの役にたつかもしれないわね。」
エレナはカレンの提案に賛成し、カレンが収納したスライムを持ち帰ることにした。
チャーリーはまだ怖がっていたが、カレンとエレナがスライムを倒したことに安心したのか、胸元から出てきてカレンに甘えた。
「チャーリーは、もう大丈夫みたいね。」とエレナがチャーリーを見つめながら言う。
カレンは微笑んで、「そうね。でも、こんなところにいるとまだ危険だから、早くリンドに向かわなくちゃ。」と答えた。
二人と一匹は、再び旅の道を進むことにした。
シューノー @Sindibaad
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