第7話 遭遇

 カレンとエレナはリンドに向かうため森を進んでいた。すると、道中でスライムと遭遇してしまった。


「あ、スライムだ!」とエレナが叫んだ。


 カレンは慌てふためいていたが、すぐに決意を固めた。


「私たちは攻撃魔法が得意じゃないわ。でも、このスライムを倒さないと先に進めない。」


 エレナもうなずき、カレンと一緒にスライムに向かって突進した。


 しかし、チャーリーは怯えてしまって、カレンの胸元に隠れていた。


「チャーリー大丈夫?」


 カレンはチャーリーを励まそうとするが、チャーリーはなかなか動けない。


 その時、エレナが口を開いた。


「このスライムって、攻撃されたら分裂するんだっけ。」


「そうだったわね。」


 カレンも思い出した。


「じゃあ、攻撃しないで逃げる?」


 エレナは提案したが、カレンは違う方法を思いついた。


「収納魔法で小屋を出すから、一旦隠れよ」


 カレンは早速収納魔法で小屋を出し、二人はその中に隠れた。チャーリーもカレンの胸元から出てきて、安心した様子だった。


「何で小屋なんて出せるの?カレン。こんな大きな物普通は収納できないよ」


 エレナは明らかに異質なカレンの収納魔法を見て驚きを隠させなかった。


「収納魔法の修行中に収納したのよ」

 当たり前のようにカレンは言った。

「でも、これでスライムがいなくなったわけじゃないわね。倒す手段を考えなくちゃ」


 カレンとエレナはスライム討伐の作戦を考えることにした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る