第7話 亀裂

ーー17ーーーーーーーーーーーーーーーー


ゴブリンの集落で 肉を仕入れ

トルーヴィルの家に帰る頃には

辺りは すっかり真っ暗に なっている


「ただいま」


「ずいぶん遅かったじゃない

ライナー

どこまで行ってたの

あら ニパも 一緒だったんだ」


ニパと デートして来たと勘違いする

メイナ


「ああ 帰り道で バッタり会って

なあ」


ライナーは なんとか とりつくろうと

して ニパの顔を見る


「ライナーと デート

楽しかったー

また 行こうね~」


ひりつくような空気が ただよい


「それじゃあ 今度は

わ・た・し とデートね

もちろん 二人っきりで」


お返しと 言わんばかりの

もの言いに 凍りつく


「なんだ やめなよ二人とも

どうしちゃったんだ」


あまりの 重苦しい空気に

ライナーは 耐えがたくなり

仲裁を するが


「あたい あなたとクチ

きかないんだから」


「まぁ そう言うなよ」


ライナーは 丸く おさめようと

するが


「のぞむところよ

フン」


ニパは キッチンへ

メイナは 寝室へと行ってしまう


「どうすりゃイイんだ」


その様子を 1人ながめて

ほくそ笑む トルーヴィル


「チッ

なにが 面白いってんだ」


「いや~

別に~」


トルーヴィルが 1枚 かんでいる

かもと ピンと きたが証拠がない

2人を つれて行かなかった自分にも

責任が ある


「全く なにを たくらんで やがる」


そう こぼしつつ

キッチンに 向かうライナー


「うれしいわライナー

こっちに 来て」


ニパが 嬉しそうな 顔をする


「うん ああ だって

料理を つくらないと」


そこで ハッと気付く

すぐ メイナの機嫌を

とりに行く事も 出来た


「うーん

ご飯 食べたら

また機嫌が よくなるかも」


簡単に 修復できると思い

調理に専念する


「今日は いつになく真剣ですね

ライナーさま」


ちょこっと 気持ちを

くすぐるニパ


「そうかな~」


笑い合うライナーとニパ

室内に こだまする

当然 寝室にも


「なんなん

イラつく」


ベッドに うずくまり

耳を おさえるメイナ

しばらくするとライナーが


「料理 できたよー

おなか 減ったでしょ」


と 呼びに行くが


「いらない」


かなり 拗ねている


(なんだよ 400年も

生きていても 中身は

少女だな)


「せっかくメイナの為に

おいしいハンバーグ

作ったのにな」


メイナの 長い耳がピクピク動き

お腹が グゥーと 音を たてる


「減ってるんじゃん

お腹」


「ん・・・

うん」


「一緒に 食べようよ」


「うん」


この 綻びは 小さな亀裂を うみ


「さあ みんなで仲良く

食べよう」


「あたいペッコペコだよ~」


一見 元に 戻ったようで

どこかしら キシミが 鳴り

だして きつつある


次の日

ライナーは 普通に目覚める

教会の地下室を見てから

夜中 勝手に体が 動く事態は

おさまって


「おはよ ライナー」


「おはようございますライナーさま」


「ああ おはよう」


とりあえず 二人とも

矛を おさめてくれた事に

安堵する


朝食を 終えるとニパは

どこかへ 出かけていく


「ねぇ あいつ最近 どこか

出かけては ケガして

戻って来るの

なにしてるのかしら」


メイナは なにかを うたがう

ような 視線だ


「まぁ 彼女にも用事が

あるんだろう」


ライナーは 特に気にも とめない

トルーヴィルは 外を ながめながら

口元が ニヤリとする


「なんか 気味悪いな」


メイナとニパが ケンカすると

機嫌が 良いトルーヴィル

実は ライナーが 困っているのを

楽しんで いたのかも知れない


「まさかそんな」


ライナーは 思い当たる節がある

トルーヴィルは そもそも

死んだ彼女を よみがえらせる為に

いろいろ 魔術を駆使してきた

それの どれもが失敗に終わり

とどのつまり 失敗作である

モンスターが 彼女を いっぱい

こさえて キャッキャウフフして

いる現状に 不満を抱かないわけが

ないのだ


「トルーヴィル

ちょっとイイか」


「なんだ」


トルーヴィルは 笑いを

こらえるように 返事する


「いや イイんだ

なんでもない」


「フン」


また視線を 虚空へ向ける

トルーヴィル


(なにか 良い解決策は

ないものか・・・)


ライナーは 気分転換に 外へ出る

とぼとぼと 林を歩いていると

茂みが ガサガサ鳴る


「なにしに来た」


草を分けて 出てきたのは


「えーっと 前に見た」


「レガリスだ」


メイナの元カレが 出て来た


「ああ 考え事を してたら

エルフの住む所まで

来てしまった」


クルッと 引き返すライナー


「ちょっと 待て」


ライナーを 止めるレガリス


「なんだ リベンジマッチが

したいって言うのか」


ライナーは 少々イラ立っている


「いや メイナは お前のものだ

しかし もう1人 女と住んで

いるだろう」


「ああ それがどうした」


ニパに なにかするのかと

張りつめる


「あの女

やたら メイナの事を

聞いてきて

しつこかったから

なにか あったのかなって」


なんの為に 本人じゃなく

ワザワザこっちに

それも レガリスに


「それで なんて答えた

んだ」


ライナーの 問に

少し ためらいながら


「大きな音は ニガテだと

耳がイイので」


「それだけか」


レガリスは 少しバツが悪そうに


「それだけだ」


と答える


「単に 仲良くする為に・・・

なら イイんだが」


ライナーは 一抹の不安を

おぼえる


「ライナー お願いだ

メイナを 泣かせるような

事は しないでくれよ」


レガリスも 同様に不安な

ようだ


「なんだ 喰っても

イイみたいな事

言ってなかったか」


「お前が 喰うとは

思えない」


「調子イイ事

言ってくれるぜ」


お互い笑いあう


「それじゃ 俺は

行くわ」


「うん 頼んだぞ」


「わかってら」


とりあえず ニパに

聞いてみないと なんとも

言えない


「単なる 思い すごしなら

イイんだが

取り越し苦労であれ」



ーー18ーーーーーーーーーーーーーーーー


「ハァッハァッ」


大きな岩の陰から女の吐息が

響いている


「隠れても無駄よ」


モルグンは ふてきな笑みを

うかべている


「クッ」


片ヒザを つき 必死に隠れるニパ


「だいたいさぁ

その程度でライナー様の

No1に なりたいだって

ちゃんちゃら おかしいんだよ」


モルグンは 丸い石の ついた杖を

大きな岩に 向けると呪文を となえる

すると ファイアボールが 出現し

ニパに向かって飛んでゆく


「今だッ」


ニパは タイミングを はかり

自分の 隠れている岩を 宙に

浮かせると モルグンの放った

ファイアボールに ぶつける


ドゴッ


激しい爆発音が する

そうすると 大きな岩は

粉々に 砕け散り 一帯は

土埃に おおわれモルグンの

視界を うばう


「チッ」


刹那 背後に気配を 感じる

モルグンではあるが

ニパが サッカーボール大の

石を モルグンの 腰に ぶつけると

同時に パワーを 最大限まで

放出すると 石は ハジかれたように

モルグンの 体を つらぬき

腰の 部分で ちぎれ 上半身と

下半身に 分かれ 地面に倒れこむ


「ふぅ」


ニパは してやったりの顔だ

その時 モルグンの 体は ゆらぎ

霧の ように消える


「だいぶ 上達して

きてるじゃない」


ニパの背後で モルグンが

うれしそうな顔をして

拍手する


「あと ちょっと分身が おくれたら

本当に バラバラ死体に

なるところ だったわ」


「それは おしかったですね」


笑いあう二人


「さてと これぐらい

強くなれば メイナを

倒せそうだけど どうする??」


一瞬 真剣な眼差しをニパに

向ける モルグン


「いいえ

あたい もっと強くなりたい

もっと強くなって 圧倒的な

チカラで メイナを ねじふせて

ライナーさまを 手に入れたい」


その意気込みに

腕組みをするモルグン


「フッ」


その 真っ直ぐな 思いに

心 うごかされるモルグン


「わたしにも こんな時が

あったっけな」


遠くを 見つめるモルグン


「よっし

続きやるかぁ」


気合いを 入れなおすモルグン


「はい!

師匠」


歩きだす二人


「師匠ってガラじゃ

ないから やめてって」


「はい わっかりました

師匠」


その頃


トルーヴィルの家に帰り

中を 見回すライナー


「メイナ

ニパは 帰って来てないか」


ライナーに そう言われて

いらつくメイナ


「知らないわよ

そんなに 気になる??」


なにか 地雷を 踏んだと感じる

ライナー


「いや そんな事は」


「わたしより

あの女の方がイイんだ??」


矢継ぎ早に 質問を あびせかける

メイナ


「まぁ あの娘の方がぁ

胸も わたしより 少し大きいし

料理も出来るし」


「ちょっと やめないか」


ライナーは メイナを 静止しようと

やっては みたものの


「じゃあ どっちか

選べって言われたら

どっち選ぶのよ」


と 回答に困る質問を ぶつけて

くるメイナに


「そんなの どっちかなんて

選べるわけ ないだろ」


と言って トルーヴィルの家を

出るライナー


「なんでよ」


少し さみしそうなメイナ

黙って外を ながめるトルーヴィル


「ったく ニパは

どこまで 行っちまってるんだ」


魔法を 使えば すぐ目の前に

呼ぶ事は 出来るが

後が面倒だ

そう感じ ちゅうちょするライナー


「地道に 探すかぁ」


ふわっと 浮き上がるライナー

行き違いに ならないように

慎重に 探していく


「まずは ゴブリンの集落に」


滑るように 空を飛ぶライナー

ゴブリンの集落に つくまで

誰とも すれ違わない


「ややっ

ライナーさま

ようこそ

今日は 新しい生け贄を

10人 ご用意して

おります」


ライナーを 見るや 用意して

おいた女たちを 差し出す長


「いや

いらねえって言ってるだろ

10人も 出して」


「それなら5人で

どうです

ニパから よくして

もらっていると

聞いてましてな」


「なんだ どういう事だ」


ニパは メイナの弱点を

さぐっていたが

こっちでは 逆に 女を増やそうと

動いている


「なんだこれ」


ライナーは 身動きが とれない


小一時間


「ふぅ

やっとぬけ出せたぜ」


なんやかんや あり

スキを 突いて 抜ける事に

成功するライナー


「これ自体が ワナだった

かもしれん」


当然 そういう事も 想定内なのかも

知れない


その頃


メイナが いつものように

床に四つん這いで ブラシを

かけていると


パカラッパカラッ


ひづめの 音が 響く


「あっ

いつもの 来たわ」


エリザベトからの手紙を

持参した兵士だ


「ライナー様は ご在宅か」


いつもの如く よく通る声で

訪ねてくる


「いえ

わたしが 名代で 預かろう」


「はッ」


これも ライナーが 居ない時の

やりとり


「ではッ」


「気をつけて」


しかし その日は


「見たい」


メイナは 衝動を 抑え

きれない


「開けたい

中を 見たい」


葛藤するメイナ


「ちょっとだけ

開けてみようかな」


変な汗が出て 手が ふるえる

手紙から イイ香りがたち

鼻腔を くすぐる


「そう

きっと この香りの

せいだわ

わたしは 悪くない

悪いのは 手紙に香水を

ふった送り主だし」


変な言い訳をして


ペリペリ


ついに 禁断を おかしてしまう

メイナ

その先は地獄が 待っている

に違いないのに 扉を ひらく

愚を やらかす


「えーッとぉ

昨日の事が 忘れられま・・・

あなたとの 赤ちゃんが・・・

ちょっと なんなのコレ」


要するに 国王の奥さんが

ライナーとの 間に子供が

出来るのが 楽しみだと

そんな内容に 激怒し

あやうく 手紙をビリビリに

破りそうになる


「わたしは

なにも見てない」


メイナは 自己暗示を かけ

心を 落ち着けようとする


「よし

このくらい なによ」


手紙を 元通りにし

ブラシを チカラいっぱい

握りしめ 床を みがく


「なにも 見なかった」



ーー19ーーーーーーーーーーーーーーーー


「やあ お帰り エリザベト」


身なりの よい少年が

エリザベトの帰りを

今や遅しと 待ちわびていた


「これは 王様

ご機嫌 うるわしく」


エリザベトは 嫌々ながら

決まりきった挨拶を する


「今日こそは ちゃんと

挿入できると思うんだ

そんな 気がする!」


宮殿に 国王の声が

響きわたる


「まぁ」


国王の お付きの女たちが

顔を 赤らめる


「それはそれは

楽しみだわ」


棒読みである

エリザベトは ライナー以外と

シない つもりで股間にチカラを

こめて 若き国王のモノを

拒否し続けている

足の筋肉が 固くなっている

から 普通は気付くが

彼は まだよく わかっていない

様子だ


「よーし がんばるぞー」


完全に 空回りする国王


「すっかり元気に

なられましたな」


先代の国王の弟だ

彼は 少年王の かわりに

この国の実権を にぎっている


「先代が 亡くなり

5年間も落ち込まれた国王に

エリザベト様は 希望の光

故郷に帰られた時には

再び落ち込まれて

目も当てられぬほど

でしたぞ」


少々 おおげさに言う国王の叔父


「はいはい

そうですよね」


耳アカを 取りながら

生返事をするエリザベト


「これだから 片田舎の娘は」


「なにか言いまして??」


小声に するどく 反応する

エリザベト


「あっ いえ 蚊にやられて」


「ああ そう」


結婚した当初は 夢と希望に

あふれていたエリザベトだったが

実質 この国は 国王の ものでは

なく このニヤケ顔の オッサンの

ものだ

それを知って 素性の わからない

国王の 実情が判明して

完全に 愛想が つきたのである


「今夜が 待ちきれないよ」


「王様 服にゴミが」


そう言い ゴミを取るフリを

して アゴに 頭突きする

エリザベト


「ふぎぃ」


強烈な 一発を喰らい ノックアウトする

若き国王


「王様 王様ぁ

大丈夫ですか」


お付きの女どもが 大騒ぎを

する


「あーら

ごめんあそばせ」


「お見事 一撃でしたな」


おべっかを言う 前国王の弟


「ふん

今度は あなたに

一撃あるかもよ

おじさま」


「おー コワ

冗談でも おやめ下さいまし」


わかりやすく ビビって見せる姿に


「ふん

このタヌキが」


悪態を ついて見せるエリザベト


「ハッハッハ

それでは わたくしは

用事が あって いそがしい

ので この辺で・・・」


ゆっくりと その場を あとにする

その姿に ツバを吐き かける

エリザベト


「この寄生虫が」


そうやるのが 精一杯なのが

わかっているだけに

さらに 悔しさが 増していく


「もっと ちゃんとした人と

結婚したら ライナーの事

忘れられたかな」


2日前に 会ったばかりなのに

また 会いたくなるエリザベト


「ああ ライナー

あなたに また 逢いたい」


そう言って 人目も はばからず

股間を さわるエリザベト


「よっし

部屋に入って 続きやろーっと」


ルンルン気分で 自分の部屋に向かって

いると


「お待ち下さい」


と 呼び止める声が する

エリザベトが 声の方へ

振り返ると

マヌエスが 立っている


「どうした マヌエス

用事が あるなら 手短に

たのむぞ

ムラムラが止まらぬのだ」


エリザベトの 歯に衣きせぬ

もの言いに

マヌエスは 赤面しながら


「はずかしながら

わたくしもでして」


体を くねらせながら

モジモジ答えるマヌエス

誇り高き女騎士の姿は そこになく

完全に 恋する乙女の それだ


「なーんだ

お主もか」


したり顔になるエリザベト


「は・・・

はい」


と言うと 手で 顔を おおって

しまうマヌエス

こんな かわいげがあるのだと

今さら気付く


「なにも そんなに 恥ずかしがる

事でも なかろうに

世の中の 男女は普通にシて

おるぞ」


「そうなのですか」


グイッと 身を乗り出す

マヌエス


「そうじゃ

お前が剣術に はげんでおる

さなかに みんなは シておる

それが 現実なのだ」


その言葉に かなりショックを

受けるマヌエス


「なにも 男はライナーだけ

でもないのだから

その辺の男を かたっぱしから

捕まえて シてみろ」


なにか雷に 打たれたような顔に

なるマヌエス


「そうですわ

他の男とも 寝てみないと

ライナー様の良さが

わからないですね」


ギュッと こぶしを 握る

マヌエス


「いや そう言ってる

んじゃ」


「わかりました

早速 2~3人と 寝て

まいります!」


「ちょっと

聞いてますかぁ」


マヌエスは 軽く会釈し

馬に 飛び乗り 出て行った


「ライナーを あきらめろと

言ったつもりだったが・・・

あんな男 その辺のが

束に なっても」


言いかけ 部屋へと

そそくさと入っていく

エリザベト


「マヌエスの 気持ちも

十分 わかるんだよなぁ」


思わぬライバル出現に苦笑い

する エリザベト


「あたし

ライナーだけは ゆずれないの

他の なにを犠牲にしてもね

負けないんだから」


そう言うと てんがいの付いた

ベッドに ダイブする


ミシッ


ふっかふかの ふとんが

馬車での 長旅を いやして

くれる


「ライナー」


掛けぶとんを 抱きしめ

股ぐらに はさみこみ

体を くねらせるエリザベト


「そうだ 今度は ライナーに

こっち来てもらおう」


ニヤリと 笑うエリザベト


「瞬間移動の魔法って

どのくらいイケるの

かしら

そうだ 手紙に書いて

聞いてみよう」


ベッドから 飛び起き

いつものように 手紙を

書く


「えーっと

親愛なる ライナー様

無事に 帰りました

しかし 宮殿の暮らしは

あきてしまいました

あたしの心は 常に あなたと

共にあります

瞬間移動で 逢いに来て

欲しいな

それと 他の魔法も見たい

から 早く逢いたいな

今度 国王の前で あたしたちが

愛し合っているとこを

見せたいな

だって あいつ全然なの

もしかして イイ刺激に

なるかも」

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