*登場人物一覧【秋季】*
*秋(あき)
秋の宮の主。男性体。しわひとつない礼装の袴、灰色がかった白髪を後ろになでつけ、白ひげを細く伸ばし、峻厳なオーラの
*立秋(りっしゅう)愛称なし
十三番目の二十四節気。両性体。体は男、心は女。三十代後半くらい。ボディビルダーのような肉体を持ち、後ろ頭は刈り上げ、タンクトップにスパッツ、腰には申し訳程度に
*涼風至(すずかぜいたる)愛称・涼風(すずかぜ)
立秋の初候。女性体。夏季の
*寒蝉鳴(ひぐらしなく)愛称・カナカナ
立秋の次候。女性体。八歳くらいの陰気で不気味な少女。うぐいす色の長い髪を梳かしもせずに垂らしている。白い浴衣に薄緑のへこ帯。いつも裸足。引きこもりだが部屋で何をしているのかは誰も知らない。壁際が好き。一人称は「カナカナ」
*蒙霧升降(ふかききりまとう)愛称・蒙霧(ふかき)
立秋の末候。男性体。春季の
*処暑(しょしょ)愛称なし
十四番目の二十四節気。女性体。ハスキーボイス。高身長にオーバーオールを着、オレンジ色の髪を後ろで一本に結び、目もとのきりりとした格好いい女性。汗っかき。毎年部下の
*綿柎開(わたのはなしべひらく)愛称・綿乃花(わたのはな)
処暑の初候。男性体。相撲取りのような体型で、体の大きさは暦随一。頭のてっぺんで髪の毛と思われる白いふやふやの毛を結んでいる。暑がりなため年中浴衣。優しすぎて虫も殺せない。スイカが大好物。一人称は「ぼく」
*天地始粛(てんちはじめてさむし)愛称・天地(てんち)
処暑の次候。両性体。声も相貌も中性的だが、なよなよした男に見えなくもない。ヒツジみたいなくるくるパーマ。トンボ柄のモンペを穿いている。冷え性。寒いの大嫌い。寒くしたくない天地と、早く涼しくなってほしい同僚・
*禾乃登(こくものすなわちみのる)愛称・禾乃(かの)
処暑の末候。女性体。緑色の大きな瞳。黄金色のミディアムヘアに稲穂のような編み込みを入れている。袖なしで丈の短いピンクの着物の下にグレーのジャージを穿き、生成の前掛けをしている。背はないが胸はたわわ。ギャル。語彙が「やばい」しかなくてやばい。梅子やほたると仲がいい。好みのタイプは夏さま。一人称は「あたし」
*白露(はくろ)愛称なし
十五番目の二十四節気。女性体。十二三歳くらい。りんどう色の髪の美少女で、ほとんど白に近い黄色の着物、銀の帯に水晶の帯留め。一人好き。自分の時間を邪魔されると静かに激怒する。充実しているので彼氏なんていりません。放任主義であまり部下に口出しもしない。一人称は「わたし」
*草露白(くさのつゆしろし)愛称・草露(そうろ)
白露の初候。男性体。十二三歳くらい。透き通るような水色の短髪、着物はモダンな幾何学模様。顔貌は突出したところがなく平凡。自分本位で集団行動は苦手だが寂しがり屋さん。スケジュールを組んでそれ通りにするのは大得意。酒は飲めず、珈琲牛乳が好き。冬季の
*鶺鴒鳴(せきれいなく)愛称・鶺鴒(せきれい)
白露の次候。男性体。十八歳くらい。黒髪ショートだが前髪だけ白い。四角い白縁眼鏡。色白。前身頃は白、後ろ身頃は灰色の着流しを大きく胸元を広げたまま黄色の帯で締めている。中は黒のタンクトップとパンツで、モノクロを基調としながらどこか軽い装い。情報収集が趣味。情報屋とは彼のこと。冬季の
*玄鳥去(つばめさる)愛称・つばさ
白露の末候。男性体。つばきの弟。サラサラとした藍色の髪。シャツの上に着物と袴の大正ロマンスタイル。噂話や恋バナは進んで聞きに行く。男と話すより女の子と話していた方が楽しい。モテるのも嬉しい。相手によっては辛辣だが、頼られると嫌と言えないお人好し。お兄ちゃん子だが、あまり会話が続かない。特技は家事全般。一人称は「僕」
*秋分(しゅうぶん)愛称なし
十六番目の二十四節気。両性体。体は男性、心は女性。淡い栗色の長髪に、鈴のついた萩の髪飾りをつけている。大輪の萩の花が一面に描かれた女物の着物、赤い袴とはいからさんのような格好。春季・清明に恋する乙女。何かと理由をつけてはちょいちょい清明に会いに来る。そこでよく出くわす春季・春分を一方的にライバルだと思い、言い争うことが多い。一人称は「わたし」
*雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)愛称・収声(しゅうせい)
秋分の初候。男性体。春季の
*蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)愛称・虫坏(むしふさ)
秋分の次候。男性体。春季の
*水始涸(みずはじめてかるる)愛称・水始(すいし)
秋分の末候。両性体。日によって性別が変わる。
*寒露(かんろ)愛称なし
十七番目の二十四節気。男性体。ガリガリに痩せた中年男。痩せの大食い。豊穣の時期の暦だからか、よく食べる。部下三人にやたら華やかなタイプがそろっているが、寒露は地味。腹を圧迫する帯が好きではなく、シャツと紺のベストに、ウエストがゴムのパンツを穿いている。つまりダサい。この時期になるとじっとしていられない秋に毎度手を焼く。一人称は「私」
*鴻雁来(こうがんきたる)愛称・雁(かり)
寒露の初候。女性体。鴻雁北の妹。灰色のベリーショートに申し訳程度の眉、元気はつらつとした少女。乳はない。兄と同じくスポーツ大好き。こう見えて大人の女性にもしっかり憧れていて、同僚の
*菊花開(きくのはなひらく)愛称・お菊(おきく)、お菊姐さん(おきくねえさん)
寒露の次候。女性体。暦三大姐さんの一人。垂れ目で眉は太く唇は厚く、ナイスバディなお姉さま。プラチナブロンドの猫っ毛をゆるく団子にして結い上げている。菊晴れの青地に大輪の白菊を刺繍した着物。春季の
*蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)愛称・ギリス
寒露の末候。男性体。黒と黄色のオッドアイにスタイリッシュな銀縁眼鏡をかけている。茶髪に紫と赤のメッシュを入れ、黒いトンボ玉の一本簪で束ねている。派手な見た目の割に反して繊細で物腰やわらか。感受性が強く、イソップ物語に対して悔しい思いを抱えている。趣味はギター。一人称は「ボク」
*霜降(そうこう)愛称なし
十八番目の二十四節気。女性体。年齢不詳。瓶底丸眼鏡。紫色のくせ毛を後ろでまとめている。いつも無表情で、笑うとぎこちない。自分の季節を堪能するために声を発することをやめてしまったため、いつも部下の
*霜始降(しもはじめてふる)愛称・しもる
霜降の初候。女性体。ホワイトブロンドのボブヘア。真っ赤な着物。霜降の妹だと自負しているため、霜降のことを勝手に「姉さま」と呼ぶ。大声を出さない霜降の代わりによくしゃべる。一人称は「あたし」
*霎時施(こさめときどきふる)愛称・こさめ
霜降の次候。女性体。夏季の
*楓蔦黄(もみじつたきばむ)愛称・楓(もみじ)
霜降の末候。男性体。二十代後半。夕日で染まったような紅葉色のショートパーマのお兄さん。黒いベレー帽を被り、白いシャツにグレーのベスト、黒ズボンに、柿色のロングコートを羽織っている。コートの内側には数種類の絵筆を括りつけて、落とさないよう気をつけている。面倒見がよく、霜降含め女性陣にとって頼りになる存在。一人称は「僕」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます