第5話 ライバースを探検 part2

昼ご飯を食べ終わり、また探検を始める。

「次はどこに行こうかな?」

≪マップサービス起動。アナタへノオススメノ場所へゴ案内シマス≫

「おお、凄い。」

暫くふよふよと移動すると、私好みの雑貨屋へと着いた。

「わあ、可愛い!」

迷いに迷って、ドライフラワーのミニブーケとパステルカラーの水色の携帯用ブラシを買った。合わせて500円。

その後もあちこち見て、アイスを買って食べた。

3時半になったので、一度家へ戻ることにした。

「マップサービス、現実世界の家へ戻らせて」

≪ワカリマシタ。デハ、マタノゴ利用ヲオ待チシテイマス≫

しゅっと家へ戻ると、父親が夜ごはんの準備をしていた。

父親はイケメンだ。そしてこの時代では大人はみんな性別に関係なく家事も仕事も務めるらしい。さすが未来だ。うちの元父親は料理どころか家事も少しもしていなかった。

「お父さん、今日のご飯は?」

「今日はエビグラタンだ。」

「やった!」

4時くらいになると兄もライバースから帰ってきた。

母も5時にはライバースの仕事から帰ってきて、6時に皆で食卓を囲んだ。

「あー、美味しい!」

「やっぱ父さんの料理はうまいな!」

「さすがレイト!シーザーサラダも美味しいわ」

「ありがとう!」

ごはんを美味しく食べ終わると、皆で立体テレビのプロ野球中継…ちなみに野球、サッカー等のスポーツは無くなっていなかったらしい。球団はほとんど名前が変わっていて、全く変わらなかったのは巨人だけだった。他には西武ライオンズが西武じゃなかったり、阪神タイガースと日本ハムファイターズが合わさって阪神ファイターズになっていたりもしたけれど、私は巨人ファンだったので嬉しかった…を見て、皆で盛り上がった。やっぱりこの家も巨人ファンだった。ちなみにこの試合は巨人が6対3でソダート(機械関連の会社)ドルフィンズに勝利した。

その後寝支度をし、就寝した。ベットがふかふかだった。

知らぬ間に疲れていたのか、死んだようにぐっすりと寝た。…いや、実際に死んだのかもしれない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

瑠唯奈の不思議な転生奇譚 猫原未瑚 @MikoMikko

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ