時間は過ぎて、カーテンから漏れ出てた光は反対側へ向かってしまい暗くなってしまった。所謂、夜だ。今の時期は半袖だとやや寒くなるから秋ごろだろう。そう考えたら午後七時前後だろう。部屋には時計がないから時間の確かめようがない。


昼が終わってしまった。また時間が経てば訪れるのにこの喪失感はなんだろう。特別、昼間が好きなわけじゃないけれど夜よりかは相対的にはまだ好きだといえる。

そして、夜になったということは私にとっての生き地獄が始まるということだ。

がちゃり、と扉が開く音がする。

「かすみぃー起きてるよなぁ」

ぎしり、と床が軋む。兄が

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少女の定義 榊たいよう @Iwdywwe

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