第2話 生徒会
「あの、、私はなぜここにいるんでしょうか。」
今私、朝田 優希は入学初日に生徒会室になぜか呼び出されています。
「なぜって、、君が魂返りだからだろう?」
当然のような顔で尋ねる金髪の端整な顔をしている男子生徒。
「魂返りって何ですか?」
「嘘をつくでないぞ新入生。すべて知っているであろう?」
今度は少し小柄な少女が言った。
「いや、、ほんとにわからなくて、」
「まあまあ、入学したてで慣れていないだけだよ。こっちに座って。
君が最後の一人だ。順に3年生から自己紹介をしていこうか。」
すると、先ほどの男子生徒が席から立ち上がり話始める。
「まずは僕からいこう。3年の
かっ会長?!? てことは書記とかももう決まっているはず、、
「次は俺かな。3年の有栖、
と自己を紹介したのは茶髪の男子生徒だ。なんだかこの人、掴めない。
「次はわしか。」
と立ち上がったのは先ほどの女子生徒だ。やはり、少し背が低いように見える。
「2年!
見た目とは違い、老人のような口調で自己を紹介し、隣に座っている女子生徒に振ると席に座った。
順を振られた女子生徒はため息を吐きながら立ち上がって言った。
「2年の
そう自己を紹介した彼女は美化委員長を名乗るにふさわしい美貌を有していた。
薄い藍色の長い艶やかな髪に、切れ長の大きな目に長身。モデルのような見た目だ。
見惚れていると、次にその隣の眼鏡をかけて三つ編みをしている女子生徒が立ち上がった。
「2年の、
真面目そうな人だ。親しみやすそうな感じでとても安心した。
「次は創太だよ。」
「え、あぁ。はい。」
と急かされたように立ち上がったのは、黒髪マッシュの男子生徒。
「
簡潔に自己紹介を終えるとそそくさと座ってしまった。
次は誰だろうかと待っていると
「じゃあ次は1年生よろしくね。朝田さんからいこうか。」
と振られたので慌てて立ち上がる。
「えっと、1
と、とりあえず学年と名前だけを言った。
「優希ちゃんは役職聞いてる?」
「い、いえ。聞いていないです。」
「君は今季、綾と一緒に図書委員で副委員長をやってもらうよ。」
「え、あの、1年生でも出来るんですか?」
「あぁ、生徒会の仲間だからね。1年生でもやってもらうよ。
現に綾や、珠姫は2年生でも委員長をやってる。」
「確かにそうですね、、よろしくお願いします。」
と改めて気持ちを伝えると
「こちらこそよろしくね。」
と綾先輩が言ってくれた。やはりいい人だ。
「じゃあ次の子。」
と言われ立ち上がったのは短髪の男子生徒。緊張してて気がつかなかったけれど、
同学年の子が居てよかったと胸を撫でおろした。
「はい!一年生の葉野棗と申します!先輩方とお仕事出来るのがとても光栄です!!
よろしくお願いします!!!」
うわぁ、めっちゃ元気だし良い子、、
「そう言ってもらえて嬉しいな、よろしくね。君の役職は、僕の補佐的な感じで書記官をやってもらうよ。
「はい!よろしくお願いします!」
全員の自己紹介が終わったようだ。これで一安心だと思ったのも束の間であったようで、話を切り出したのは会長だった。
「で、新入生二人の魂って誰の?」
怪傑サミット @saisiro-mizuki
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