第31話 捥ぎ取ってみせる
「はぁ~ 」
私は深い溜息を付くと
変だと思ってたんだ、髪はピンクだし、鞄にいつも付いてる小さな熊の縫いぐるみは、趣味丸出しの亀甲縛りをされてギッチギチで泡吹いてたからね。あれは
丁度レストルームを出た所で年配の紳士と
高級そうなスーツの襟元に馬のバッヂを見つける。少し嬉しくなり「お馬さんお好きなんですか? 」と聞いてみると、「まぁねと」優しい笑みを浮かべ立ち去った。私はその立ち去る姿に少し違和感を覚えると、直ぐにマネージャを呼びよせた……
仕事が出来るのか出来ないのか、いまだに良く分らないマネージャが用意してくれた物を持って先程の紳士を探す。
此処は営業面積100坪以上、25mプールがすっぽり入る。キャストは常時出勤45名以上を誇る超大型店だ。最近改装を施され格付けが高級店へとなった。個室感を演出した高いBox席の
まさに
楓は私の見える位置取りを圧力を掛けて付け回しにやらせている、スゲー権力…… 流石
何故そんな広い
出会いは一瞬、目の前を簡単に通り過ぎる。待っているだけでは奇跡は起きず必然では無いのだ。
店舗の奥に
他の客に色目を使う行為は敵を増やすかもしれない。
入閣を狙うならこの時期しかない……
必ず№を
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