第18話 愛の重さ
楓の癖の強さにも慣れて来ていたが、そのせいで思わぬ敵を生んでしまう事になってしまっていた。この店には私のせいで別れた楓の元カノがまだ在籍中である。何て事だセニョリータお前ヤリマンだったのか。
家では、お姉ちゃんと言わされ、セクハラ最中はお姉様と呼ばされ、仕事中はお姉さんと呼びなさいと躾けられた。呼び方に萌えが発生するらしい、厄介な性癖だ。
今日のセクハラはハイこれねと、お股がぱっくり開いた下着とガーターベルトのセットを履かされた、
おおぅ神よ! どうしてそんな大事な事を先に言ってくれなかった。
楓を睨み返すと嬉しそうにウィンクする。だめだこりゃ。
ボーイが豚1頭のご案内ですと私に告げると、スライムの間違いだろと言い返す。ケタケタと男の子と笑っていたら、遠くのテーブルから殺気を感じた。
―――愛が重すぎる……
多分明日から来なくていいよと言われてしまうボーイを他所に、養豚場へと繰り出した。
色々ごめんねみんな、笑って許して。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます