第17話 S級冒険者
「俺さ~ 思うんだけど…… 」
「そうね、でもあの場合はどうしたってあの状況になっても仕方ないと私は思うの」
驚いた、
あの一件以来、私の生活は一変した。楓のテーブルに当たり前の様にヘルプで呼ばれ、客の引継ぎを任される。楓の客は
お客様を入り口まで送り出すと楓の
「君は
「いっいえ…… 私は…… 」
「そう、残念。僕はてっきり…… ごめんよ」
頭を下げエレベーターを見送り顔を上げると涕が零れていた。そんな様子を見て楓は一言冷たく呟く……
「今日はお説教だからね」
「はい。お姉さん」
仕事が出来ないせいで軽く見られた、原因は充分わかっている。明日は休日、今日は楓の家へと一緒に帰る。タクシーの中でも涕が止まらず
家に着くといきなりベッドに乱暴に投げ出され裸に剥かれた。
「あんな汚い男に耳打ちされるなんて許さないんだから」
「―――えっ⁉ 」
怒りの矛先って、そっち⁉―――
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