なるほど、前に下人に対する対応の話で篁が人情深い優しい男だと描いた部分は、この結末の布石だったのですね。
篁は、良門のことを憐れんだ。
だから、最後まで寄り添い、次男に百鬼夜行を見せるなど、何か目的をもって、たぶん家族の精神的なケアまでした、ということでしょうか。
最後に呪言の短歌(?)で終えるのが、切なくさせる演出ですね。
魔物が登場しなくても、ドラマとしてしっかりと描き、篁を素敵な漢として輝かせる。お見事です!
作者からの返信
淀川さん、
ミステリー好きならではの視点で読んでいただき、ありがとうございます。
私もミステリー好きなので、こういった視点で読んでもらえると本当に嬉しいです。
以前の下人の話を今回は伏線として使わさせていただきました。篁は義理と人情の男だった(?)とキャラ付けもしちゃいました。
藤原高藤に関しては、篁が百鬼夜行を見せたという話が実際に書物で残されているのですが、その後に高藤が急死してしまった際に「あの時はごめんね」って篁が地獄から現世へ高藤を帰して、生き返らせたという逸話があります。そういったエピソードなどをみると、やっぱり彼は義理と人情の人なのかなと思わされたりしますね。
今回は、鬼たちの出番無しでしたね。篁を使って、色々なジャンルの話が書けそうだなと考えたりもしています。
嬉しいコメントありがとうございます!
呪言、考えたけれど、途中までしか分からず、ちょっと悔しかったです。
TAKAMURAとてもおもしろいです。
まとめて読んだ方が頭に入りやすいので、お話ごとにまとめて読んでいます。
続きも楽しみにしています。
作者からの返信
西さん、
呪言は本当に百鬼夜行にあった時に使うものを採用しています。
ですので、もし百鬼夜行に出会ってしまった時は使ってみてください(笑)
読んでいただけるだけでも嬉しいです。
ありがとうございます!