第37話 最終戦
「レインが大人しい子!?」
サラとリリアは驚きながら神人たちに聞いた。神人たちによると、プラノスアイリスは昔はすごくお人好しで心優しくて虫一匹も殺せない子だったらしい、二人は大分驚きながら「そうなんですね」と答えた。
「プラ君の厄介な技はもちろん【
「二人とも気を付けてね、目ノ終末の発動時間中に技を放つとエネルギーが吸収されて1000倍のエネルギーで自分たちに降り注ぐから本当に気を付けてね」
「わかりました……私たちもレインさんのお友達です。絶対に助けましょう!」
一致団結した全員でプラノスアイリスに立ち向かい案の定【
「何をやろうとも無駄だ……【
プラノスアイリスがまたみんなが知らない魔術を唱えた。たちまちプラノスアイリスを中心とした半径6kmの範囲に黒い煙が充満している。肌で身の危険を感じたイリスが今すぐ後ろに下がるように指示をして、全員がイリスの後ろに移動した瞬間に黒い煙が即死毒に変わっていく。
「いい判断だったよイリスちゃん!」
「ありがとうです。だけど何なんですかそのちゃん呼び」
「たすかりましたイリス様」
「いえいえ、こちらこそとっさの判断で動かしてすみません」
プラノスアイリスは全員でわちゃわちゃしている最中に自分が操る目を動かしそこから光線を放つ。放たれた光線はとても熱く近くの物体まで解け始める。ここでガードが一つ思いつく。
「どうかしましたか、ガード」
「いや……別に大したことではないけど……
ガードはキースの耳元でコソコソと作戦を伝える。キースはガードが提案した作戦にのり今すぐに作戦を実行した。キースはイリスとリリアとサラに「プラノスアイリスの時間を稼げと」と一言こぼしキースはそのままプラノスアイリスのもとへ飛んで行った。ガードがあるものを持ってきてプラノスアイリスの目の前で爆音でその例の物を鳴らした。そうするとプラノスアイリスはたちまち力が弱まりキースに抑制の札を貼られてしまい。プラノスアイリスは敗れてしまった。
「ガード様、さっき使ったあの鐘何なのですか?」
「リリアの嬢ちゃん、さっき使った鐘は……【
「その終焉の檻を使うとどうなってしまうのですか?」
「あのアーティファクトは少し特殊であの道具を作ったのはプラノスアイリス本人なんだ。あのアーティファクトの中はプラノスアイリスの暴走を止めれるよう"アンチプラ"と言うプラノスアイリス直々に作った世界最強の魔術を掘ってある」
「レインは今からどうなるの?」
「レインは一時の間ここからものすごく離れた世界の中心部【
サラとリリアはもう会えないかもしれない寝ているレインの顔に二人でキスをして「レイン……またいつか会いましょう」と二人で涙をポロポロと流した。レインは神人達に連れていかれ。リリアとサラは二人で少し悲しい声でうるうると涙を流しながら話した。
「レインさんもう会えないのかな……」
「今回の件はレインは被害者なのに……」
「私たちのレインさんを返してもらわないと……そうだサラちゃん、二人で真島に行かない?」
「行きたいけど……あそこって支配しているのって神獣だよね?」
「確かに神獣はとても危険だけど私たちが助けに行かなかったら誰がレインさんの事を守るんですか!」
「リリア……そうだな!。ここでグダグダしてても意味ないです!」
――――
「今右界が大変だって?」
「何か神殺しを倒したとか?」
「何だよその神殺しって(笑)」
「ここは左界の有名な酒場だここならいろんな情報が取れますシクレ様の為にもいい情報を取りましょう!」
イビル帝国、ここは左界で一番強力と言われる巨大帝都。ここでは神殺しが存在せず逆に神殺しってどうせ名前だけで弱いと批判されている世界だ。逆に左界では英雄と言う人物が複数いるそれが巨大組織【
「
「そうだな……シクレ嬢、君なら神殺しを倒せるのか?」
「そうだね……おばあちゃん。倒せるさ……私なら、それで最強と言われてきた私と伝説と言われてきた男の子供って気になるよね……」
不気味な声でそう答えるシクレと言う女性とそのおばあちゃんと言われる老婆。これが天理が想像していたシナリオなのかはまだ誰も知らなかった。
最弱だと思われていた冒険者Aが実は最強の神殺しだった件 あげもち @agemo1
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