花のように
鈴ノ木 鈴ノ子
はなのように
花が咲き誇る。
出会いの場で、別れの場で、
柔らかな陽気を纏い、柔らかな陰気を纏い、
花々の色は様々で、形も様々で、
それでも一輪、澄んだように、澱んだように、花開く。
やがて、季節は巡り、花びらは記憶の底へと散ってゆく。
積もり積もった花びらは、時より記憶の彼方から風に舞っては脳裏へと映り込む。
花びらに想いを馳せて、反芻し、そして前に進んでゆく。
花のように自由な向きの前へ。
前後左右など関係ない。
向いた先が前である。
進む道は自由なのだ。
だが、道の途中で自らを枯らしてはならない。
枯らすくらいなら、別の前に向かうのが良い。
花の数ほどに道は沢山あるのだ。
あなたが花のように咲く道はあるのだから。
花のように 鈴ノ木 鈴ノ子 @suzunokisuzunoki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます