ホンモノの占い師は存在するのか?

エテルナ(旧おむすびころりん丸)

ホンモノの占い師は存在するのか?

前回は占いを心理学的要因で解説していきました。


その上でこのタイトル。なにやら怪しげですが、決してファンタジーな夢物語を述べる訳ではありません。

占いを信じる方の為にも、そして占い師自身の為にも、本物の占い師の存在について考察してみましょう。


【テレパシーによる情報の読み取り】


みなさんご存知の『テレパシー』はい……いきなり眉唾なものが出てきましたね。

しかしくどいですが、決してファンタジーを語るつもりはありません。

テレパシーについては過去に様々な研究がされてきましたが、カリフォルニアの2004年の実験を例に挙げましょう。


【実験内容】

11組の成人カップルと2組の母娘に『互いに繋がりを持っている感覚』を持つように要請。

カップルは互いに感覚を『送る側』と『受け取る側』に決め、電磁気的に隔離された部屋に分かれて入る。

『送る側』の部屋ではランダムの間隔で『受け取る側』のライブ映像が流される。

時間は15秒ほどで17~25回に渡って流される。

『送る側』はライブ映像が流されたタイミングで、『受け取る側』に『互いに繋がりを持っている感覚』を念じる。


【結果】

ライブ映像が流れると、『送る側』の脳波には視覚性誘発電位の揺れが生じた。

対して『受け取る側』の脳波にも、強度は小さいが脳の活動示す揺れが生じが。

また『送る側』の視覚性誘発電位の強さに応じて、『受け取る側』の脳波の揺れも強くなった。

これには電磁気的なもの以外の何かしらの情報が、隔離された二人の間で伝達しているといえる。


【考察】

相互の脳波の影響には量子もつれが関係している可能性がある。

※量子もつれとは、一般相対性理論の通用しない量子論における現象であり、いかなる距離があろうとも(光速ですら何億年とかかる距離であっても)、全く同時に相関性のある行動を見せることで有名。


これを知った時、映画インターテスラ―における登場人物、アン・ハサウェイ演じるアメリアの劇中での言葉を思い出しました。


「愛だけは時空を超えて感じることができる」


そしてこの映画を見た元宇宙飛行士、クリス・ハドフィールドはYouTubeでこのように批判しています。


「愛を表す方程式はどこにも存在しないし、掛けたり割ったりできない。アインシュタインもスティーブン・ホーキングもこの理論には付いていけないでしょう」


こちらはクリスの仰る通りですし、この台詞は物語にドラマを求める演出に過ぎません。

しかし実験の仮説のように、意志の伝達に量子もつれが関係しているのなら、光速を超えて想いを伝えられる訳で、『愛だけ』というのは間違いですが、ありえないとも言いきれません。


別件で、渡り鳥が迷わない理由には量子論の可能性も示唆されています。ある種の渡り鳥は量子論特有のスピンを利用しているというのです。

量子論が生物に関わりがあるとされ、その中で人間だけは例外と考える方が不自然です。


またこれとは別の実験で、ヘルシンキ大学の研究チームの発表によると、オンラインゲームプレイ中にも脳波の同期が起きることが確認されています。


つまり脳が五感以外の方法で情報を検知できるのなら、そしてその能力に個体差があるのなら、優れた占い師はその情報を人並み以上に感知して、何かしらの情報を得ている可能性も全くないとは言い切れません。


【仮想空間における本物の占い師】


いま注目されている技術としてAIとメタバースがあります。メタバースとはインターネット上で構築される仮想空間であり、アバターを通して世界に参加します。

2030年には650兆円規模に拡大すると言われておりますが、決して頭打ちになることはなく、これからも際限なく発達していくでしょう。


究極に発達したメタバースならば、昨今のリアルなCGより更に進化し、現実と区別のつかない世界を作れるかもしれません。

現段階では未解決である『意識』の問題が解決されれば、人間と変わらない思考構造を持つAIを生み出せるかもしれません。

それら二つが組み合わされば、まるで現実のような世界に意志を持つAIたちが生活します。


ではここで質問です。

そのデバイス上に存在する世界が、今の私たちの世界ではないと説明できますか?

いずれ私たちがそのような世界を作れるなら、今の世界も同様に、上位の存在によって作られた世界ではないと証明できますか?


・生命の誕生を再現する実験の一環かもしれない。

・異なる物理法則を調べる実験の一環かもしれない。(現状の物理法則は太古の相転移の結果であって、それ以前は一般相対性理論は通用しない。今の物理法則が宇宙の絶対共通事項とは限らない)

・趣味程度で作れてしまう世界かもしれない。


そして仮に私たちの世界が作られたものであれば、作った存在(人間のような姿かたちとは限らない)は神であり、また死んだ人間のデータを操作すれば、天国や地獄に振り分けることもできますし、奇跡もお化けも予言も何もかも、我々の科学を超えて生み出すことが可能です。

あなたが製作者ならば、そうしてしまえばいいだけのことです。


量子が観測したと同時に性質が判明する現象も、ゲームのフィールドマップとして見れば同じかもしれませんね。

物理法則が計算式でできているのなら、最小単位の素粒子に通用しないのも納得です。

量子もつれが光速を超えて伝わる理由には、現在ワームホールの理論が使われたりしてますが、デバイス上の出来事ならできそうです。


【まとめ】


量子論によるテレパシーの存在に、仮想空間上における上位存在の介入。

世間一般的には非科学な占い等の存在は、まだまだ否定しきる材料が足りません。

他にも未来人のタイムスリップも考えられますが、タイムスリップ問題は素粒子一個程度なら別として(光子の巻き戻しは成功したらしい!)、マクロな物体を動かすのは不可能ではないかと言われてます。


しかしまだまだこれから先、どうなるか分かりません。

と同時に、まだまだ人類には幻想や神話を楽しむ時間が、大いに残されているようです。

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