エピローグ

 君には情熱を。君には才能を。君には知識を。君には仲間を与えよう。

喜びとはなんだろうか、不純物をごまかす君のその笑顔。不覚にも美しいと感じてしまった自分。この二人を包み込むこの世界。

 世界の本質は無限だ。始まりも終わりもない。それが世界。

 だから一番大きいものなんか無いし、一番小さいものもない。観測者の観測できる幅によって世界の大きさは変化するんだよ。

 無限と聞くと大それたものをを想像してしまうかもしれないけど、無限はどこにでもあふれているんだ。例えば、数字。数字は無限に続くよね。鏡を合わせてみたらどうだろう。無限に反射し続けるよね。

君が吹いたそのシャボン玉が宇宙なんだ。シャボン玉の中の世界で君がシャボン玉を吹く。宇宙とはそういうものなのだよ。

 過ちも無限に存在し続ける。同時に解決も無限に存在し続けるんだ。喜びがあったら悲しみの同じ数だけ存在するんだ。この世界ではね。

 神は存在するだろうか。人の中に存在するかもしれない。しかし、本質的には存在しないと思うんだ。ただ、そう決まってる。無限に続いてる。


 結局ね何が言いたいかというと、『なるよになる』ということさ。

 君がこれからの人生どう生きていくかは分からないけど、どんなふうに生きてもいいと思えれば最高だと思うんだよ。前向いてたら、前に行けるし、楽しいことすれば楽しくなる。やろうと思ったら、大体のことはできるんだ。

 後悔しない人生を歩んでほしいよ君には。

 

 気を付けて

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『腐敗したコーヒーの嗜み方』第30回電撃小説大賞応募作 京国芹佳 @azumakyosuke

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