第5話小さな村
女の子に手を引かれて村までやって来た
そして今、女の子とその両親に土下座されています
・・・なんで?・・・
〜少し前〜
ようやく村に着いたと思ったら女の子は一人で「村長に説明してくる」と言い、村で一番大きな家に行っちゃった。
あれ? 俺ここに一人置き去りにされた!?
辺りを見回すと、村には20軒ほどの木造の家や畑が立ち並びその周りを柵で囲ってある状態だ、家はボロボロで畑は痩せ細っている
それに比べ、女の子が向かって行った村長の家らしき大きい家は、他の家に比べ妙に小ぎれいだな
確かにこの村に大量のゴブリンが押し寄せて来たらひとたまりもない
そうこう考えているうちに女の子が戻って来てくれた。
女の子の後ろには彼女の両親らしき人がついて来た
「貴族様、この度は娘が大変ご無礼をおかけしてしまい、
大変申し訳ございません!!」
顔が真っ青な女の子と父親らしき人がいきなり土下座して来た
なんで?貴族様?どういうことかさっぱりわからん?
「私はどうなっても構いません、ですのでどうか、どうか
娘だけはお許しいただけないでしょうか」
『あ、頭を上げてください、私は貴族でもなんでもないので』
「いえ、娘がご無礼を働いてしまったことは事実ですので」
あ、あれ〜信じてもらえてない
『許します、許しますから頭を上げてください!!』
「あ、ありがとうございます、本当にありがとうございます!!」
女の子と両親が涙目浮かべながら安堵してる
ようやく頭を上げてくれたよ
「改めまして、私はこの村で狩猟をしております、アランと申します。
それと娘のティアです」
『あ、はい 私は〜』
どうしよう 名前について全然考えてなかった
もう、なるようになれ〜
『る、ルナです、よろしくお願いします』
『名前が(未設定)から『ルナ』に変更されました』
とっさに最後に読んでた漫画のヒロインの名前を言ってしまった
しかも、ステータスの名前も変更されちゃった
その後、今後について話し合い
俺は暫くの間、女の子の家に泊めてもらうことが決まった。
〜(アラン)〜
娘のティアが貴族様に無礼を働いてしまったと聞かされた時は心臓止まるかと思った
幸いなことにルナ様がお怒りになってなかったからよかったものを
普通の貴族様だったら触れてしまっただけで不敬罪で処刑されてしまったなどという話もよく聞く
ティアにももう一度よく言い聞かせておかなければ!!
それよりもルナ様だ、本人は否定しているがあの容姿から考えてもかなりの高位貴族のご令嬢でなんらかの事情で身分を隠しているのではないかと踏んでいる
うちのティナにしつこく言い寄ってくる村長のバカ息子のこともある
一度村長にしっかり話し合わないといけないな
はぁ〜〜〜
ゴブリンのことといいどうしてこんなにも、面倒ごとがいっぺんに来るのだろうか
もういっそのこと、ゴブリンのどさくさに紛れて村長のバカ息子殺してやろうかな
『ステータス』
名前(未設定)→『ルナ』 年齢13
職業
Level2
筋力8
体力13
頑丈7
魔力20
知力15
『スキル』
環境適応 鑑定level2 魅了level2
『固有スキル』
異世界TS冒険譚〜異世界でちやほやされたい〜 ツッキー @tuki23
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