第4話アカウント主の生い立ち④

ポロポロと、泣きながら学校に向かう。



「行きたくない!!!」と泣き叫んだが、親は行けと言ってきた。


何回も泣きながら、訴えたのに……



グズグズしながら、歩く。



通行人からは、変な目で見られた。



行きたくない。あんな場所。



ずっとジロジロ見られ、ニヤニヤしながら笑われ、そんな毎日耐えられない。



寧ろ今まで耐えたことに、褒めて欲しいくらいだ。



学校に着くまで涙は、落ち着かせた。



「行きたくない…」と呟きながら、学校に向かう。



休み時間、授業中、ジロジロ見られ、ニヤニヤしながら笑われた。もちろん大勢の人から。


クラクラする思いで、学校を過ごす。



「うわっ、ねぇなんか本読んでるよ。」


「ほんとだ、何呼んでんの」


クスクス笑われる。



必死に堪える。



そんな日常が続いていた。



そんな中、球技大会がやってきた。



仲のいい友達、麻弥まやと一緒に行動していた。



そこで、とある先輩と出会う。



剣介けんすけさんだ。



皆からは「すけさん」と呼ばれていた。



「なにしてんのー?」


「暇だから、ふらついてる。」と麻弥は答えた。


私は、先輩に「こんにちはー」と挨拶をする。



すると麻弥が「こちらハムスター」と自己紹介を勝手にした。


「ハムスターじゃない!」ペシっと軽く叩きつつ、よろしくお願いします。と言う。


「敬語使わなくて大丈夫だから」



「じゃあ、タメ口で…」



「うん」


そっから、先輩とは、少しずつ話すようになった。



こういう時どういう風に考えるのか、という相談をしたりした。


そして、すけさんの考えを真似て見たら、なんとなく楽になっていた。


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生い立ち 辻本 寧緒 @Neo0708

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