第3話アカウト主の生い立ち③

小学5年生になった。



そこから、絶望の日々が始まる。


仲が良いと思っていた、Hに裏切られ、虐められていた。


虐めてくる人間は、1人ではなかった。


クラス全員だった。



虐められているが、学校に通いつつけたのがいけなかったのだろう。



小学5年生にして、「死にたい」という感情がいつの間にか浮かんでいた。



ヘラヘラ笑って、耐え抜く時間が苦痛だった。



時々限界で生徒全員の前で、泣き出す事もあった。



クラス替えなんてものは無いので、小学5、6年は、死にたいという感情が植え付けられただけの時間だった。



虐められている理由は分からなかった。


だが、無視、バイ菌扱い、暴言を吐かれまくり、いつしか、心は壊れていった。


心は既に壊れているはずなのに、「大丈夫」と自分に必死に言い聞かせた。



学校に行けば「あいつおかしくね?」などと沢山の暴言を吐かれて来た。



だが、それを言われても、気にしない日が来た。と言うより、諦めたと言った方が正しいだろう。



この学校という場所に絶望したのだ。



助けを求めるが、助かる訳もなく、いじめは続いていく。



「…!!ッゥオエッッ」


ご飯を飲み込もうとしたら、吐き出した。



あぁ…遂に壊れた……



ご飯を吐くのは、1日だけでなく、1週間以上続いていた。



「…どうして?美味しくご飯を食べたいだけなのに…」



どうして自分がこんな目にあうのだろう…



そんな日が続き、目も虚ろになっていった。



あぁ……。もう良いか。



ふっと諦めがつき、自殺を図る。



だが、死ぬ事が出来ず、苦しくて怖くて泣き出してしまった。



誰にも言えず抱え込んでいた。



けれど、とある先輩との出会いで、考え方が変わっていったのだった。

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