BLを布教しようとVtuberになったら、大人気Vtuberになってしまった件について
ホリカ
プロローグ
配信開始5分前——
時計を確認し、深くため息をつく。だが、それは緊張でも失望のため息でもない。
――ただ、感動しているのだ。やっと、BLを布教できると。
私は、腐女子だ。それも、少々……かなりやばい。昔から男性同士の恋愛には尊いという感情を持っていた。小学生の頃にBLという単語を知り、一瞬でハマってしまった。ただ、小学生だ。そんな幼い時に腐女子仲間などいるはずがない。そのまま、その事については誰にも言わず、ここまで来てしまった。
そもそも、友達などいない。だから、話し合う相手もいない。お互いの性癖について話し合ったり、好みのカプなどを暴露したり……そんなのは夢のまた夢だ。
ちなみに、私の好みのカプは王道の中の王道と言えるイケメン(攻め)×ショタ(受け)だ。ショタが攻め、という人もいるらしいがそんなのは駄目だ。色々なカプを見てきたがあんなにも深く……ご、ごほん。
そろそろ、配信時間が来る。そう気づいた私は、静かに気合を入れなおした後、配信開始ボタンを押したのだった。
BLを布教しようとVtuberになったら、大人気Vtuberになってしまった件について ホリカ @1-HORIKA
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