1999年の詩

1999年の詩




 よみがえる熱い血潮

 思い出す暗い過去

 覚醒したのはなぜだろう

 苦しく痛い傷あとが

 まるで月の満ち欠けのように


 目覚めなければよかったのにと

 過去も未来もわからずに

 ただ、今

 ここにいるだけで


     nightmare

     1999.弥生.25






 草が風に揺れる様が

 妙に哀しく胸に切ない

 儚く見えるものたちが

 とても強く感じることもある


     1999.卯月.16






 ひとりぼっちの綿毛の坊や

 君はどこへ行きたいの?


 わからない、わからないよ

 僕は風に流されるまま

 流れていつか消えていく


     1999.水無月.4






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本棚の片すみに止まったてんとう虫の詩 宮条 優樹 @ym-2015

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