白日の元に晒される闇2-4

「……なんて言うとでも思ったか、兄貴」


  次の瞬間、ゾッとするほど冷たい声で放たれた言葉に拳を握る。


  矢野は鬱陶しそうに赤木の手を振り払い、ガリガリと髪を掻く。


「まさか殺したその日にバレちまうなんてな。あの人の言った通り、つくづくお前ら探偵は気に食わねぇぜ。ああ、そうだよ。正解だ、大正解。俺が圭太を殺しました」


  歪んだ笑顔で、それでいていっそ清々しそうに笑った矢野は、降参だという風に両手を上げた。

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