刻印
真人の舌をねぶりながら考える。
一生、こいつと添い遂げたい。だが、ルリハのことも忘れられない。もし真人とともにどこか遠くへ消えたら、この羽岩、そして矢折はどうすべきなんだろうか。
すべて捨てて、逃げてしまおうか。そんなことを思ってしまう
だがそれはあまりに無責任。そんなことは、できない。俺たちは籠の中の鳥。自らの一生を神に捧げる奴隷。
真人から唇を離してお互い見つめ合う。すると真人が目を見開いて、胸を指さしてきた。
「おい、清秋、その紋はなんだ……?」
真人の指の先はシャツと胸の隙間を指していた。胸を見るとその中央に、横に長い三角のような紋様が見えた。
「お前、まさか常世瑠璃羽磐船神とまぐわったんじゃないだろうな……!」
真人はそう叫ぶなり、自分のシャツをたくしあげた。
胸には自分のと同じ紋様が、焼きごてで刻印されたかのようにはっきりとつけられていた。
永遠の祝祭 ~神主は淫神に凌辱される~ 眞山大知 @Sigma_koukyou
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