第6話 現世界 部活

 色々ゴシャゴシャやっているうちに、午前と午後の授業が終わった。初回の授業は疲れる。適当に生徒を指名して、教科書やらワークノートらやを取りに行かせて、さらにその生徒に配らせるという非常に面倒くさい作業だからだ。

「けっ、今日はついてないな。ガチで面倒くせぇわ生徒にやらせる事じゃねえだろうが。無駄に疲れたわ。」

そんな事考えながら、帰りの会を迎えて終わった。だが、疲れとの勝負はここからだ。僕が今から行く部活は、更に会話が日本語が通じない宇宙人が八割いる所だ。本当に、相手にされると嫌だと思うほどひどい。

 そう考えながらてくてく部室まで行き、扉を開けた。

部長:「いらっしゃいませ〜」

此処はどこだよ⁈

しかも、黒板で丸バツゲームとかやっているし。だから顔はにっこり、内心大きなため息だ。周りからすれば、やばい所にわざわざ僕が入るのには理由がある。中学時代に研究していた内容の続きをしたいという理由。この部活の使い道はたくさんある。調べ物をしていても、実験していても考えていても怒られないしな。たまに、何やっているのか聞かれるくらいだし。

「今日は、何からやるんだっけ。ええっと?去年はここまでやったから...」

 

 日が暮れ始め、やがて下校チャイムが鳴った。

「よし、次の時はここからっと。家に帰ろっと。」

ダッシュで帰って、異世界に行く準備をした。

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本当の僕はどんな人なのだろうか @AMAYONOMAIHIME

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