第5話 始まる日常 オリーブ
なんか疲れた。僕...
ドッカァーン。 は?ドアが...
「雨夜ー!さっさと起きんかい!朝ご飯冷めるわよ。」
「...起きています。」
驚いて、一言言うのに時間かかったじゃんか。鬼母さんめ!ため息を吐きながら、階段を降りてリビングに向かう。そして、置いてある朝食を食べて食器を片付け、また部屋に戻った。
ふーっ、疲れた。てか、手の甲の魔法陣どうしようかなぁ。包帯でも買って、誤魔化すしかないよなぁでもこれ、バレたら停学だよー。そうか!包帯は巻いて、どうしたか聞かれたら野良猫にめっちゃ引っかかれて、肉が少し抉れたことにすればいいんだ。よし!
学校に行くの問題ない。準備して、さっさと学校に行こう。
僕は、運動部ではないから朝練ない。だから、朝はゆっくり起きてエネルギーをギリギリまでチャージしてる。だけど、今日からその必要がないので、自習室で勉強しようと思う。暇だしな。
僕の高校は、徒歩十五分で結構近いのでとても楽。だけど今回は、コンビニで包帯を買わないといけないから少し遠周り。包帯を巻きながら学校へ行くという事。その新しいサイクルは慣れないからなんか変な気になる。そんな感じで、のこのこ歩いていたら自習室に着いた。着いたのはいいけど、六時前だから普通に空いてないんだが...。本でも読んでよう。しばらくして、一人先生がやってきて自習室を開けてくれた。頑張ってねという顔で振り返ってくれたので、僕はぺこりと会釈した。
勉強した後、教室に向かった。まだ誰もいない、結構まだ早かったのか?そう思いながら準備をしていると担任が来た。
「おはようござっいっますぅー。あれ空星か、今日なんか早くね?いつもならホームルーム五分前くらいに来るよな。」
先生は、いつもこの調子で話しかけて来るんだよな。
「はい。でも、今日から朝は自習室で勉強しようかと思って。」
「おお。朝から頭を動かす事はいい事なんだよ。僕今この本...」
長いけど面白いんだな、これが。今年は、担任が良い方に当たったから毎日が楽しい。
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