婚約破棄を告げた後に元彼女の本質を知り改めて求婚し互いの愛で結ばれる話

婚約者の従妹からの殺意で階下に突き落とされ、頭部強打による記憶喪失となったヒロインは、事件前後で人格が変貌。それまでの悪評により婚約者から婚約破棄される。只、記憶喪失後の謙虚な姿勢に惹かれた元婚約者は、婚約破棄に至った経緯に自身のヒロインに対する関心の無さ、悪評を鵜呑みにしていた後悔に気付き、ヒロインに懸想していった、元彼の心情の変化に感動しました。
また、物語最終に明かされる、ヒロインが夢に見た別世界の暮らし振りが、実は遠縁の方の実生活であった事の真相と知り、その方の兄がヒロインに起きた事件を夢で見たとの告白に、血の繋がりの妙を再認識しました。
例え政略結婚であっても、幾久しく結ばれる以上、パートナーの本質を知らないではすまされないと、再認識した次第です。