高校生活の始まり
ふあ~、朝が来た来てほしくない朝が来た、今日からだ、今日から学校にいかなければならない、はあ~行きたくない、本当に行きたくない、でもいかないと僕の幻のみたらし団子がー、仕方がな着替えるか...うちの制服はなかなか地元でも人気の制服らしい、僕には関係ないけど、
「さっさと朝ごはん食べて学校にいけ!」
朝っぱらから師匠が怒鳴ってきた、うるさいなー
たったと朝ごはんを食べて玄関に向かう、僕の居候している師匠の家は結構な田舎で学校までは電車で行く、まあここからだと一時間ぐらいかかるかな?
「行ってきます師匠」
僕は師匠に挨拶して家を出る。
「おう、気をつけて行けよ」
こうして僕の憂鬱な一日が始まった。
駅につくとちょうど電車が来るところだった、ラッキーと思いながら電車に乗る、いつもながらガラガラにすいている、これが都会なら満員電車でぎゅうぎゅう詰めだろうな、そんなことを思いつつドアの横に立ち、ぼけーっと窓の外を眺める、すると一人の女子高校生が目に入った、たぶん同じ高校の子だろう、なんかこう...いやなんでもない。
三十分程度で学校の最寄り駅についた、改札を出て学校に向かって歩き出す、ああ~足が重いなぁ~、とため息をつきながらも足を進める、そしてついに学校についてしまった、うわ~行きたくねぇ~、と思いつつも校門を通る、そういえばクラスってどこなんだろうか?掲示板を見ると1年N組と書いてあった、てかクラス数多いな、自分の教室を確認して中に入る、すでに何人かの生徒がいた、とりあえず席に着くか、と思って座ると隣からものすごい視線を感じた、見ると隣の少年くらいの背の人がこっちを見ている、髪は短く黒髪だ、顔も整っている、イケメンという部類の顔立ちをしている、しかもさわやか系男子といった感じだ、こんな人と友達になりたいものだ、と思った瞬間彼が話しかけてきた。
「おはよう!俺は三善神威っていうんだよろしくね!」
いきなり話しかけられてびっくりした、だがここで引いてはいかん、男としてあいさつを返さなければ。
「お、おはよう、僕は安倍清行、よろしく」
「うん!よろしくね!!」
おお~笑顔が眩しい。
そんなことをしていたら先生らしき女性が入ってきた。
「皆さん入学式が始まるので体育館に移動してください」
どうやら始まるようだ、移動しよう。
それから入学式は始まった、校長の話が長いのはどこでも変わらないのか?などと考えているうちにいつの間にか30分の話が終わっていた、教室に戻り担任の先生を待つ。
ガラガラガラ 扉を開ける音が聞こえたのでそちらの方を見る、そこには白衣を着た女性がいた、その人は教壇に立つと話し始めた。
「私がこのクラスの担任になった陽胡美月です、これから一年間よろしくお願いします」
自己紹介が終わるとすぐに連絡事項などを話し始めた、ホームルームはすぐに終わった、この後は帰るだけだ、早く帰って寝ようと思っていると。
「ねえ清行ちょっといい?」
誰かに声をかけられた、声をかけてきた人を見ると先ほどの三善くんだった。
「えっと・・君は確か三善君だったよね、どうかしたの?」
「あのさ、俺と友d……」
ガラッ!! 話の途中で急に扉が開かれた、そこに立っていたのは一人の女性だった、身長は僕より少し高いくらいだ、長い髪を後ろでまとめておりポニーテールになっている、彼女はこちらを見て言った。
「見つけたぞ神威!!!」
彼女の言葉を聞い三善は嫌そうな顔をする。
「げっ!姉ちゃん!?どうしてここにいるんだよ!」
ん?今なんて言った?『姉』と言ったような気がしたがまさか姉弟なのか?それにしても似ていないな……あ、でも目の色が同じだ……ってことはやっぱり姉弟なんだな……
「お前が私のプリンを食ったからだろうが!」
そう言って彼女は拳を振り上げる。
「ちょ!待てよ!あれはしょうがなかったんだよ!だって賞味期限切れていたから捨てようとしたんだけどゴミ箱に捨てられなくて食べただけだよ!」
「問答無用!!!」
わー食べ物の恨みって怖いなー(棒読み)
そう思っている間に彼は殴られている、痛そうだなー、と思いつつ見ていると目が合ってしまった。
「おい清行助けてくれよ!友dぐは…」
そのまま三善くんは教室の外へ連れ出された。
「騒いでしまって申し訳ありませんでした」
そう言うと彼女も出て行った。嵐のような出来事だったな……と思いつつ帰路についた。家に帰ると師匠がいた。
「ただいま帰りましたー師匠」
「おうおかえり」
師匠に挨拶をして部屋に戻る。
「ああ~疲れたぁー」
今日一日でいろいろあったからなーと思いつつベッドに飛び込む、そして目を閉じて眠りについた。
明日もあんな感じか……
こうして僕の高校生活が始まった。
高校生の陰陽師 永露 しぐれ @KatouYasunori
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