あとがき

 今作はホラータグをつけましたが、幽霊は出てきてなかったですね。

 よく勘違いされているのですが、『世にも』で幽霊ものが出てくることは実際には稀です。決してないわけではないですが、幽霊が驚かして終わり、という話はまずありません。幽霊が出てきたとしても、そこには別の正体があったり、幽霊が何かを引き起こすことで奇妙なことが起きたり、要は単なる幽霊譚にならないように物語が作られています。


 今回の『無言電話』も、幽霊(もしくはそれに近いと思われる何か)の姿を見せないように作ったものです。あくまで得体の知れないものという印象をつけるためです。『世にも』でも時折最後まで正体が分からない話が出てきますが、正直本作以上にその不明さは意地汚いものばかりです。

 こちらもなろうにて以前書きました。読み直してみて、結構そのまま使えるものが多かったので、過去の自分から文章を拝借してる箇所がほとんどです。とはいえ、いらない伏線もあったので削除や追加変更を施しましたが。


 本作には『世にも』作品からの引用は特にありません。ですが、「公衆電話で起こる恐怖の怪異」というテーマ自体は『ミッドナイトコール』(主演:本木雅弘さん)とリンクしている部分があります。

(書いていて気づいたのですが、「公衆電話からコール音が鳴り響く」シーンは『ミッドナイトコール』にもありましたね。ある意味これが引用でしょうか)


 皆さんも、嫌いな人物がいても嫌がらせはほどほどに。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

無言電話 鬼平主水 @Mondo-Onihei

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

同じコレクションの次の小説