【22】この上なく幸福な男の物語(蜂蜜の里) その後のやりとり
【22】この上なく幸福な男の物語(蜂蜜の里)
https://kakuyomu.jp/works/16818093086133670152
□蜂蜜の里
2024年11月17日 09:23
思ったよりダメ出しされず、朝から小躍りしてしまいました!
ひとまず「読みながら……」の方にお返事を。
なお、文章の修正と、説明不足による荒さへのご指摘への返信は割愛させていただきます。(とても多かったので、お返事が長くなってしまいそうだったので)
>>アリスの父親に求婚を申し出たのだが。
>まずはアリスに求婚では?
というかこの書き方だと、父親にプロポーズしたみたいに読めます。
当時の風習では、本人ではなく親(父親)の許しが一番始めでした。だからこそ、フィリップの後々の行動は非常識で本人の人生を大きく変えてしまう残虐な行為です。
>>「身分をわきまえろ!」
>「ハイチからのフランス移民」は同じなのに、身分が違うんですか?
何も書かないとどう身分が違うのかわからないので、要説明。
ここはアリスの父親の歪んだ、というかアップデートされていない人生観が現れています。
アリスの母親はアンシャン・レジーム以来のフランス貴族で、父親もナポレオン時代に男爵となった名門という設定。身分が低い方が高さにこだわるのはあるあるで、同じハイチ移民とは言っても人間と猿ぐらいに違うという、新天地アメリカにはそぐわない価値観。(幼少期に二人を遊ばせたことについては、猿でも幼い娘の暇つぶし相手くらいにはなるだろうという判断、というか娘に対する情の薄さ)
>>フィリップが二十三歳となった時に遠い東インドへ飛ばされることが決まった。
>これは陸軍学校卒業後の話です?
そうです、説明不足でしたね。
>>これで、遠いアジアへ旅立つことができる。アリス、どうか俺のことは忘れて、幸せに。
>ウン年ぶりに夜這いかけて、「俺のことは忘れて」もないもんだ。
全くです。というよりうん年ぶりではなく、初めてです。あまりに自己中過ぎる。
>>アリスに愛されていたことを知ったフィリップにとって、それは十分過ぎるほどの幸せだった。
>むしろそれまでは何で知らなかったの? と気になります。
連絡取ろうとしても返事がなかったとか、そういう理由付けがあればともかく。
確かに、と思ってしまいました。なんでだろうな、と考えてみたところ、アリスたちなら年頃(14歳〜?)になったら引き離されそうだし、それまでに思いを伝え合っていなければ、両片思い状態が続くかな。
>>「フィリップ行かないで、私、死んでしまう! 」
>普通だと大仰に過ぎる台詞ですが、アメリカ古典映画だとありそうなので通し。
こういうところは舞台装置のメリットですね。
あと、「!」の後に何故か半角スペースが入ってます。
あ……誤字でした。
>>こうして恋の絶頂で引き離された二人は、互いに何度も送り合った手紙を受け取ることも叶わず。
>何故に?
父親が検閲してるとして、少なくともアリスが出した手紙は受け取れるはずですが。
1820年代当時の郵便事情は今と違うのではという(希望的観測による)ものです。引き離された恋人同士を演出するというメタ的事情が主ですが、特にフィリップは未開の国に飛ばされたので尚更かな、と。
>>そのうちに、フィリップは風の噂でアリスが結婚したことを耳にして、幼かった初恋は結ばれずに終わったのだった。
>文章が変です。
[そのうちに、フィリップは風の噂でアリスが結婚したことを耳にして、幼かった初恋の終わりを知ったのだった。]
あと、「そのうち」ではなく、何年後かも知りたいところ。年齢によって共感の有無が変わってくるので。
フィリピンについてから二、三年後です。どうでしょう?
>>そこにはフィリップも嫌というほど味わった不平等が、命の危機という形で存在していた。
>カースト制度のことだと思いますが、命の危機と言うのがよくわかりません。
ここも私の説明不足ですね。東インドは現在のフィリピンで、当時スペインが支配していました。
フィリップが海外に飛ばされたのは、フィリップのモデルである「モヒカン族の最後」のマンロー将軍(イギリス将校)が初恋の女性と引き離されアフリカに飛ばされて、そこでアフリカ人の血を引く女性と結ばれたからです。
当時のフィリピンや南アジアでは、植民地主義が蔓延しており、現地人の人権はなきに等しいものでした。
じゃあ、アメリカはというと、植民地主義を始めようか、いやいやその体力はまだないぞ、というどっちつかずです。
そんな場所に(視察の名目で)長いこと飛ばされたフィリップは、エリートコースからは完全に外れています。
>>しかもフィリップは、その命を脅かす側の人間となっていたのだ。その矛盾に、フィリップは苦しんだ。
>ここもわかりません。
そもそも何しにインド行ったのかすら、謎。
植民地主義に間接的に関与する立場ということ。何をしに行ったかというと、さきほど書いた通りただの左遷です。その彼が見識を身につけて上に認められ、帰国後コツコツと出世し激動の時代に陸軍最高司令官となります。
>>「岡の上のジャスミン」
>「丘の上」の方が見映えよくありません?
あ、確かに。
>>ジャスミンが持つ強い意志と魂の奥底で感じる共鳴、それはフィリップにとって、アリスとの絆と重なって見えた。
>何が共鳴してるのか、見えてきません。
独立運動?
人間としての正義感、後にフィリップの中で熟成される共存共栄の価値観。
>>彼女たちとの出会いを通じて国際感覚と外交手腕を身につけるなど
>「たち」とは?
東インド独立運動家って、アメリカ陸軍より国際感覚と外交手腕があるんですか?
「たち」は、ジャスミンの家族です。
もちろん、普通あるわけがありません。
ジャスミンたちは革命家たちの中でも有力者の一家で、超高等教育を受けているという設定です。
この辺は、現実よりもよい未来を描きたがる私の理想主義が現れています。「アメリカJC……」でも、主人公姉妹が当たり前のように大学進学の話をしていたり。
>>ジャスミンとの日々は、フィリップに「本当の豊かさ」を教えてくれたのだ。
>「本当の豊かさ」とは一体。
読んでいて、まったく想像がつきませんが。
私の説明不足。人間と人間との心のつながり、パートナーシップ、日々お互いを気遣い愛おしむ関係性。
>>外側から国を支えるという生き方もあるはずだ
>フィリップはインド独立派の敵側という話でしたが、彼自身のスタンスはどうなんですかね。それ次第で受け取り方が180度変わりますが。
フィリップはアメリカ側ですが、思想はジャスミンたちの影響で、かなり過激派よりのリベラルになっています。共存共栄が彼の信念、その信念が後の「アメリカJC……」に登場するエナペーイ、ケイド、カミラとアニーに引き継がれます。
>>誰もがジャスミンたちのように高い見識の持ち主ではない。頑迷で視野が狭く、しかもその理由を他者に求めた者のなんと多かったことか。
>ここら辺は周囲の話より、時代や国の背景を語るべきかと。あと「その理由を他者に求めた」の意味がわかりません。
それもそうですね。「その理由を……」というのは、言ってみれば「いじめられる側にも原因がある」みたいな話。人種差別は相手が下等なので当然するべきだ、といった感じです。
>>美しくエキゾチックな東洋のマドンナ
>外見より内面や愛情の方を優先して触れるべきところ。
フィリップは面食いなのです。娘のアニーもフィリップ似で男性女性問わずきれいな顔を見るのが好きな子になっています。
>>東インドの情勢がきな臭くなったのは、そんな時のことだ。
>別れの原因になるからには余程のことだと思われるので、それは明記すべきかと。「きな臭い」くらいで別れを選ぶとは思えません。
元々結ばれるのに無理がある二人でした。ですがおっしゃる通りここも説明不足ですね。1830〜40年代ごろは、フィリピンでは目立った革命活動はありませんでしたが、だからこそ火山の噴火直前のようにぐつぐつ煮えたぎっていた情勢と思われます。
本当はジャスミンはフィリップに国を捨ててフィリピンに残って欲しかったし、欧米の差別主義にもウンザリしているし、そんな中自分の祖国が植民地主義によって消されてしまうかもしれない、と思った時、居ても立っても居られなくなってしまいました。
>>産後の肥立も順調で、だがクリーム色の肌の子を産んだことでますます社交界からの風当たりも強くなっていたにもかかわらず、そのようなことは一顧だにしなかった強い女性。
>子どもを産んだ直後に社交界の評判とか無縁でしょう。子育てに必死のはずです。
当時の上流階級は、子育てを乳母に任せて、早めに社交界に復帰しました。
>>彼女は全てを捨ててフィリップについてきてくれた。幸せを与えてくれた。何より、愛しい宝物を授けてくれた。
> 今度はフィリップの番である。
>「君を解放しよう」
>色々想定してみましたが、この判断と台詞は全く腑に落ちません。フィリップが無理矢理ジャスミンを連れてきたとかならともかく。
というか、祖国がこうなることは聡明ならわかっていたはず。
(フィリップは)わかっていても手放したくない、(ジャスミンは)離れたくない、という若さです。ジャスミンの心が常にフィリピンにあったことを知っていたフィリップは、カミラを育てるのは自分に任せて、好きなように生きてと伝えています。
フィリップは意外といいお父さんなのです。
>>私たちの宝物は責任を持って育てる、夫婦としての絆は決して切れることはないと何度も優しく伝え
>ここも激しく違和感。
単なる恋人ならまだしも、子供を産んだばかりの母親が、その赤子と別れる方を選ぶ状況というのは、本当に余程のことです。そこまでの事態とは到底思えませんし、「外から国を支える」という結婚時の話もないことになります。
>さらに言えば、米国の感覚は詳しくないですが、この当時の離婚への風当たりも相当厳しかったはず。それは結婚時に覚悟していたはずですし、ここで離婚して国に戻るという選択をジャスミンがすることに現実味を感じません。ジャスミンが亡命中のインドの王族かなんかで戻らなければインドが滅ぶくらいの事態ならまだわかりますが。
ジャスミンは「外から国を支える」ことに限界を感じていました。国内で革命運動することに比べ、間接的過ぎてもどかしい、と。
離婚に関してはおっしゃる通りです。さらに言えば、そもそも有色人種と結ばれること自体異常です。フィリップは過激派ですので。
>ジャスミンが亡命中のインドの王族かなんかで戻らなければインドが滅ぶくらいの事態ならまだわかりますが。
ああ、ジャスミンの主観では近いかも。彼女たち家族が高等教育を受けてきたのならば、そんな人材はそうそういないでしょうし。
>>革命家としての生き方を忘れることができなかったジャスミンは苦悩の末にフィリップと別れる決意をした。
>むしろジャスミンの愛の方を疑いたくなります。
笑。ジャスミンは妻としての愛、母親としての愛、祖国への愛を天秤にかけて、国への愛を取った人。
>>フィリップをぎゅうと抱きしめたジャスミンが、
>硬めの文章に「ぎゅう」が混じる違和感よ。
おおう。確かに。
>>「どうか、アリスさんともう一度、結ばれて」
>> その時の驚愕は、とても言葉にならなかった。
>あはーーん?
なんか愛情とかがますます怪しくなってきました。
このコメント笑ってしまいました。確かに! アリスへの信頼関係によるものです。
>>アリスのことは忘れようにも忘れられなかった。彼女の近況を追い求める勇気さえ持てなかったほどに。
>まあこれはわかりますが。
よかった。
>>アリスの存在をジャスミンが知っていたということ、そしてアリスとフィリップの絆も、ジャスミンは全て理解し守ってくれていたのである。
>ここはちょっとわけがわかりません。
何がどうして、そんな話になるんですか。
アリスとジャスミン、二人が意外にも馬が合ったからです。
>>アリスさんとはお義母さまに紹介されてから、ずっと文通をしていたの。
>紹介しますかね、普通?
フィリップの母親のところに顔を出したジャスミンと、フィリップの母親のうちに遊びに来たアリスが偶然出会ったのがきっかけ。
>>それに、あなたをとても愛しているということを、全部包み隠さず教えてくれた。
>これを伝えるのは、妻にしたら宣戦布告だと思うんですが。
ある意味そうです。私の幼馴染を幸せにせんかったら許さんぞ、われ。みたいな。
>>あなたは誰かに支えられないときっと生きていけないと思う
>いい年した現役軍人になんてことを。
つか、心弱い描写なんて皆無でしたよ。
ああ、そうですね。ここはよくなかったかもしれません。
「アメリカJC……」はおバカなアニー含めて英雄的な人物ばかりで、私自身共感するのがとても大変なのですが、唯一フィリップだけは似ているな、と感じるのです。
(もちろん、こんなに恋愛面ですごいことになるわけもないけど)
特に優柔不断で受け身気質という悪い面が。
あまりフィリップを好きではないのかもしれません。私が、自分の悪い面を受け入れないとフィリップの人格が共感できるものにならないのかも……。
>>女たちが心弱い男を守るため、同盟を組んでいたのだと知ったフィリップは、ジャスミンを抱きしめ、あらゆる愛情を込めて彼女の額に優しく口づけた。
>私なら「舐めんな」と一喝しますが。
ママのおっぱいが恋しいベイビーじゃないんですから。
同上。あと、私の分身的な人柄のフィリップに、攻撃性があまりない私の性格が悪い風に出たとも。
>>「ジャスミン、愛している。何があっても君は一生俺の妻だ」
>そう思うなら、ジャスミンが帰る日まで待つのが貞淑というものかと。戻れない理由があるわけでなし。
本当にな。でもフィリップは一人で待っていられるような男ではありません。
>>「ええ、私もよ。カミラを、カミラをお願いね……!」
>うーん。どうしても台詞が軽く感じられます。
涙。
>>強くフィリップを抱きしめ、カミラに数え切れないほどのキスをしたあと。ジャスミンは自室へと駆けていった。
>うん? 船出で別れるシーンですよね。自室とは?
あ、自分の客室って意味ですかね。
それにしても、普通は互いが見えなくなるまで見送りそうなものですが。
そうですそうです。見送られるのもつらくて走って客室に逃げ込んだジャスミン。
>>それは、おそらくは二人の永遠の別れとなる瞬間だった。
>だから何故、永遠の別れ前提なのか。
手紙のやり取りはその後もしていましたが、アメリカとフィリピンは遠いのでなかなか会えないかな、と。
>>フィリップと関係を持ったことで、まともな縁談を望めないと父親に見放されて地元でも有名な放蕩息子のもとに売り払われるように嫁いでいったこと。
>いきなり誇り高くないエピソード。
「生涯誰とも結婚しない」くらい宣言するのが誇り高さだと思いますが。
笑笑。アリスはフィリップとの別れで茫然自失となっていました。
>あと、アメリカの風俗よく知りませんが、そんな処女性とか重要視されるもんでしたっけ。
地元でなく遠方に嫁がせれば、この程度の醜聞は隠しきれそうなもんですけど。
あ、確かに。南部ならともかく北部ならそのくらいのことはできそう。
まあ、大規模農園の社会は狭いということで。
>>アリスを置物のように扱ったアリスの夫は結婚後も浮気三昧で、アリスは義母に「あなたが来たら、あの子も落ち着くと期待していたのに」と嫌味を言われる日々だったこと。
>何が目的で結婚したんだ?
美人の妻を迎えれば息子が落ち着くのではという親の希望的観測。
>>それでも離婚さえ許されずに数年間無為に過ごしたが、結局子どもができない理由をアリスに求められて、着の身着のままで家を叩き出されてしまい。
>>実家の厄介者として肩身狭い思いをしていたが、今では全員が他界し女主人となって財産を守っていること。
>誇り高いエピソードとは一体……?
ていうか、ここら辺の過去話も現実味がなくて、ひどくフワフワしています。もう少し説得力を。
心折れずに最善を尽くしたアリスの姿を、誇り高いと表現しました。
>>「全部あなたが考えなしで優柔不断だったせいなのに。アリスはあなたと想いが通じたあの晩が、一番幸せな瞬間だったと微笑むのよ。ジャスミンもアリスによく似ている」
>母親のスタンスがさっぱりわかりません。
身分違いで結婚を断られたこととか、優柔不断以前の話だと思いますが。そして読んでる限り、ジャスミンとアリスに類似点を感じません。「似てる」と作中で書いてあるので「そうかなあ」と思うくらいで。
母親はアリスとの付き合いが一番長く、彼女を娘のように思っていました。また、思いがけずアリスと友好関係を築けたジャスミンにも好意を抱いていて、フィリップのことは「ダメな子」と思っています。
そもそも断られた時点でフィリップは諦めるべきだったんです。もしくはアリスをフィリピンに連れて逃げるとか。それもできずに状況に流されるのは無責任で傲慢でした。
二人の共通点は自分を持ってて、人生を切り開く姿勢です。説明不足ですね。
>>「そりゃそうですよ。僕はお母さんの息子ですから。息子は母親によく似た女性に惹かれるものです」
>これを母親に言う息子は相当キモいです。
おおう………
>>アリスの自宅を訪れたフィリップを、アリスはまるで飛びつくように抱きしめた。
>おっさんとして言わせてもらいますが、違和感バリバリです。時間を置いた心の距離は、そんなすぐに埋められません。
そもそもこの時点で二人は何歳で、何年ぶりの再会ですか? そこら辺の説明はあるべきかと。
うーん、よく考えたのですが、アメリカ人の親しい人との距離感と、日本人との違いがあるのかな、多分。数十年ぶりですが、幼少期の思い出は宝物なので。諸々説明不足ですね。
>>家族とは全員死別したが家の者や旧知の弁護士の力も借りて、日々充実した時間をおくっていることなどを、
>ご都合感あふれる設定。もうちょっとこう、具体的な感じを。
ここもですね……。
>>その姿に、フィリップは何度目かわからないほどの恋に今一度落ちたのだった。
>ここもよくわかりません。
もう一度恋に落ちるなら、相応のシチュエーションを。
ここも。
>>「……それでもいい! 私は今でも君を愛している。どうか、君の手で私を幸せにしてくれないか」
>えっ、逆ではなくて?
逆じゃないんです。図々しい。
>>あなたの娘さんに会わせて欲しい、と。
>「あなたの娘さん」は、娘を知らない人の言い方かと。ジャスミンと文通を続けていたなら、娘の話も当然聞いているのでは、と思いますが……いや、考えるだにイカれたシチュですねこれ。
文通でしか知らないカミラなので。だいぶイカれています。
>>そうしてカミラとアリスを初めて会わせた時、カミラはまだ一歳になるかならないかの頃だったというのに。
> その時のことをはっきりと覚えている、と後にカミラは語った。
>印象付けたいのはわかりますが、ここの切り方はイマイチ。私なら、
[まだ一歳にもならなかったのに「その時のことをはっきりと覚えている」と後にカミラは語る。]
さすがですね。使わせていただきます。
>>「私の顔を覗き込んだ時、はっとしてから不意にすごく優しい顔になったの。それから乳母ナナがお母さまに私を手渡して、私を抱いてくれた瞬間に。この人ならきっと私を全てから守ってくれるって、そう思ったわ」
>具体的すぎて逆に怖いです。
「すごく安心した」とかでいいかと。
カミラは異常な女の子なのです。父親と母親の両方に似た部分のある突然変異。なので、不安ながらここはこのままにさせていただきます。
>>「カミラが可愛く思えなかったら、あなたのプロポーズを断ろうと思ってたのよ」
>わからなくもないのでこの反応はいいかと。これだけなら母としての答えですが、「私も産みたいと思った」は「もう恋じゃない」のアンサーと読めますしね。
よかったです! 私の中ではこのアリスの愛が話の肝の一つでした。
>>「……本当に綺麗な人だった。それに勇敢な女性だったよ。ジャスミンもだが、私は女性に恵まれている。もちろんお前たちもだよ」
>勇敢なエピソードがないと生きない台詞。
うーん、彼女の生き様に勇敢さを出したつもりだったのですが……。難しいですね。
>>愛とは、与えられた分だけその魂に刻まみこまれ、同じ分だけ他者へと注がれる。
>誤字。「刻みこまれ」。
「刻む」と「注ぐ」では表現が違いすぎるので、質感を統一すべき。
私なら、
>[魂の器に注がれた愛はやがて溢れ、周囲の器をも満たしていく。]
おお! 使わせていただきます!
>>だとすれば、カミラの心の中からあふれるほどのアニーへの愛は、間違いなく義母のアリスから与えられたものだった。
>これはどうかと。
フィリップからの愛もあるでしょう。
それは間違いないですね。優しいお父さんだし。
>>まるで子どもを持つ若い母親のようなことを、齢わずか十歳の少女は考えた。
>うん?
ここでカミラ視点の語りですか?
短編ですし、フィリップ視点で統一したほうがよいと思います。父親から見たカミラの描写で同じ内容を書けそうですし。
そう、今でも誰の視点で語らせるかに苦労しています。やっぱりフィリップ視点がいいですね。
カミラの異常性を際立たせたいので、難しいところですが。
>>高齢出産と産褥熱で体が弱り、ついにアニーが四歳になるころに儚く散って行ったアリス。
>この時幾つだったのか気になりますが、まあ昔の話ですし、お産で亡くなることも珍しくなかったでしょう。
ただ、四年は永らえているので「儚く散っていった」は装飾過剰に感じます。ここは簡潔に書いた方が伝わるはず。
40歳は軽く超えています。むしろアニーが生まれたのが当時の医学では奇跡のようなもの。
文章に関しては、その通りですね。
>>それでもアリスの、そして遠くで生きるジャスミンの人生が満ち足りたものだったならば良いと、心からカミラは思う。
>十歳感がなくて、むしろ怖い。
ジャスミン、死んだ感出てるし。
ヤングケアラーのカミラ。「死んだ感」、確かに!
>>幸せは、自分の心の中に見つけるものだから。
>この言葉は自分に使うのはありですが、他人に使うと傲慢ぽくなると思います。
確かに、そうですね。
>>「……本当にそうだね。お前たちさえいれば、もう何もいらない」
>うーん、「もう何もいらない」だと二人の母親の否定になってしまいませんかね。ここに母がいればなお良かったわけですし。ジャスミンはワンチャンあるんだし。
そこら辺を踏まえた言葉で締めるべきかなと。
そうかも……。修正しますね。どう書こうかな(チラッ)
■梶野カメムシ
2024年11月17日 18:21
>蜂蜜の里さん
>思ったよりダメ出しされず、朝から小躍りしてしまいました!
おはようございます。それならよかったです。
大筋はよいとして荒が目立つ、という評価でしたから。
>当時の風習では、本人ではなく親(父親)の許しが一番始めでした。だからこそ、フィリップの後々の行動は非常識で本人の人生を大きく変えてしまう残虐な行為です。
なるほど。
それなら理解しますが、私同様、それを知らない読者が謎に思うのは間違いないので、要説明かと。
後、ここの疑問はフィリップの気持ちしか語られておらず、「十八歳時点でフィリップはアリスに(プロポーズまで言わずとも)気持ちを伝えているのか」「アリスはフィリップをどう思い、それを伝えているのか」「つまり二人は恋人関係なのか」の説明が抜けていることに起因します。ここが説明されていれば、父親の承諾を得ようとすることにさして飛躍は感じられないので。
>ここはアリスの父親の歪んだ、というかアップデートされていない人生観が現れています。
アリスの母親はアンシャン・レジーム以来のフランス貴族で、父親もナポレオン時代に男爵となった名門という設定。身分が低い方が高さにこだわるのはあるあるで、同じハイチ移民とは言っても人間と猿ぐらいに違うという、新天地アメリカにはそぐわない価値観。(幼少期に二人を遊ばせたことについては、猿でも幼い娘の暇つぶし相手くらいにはなるだろうという判断、というか娘に対する情の薄さ)
そこまでの説明は不要ですが
・父親が身分にこだわる背景
・アメリカらしからぬ人物
・娘への愛情の薄さ
辺りは想像で補えないので最低限必要かと。
とくに「娘への情が薄い」は、男親なら信じがたいレベルの設定なので、本当なら理由付けが必須でしょう。美人の娘なのに。
>>ウン年ぶりに夜這いかけて、「俺のことは忘れて」もないもんだ。
>全くです。というよりうん年ぶりではなく、初めてです。あまりに自己中過ぎる。
ここら辺、蜂蜜さんが後半で語られるフィリップ像と真逆なので、人物像がブレてみえる原因。
まあ恋愛が人を狂わせることは珍しくないので、「おかしい」とまでは言いませんが、そこへの突っ込みは必要です。
>確かに、と思ってしまいました。なんでだろうな、と考えてみたところ、アリスたちなら年頃(14歳〜?)になったら引き離されそうだし、それまでに思いを伝え合っていなければ、両片思い状態が続くかな。
それこそ、引き離された時点で同じ事態になるのでは?
>>何故に?
>>父親が検閲してるとして、少なくともアリスが出した手紙は受け取れるはずですが。
>1820年代当時の郵便事情は今と違うのではという(希望的観測による)ものです。引き離された恋人同士を演出するというメタ的事情が主ですが、特にフィリップは未開の国に飛ばされたので尚更かな、と。
一度ならまだしも、何度もとなると違和感は否めません。
せめて「フィリピンの劣悪な郵便事情」とか説明が必要かと。
(実際どうだったのか知りませんが)
メタ的な事情で物語を仕組むのは当然ですが、それを読者に悟られては台無しです。納得いく言い訳を用意すべき。「作者都合」が透けて見えると、読者は一瞬で冷めます。
>>>そのうちに、フィリップは風の噂でアリスが結婚したことを耳にして、幼かった初恋は結ばれずに終わったのだった。
>>あと、「そのうち」ではなく、何年後かも知りたいところ。年齢によって共感の有無が変わってくるので。
>フィリピンについてから二、三年後です。どうでしょう?
それならよいかと。
ここも数文字あるだけで納得感が違ってきます。
>ここも私の説明不足ですね。東インドは現在のフィリピンで、当時スペインが支配していました。
ああ、フィリピンのことだったんですか。
完全にインドだと思ってました。これは説明必須。
>フィリップが海外に飛ばされたのは、フィリップのモデルである「モヒカン族の最後」のマンロー将軍(イギリス将校)が初恋の女性と引き離されアフリカに飛ばされて、そこでアフリカ人の血を引く女性と結ばれたからです。
>当時のフィリピンや南アジアでは、植民地主義が蔓延しており、現地人の人権はなきに等しいものでした。
>じゃあ、アメリカはというと、植民地主義を始めようか、いやいやその体力はまだないぞ、というどっちつかずです。
元ネタはともかく、その手の歴史背景は作中に書くべき。
>そんな場所に(視察の名目で)長いこと飛ばされたフィリップは、エリートコースからは完全に外れています。
ここも「視察目的」は必要でしょう。
軍人が任務で海外に行かされたとなれば、普通はきな臭い話を想像します。階級や所属も不明だし。
>植民地主義に間接的に関与する立場ということ。何をしに行ったかというと、さきほど書いた通りただの左遷です。その彼が見識を身につけて上に認められ、帰国後コツコツと出世し激動の時代に陸軍最高司令官となります。
いや、ただの左遷という説明すらないですからね、現状。
「参謀としての才能を認められたのか、あるいは若いくせに口うるさいフィリップが煙たがられたのか」という説明では、読者からはどちらともわかりません。具体的な任務は不明だし。
>>何が共鳴してるのか、見えてきません。
独立運動?
>人間としての正義感、後にフィリップの中で熟成される共存共栄の価値観。
これも書くべきでしょう。
そもそもそういった価値観をジャスミンが持っているという前提の説明すらないので、想像しようがありません。
あと、フィリップがそれ以前はどういう価値観を持っていたかも読者に伝えていないと「変化した」かどうかすらわかりません。
>>「たち」とは?
>「たち」は、ジャスミンの家族です。
家族ぐるみのつきあいである説明皆無でいきなり出てくるので、違和感バリバリです。
>>東インド独立運動家って、アメリカ陸軍より国際感覚と外交手腕があるんですか?
>もちろん、普通あるわけがありません。
ジャスミンたちは革命家たちの中でも有力者の一家で、超高等教育を受けているという設定です。
>この辺は、現実よりもよい未来を描きたがる私の理想主義が現れています。「アメリカJC……」でも、主人公姉妹が当たり前のように大学進学の話をしていたり。
その手の裏事情は、ただでさえ読者が知らないだろう話で、さらにもって作者による特殊設定なんですから、なおのこと説明必須でしょう。歴史風俗に詳しい人間ですらわからないことなんですから。
>>「本当の豊かさ」とは一体。
>>読んでいて、まったく想像がつきませんが。
>私の説明不足。人間と人間との心のつながり、パートナーシップ、日々お互いを気遣い愛おしむ関係性。
まずここら辺が「アメリカやフィリップの周辺にはない」ことを説明する必要がありますね。……本当にないの?
>>フィリップはインド独立派の敵側という話でしたが、彼自身のスタンスはどうなんですかね。それ次第で受け取り方が180度変わりますが。
>フィリップはアメリカ側ですが、思想はジャスミンたちの影響で、かなり過激派よりのリベラルになっています。共存共栄が彼の信念、その信念が後の「アメリカJC……」に登場するエナペーイ、ケイド、カミラとアニーに引き継がれます。
ここもまったく説明不足。
短編なのでこの手の思想関係はまるごと削って、恋愛事情だけに話を絞ってもいいくらいです。
>>「その理由を他者に求めた」の意味がわかりません。
>それもそうですね。「その理由を……」というのは、言ってみれば「いじめられる側にも原因がある」みたいな話。人種差別は相手が下等なので当然するべきだ、といった感じです。
それは「理由を他者に求めた」とは言わないと思います。「根強い差別や偏見に囚われた」で十分かと。
>フィリップは面食いなのです。娘のアニーもフィリップ似で男性女性問わずきれいな顔を見るのが好きな子になっています。
身も蓋もないので言わない方がいいですよそれ。
「16歳に手を出すロリコン」と同じくらいNGワード。
>>別れの原因になるからには余程のことだと思われるので、それは明記すべきかと。「きな臭い」くらいで別れを選ぶとは思えません。
>元々結ばれるのに無理がある二人でした。ですがおっしゃる通りここも説明不足ですね。1830〜40年代ごろは、フィリピンでは目立った革命活動はありませんでしたが、だからこそ火山の噴火直前のようにぐつぐつ煮えたぎっていた情勢と思われます。
>本当はジャスミンはフィリップに国を捨ててフィリピンに残って欲しかったし、欧米の差別主義にもウンザリしているし、そんな中自分の祖国が植民地主義によって消されてしまうかもしれない、と思った時、居ても立っても居られなくなってしまいました。
それくらいは以前からそんな感じでしょうし、緊急事態ではないかと。娘が育ってからで十分という判断も母親なら考えられそうなものです。歴史的事実に根拠が求められないなら、私的な部分で理由を作りましょう。革命組織や家族が拘束され命の危機にあるとか。
>>子どもを産んだ直後に社交界の評判とか無縁でしょう。子育てに必死のはずです。
>当時の上流階級は、子育てを乳母に任せて、早めに社交界に復帰しました。
フィリピン人のジャスミンがそれに倣うとは考えにくいです。
ましてや上流階級から疎まれているのに。
子育てを理由に社交界から遠ざかってもいいくらいで。
というか、そもそも社交界に出る必要性があるのか?という感じです。アリス父の反応を見るに、たいした身分でもなさそうですし。
>>>「君を解放しよう」
>>色々想定してみましたが、この判断と台詞は全く腑に落ちません。フィリップが無理矢理ジャスミンを連れてきたとかならともかく。
というか、祖国がこうなることは聡明ならわかっていたはず。
>(フィリップは)わかっていても手放したくない、(ジャスミンは)離れたくない、という若さです。ジャスミンの心が常にフィリピンにあったことを知っていたフィリップは、カミラを育てるのは自分に任せて、好きなように生きてと伝えています。
現代日本ですら、離婚する時に「君を解放する」と言ったらネット炎上案件になりそうです。リベラル的な思想の影響を受けたはずのフィリップがその上から目線はどうなの?と感じますかね。
>>>私たちの宝物は責任を持って育てる、夫婦としての絆は決して切れることはないと何度も優しく伝え
>>ここも激しく違和感。
>>単なる恋人ならまだしも、子供を産んだばかりの母親が、その赤子と別れる方を選ぶ状況というのは、本当に余程のことです。そこまでの事態とは到底思えませんし、「外から国を支える」という結婚時の話もないことになります。
>ジャスミンは「外から国を支える」ことに限界を感じていました。国内で革命運動することに比べ、間接的過ぎてもどかしい、と。
ここも説明必須。
>>ジャスミンが亡命中のインドの王族かなんかで戻らなければインドが滅ぶくらいの事態ならまだわかりますが。
>ああ、ジャスミンの主観では近いかも。彼女たち家族が高等教育を受けてきたのならば、そんな人材はそうそういないでしょうし。
「そんな人材はいない」程度なら、結婚時にわかり切っている話なので理由足り得ないかと。
>>むしろジャスミンの愛の方を疑いたくなります。
>笑。ジャスミンは妻としての愛、母親としての愛、祖国への愛を天秤にかけて、国への愛を取った人。
その選択自体は責められる話ではないですが、「究極の愛」として賛美されるのはどうかと感じますかね。
>>>「どうか、アリスさんともう一度、結ばれて」
>>> その時の驚愕は、とても言葉にならなかった。
>>あはーーん?
>>なんか愛情とかがますます怪しくなってきました。
>このコメント笑ってしまいました。確かに! アリスへの信頼関係によるものです。
元カノと旦那がまだ未練アリアリの状態で、妻が元カノを信頼するかと言われたら、普通はありえません。
なので「余程のこと」を納得させる説明が必要です。
でなければ「ご都合主義」と読者に受け取られます。
>アリスとジャスミン、二人が意外にも馬が合ったからです。
これも同じ。
この程度の説明で納得できるほど、男女の話はヌルくないです。
>フィリップの母親のところに顔を出したジャスミンと、フィリップの母親のうちに遊びに来たアリスが偶然出会ったのがきっかけ。
要説明ですが、説明されても納得しにくい案件。
破局した相手の親相手に、普通は遊びに行かないでしょう。
かつて親交があったにせよ疎遠になるのが当然です。気まずいし。家族ぐるみの交流があれば別ですが、父親がアレでは望めないでしょうし。
>>これを伝えるのは、妻にしたら宣戦布告だと思うんですが。
>ある意味そうです。私の幼馴染を幸せにせんかったら許さんぞ、われ。みたいな。
アリスの気持ちはいいとして、この場合問題なのはジャスミンの気持ちでしょう。普通の反応は「元カノウザイ」です。むしろ警戒されます。んなこと言いに来る女は普通ではないですし。
>「アメリカJC……」はおバカなアニー含めて英雄的な人物ばかりで、私自身共感するのがとても大変なのですが、唯一フィリップだけは似ているな、と感じるのです。
>(もちろん、こんなに恋愛面ですごいことになるわけもないけど)
>特に優柔不断で受け身気質という悪い面が。
>あまりフィリップを好きではないのかもしれません。私が、自分の悪い面を受け入れないとフィリップの人格が共感できるものにならないのかも……。
どうもキャラクターの設定と実際の行動が矛盾している気がしてなりません。
フィリップのどこが「優柔不断で受け身体質」なんですかね。
求婚断られた家に夜這いに入るし、人種違いの(当時)異常扱いされた結婚もするし、求婚や離婚、再婚も全てフィリップから申し出ています。むしろ周囲を気にせず好きなように生きている、傍若無人さが特徴のように思えますが。相手や周囲の気持ちを考えて自分を殺す場面なんて一度もありませんし。
ここら辺の不鮮明さも、フィリップという人間がイマイチ魅力的に映らない理由かと。設定と実像の乖離がありすぎて理解が及ばないんです。いっそ破天荒を売りにしていたら納得できるくらいです。
>>私なら「舐めんな」と一喝しますが。
>>ママのおっぱいが恋しいベイビーじゃないんですから。
>同上。あと、私の分身的な人柄のフィリップに、攻撃性があまりない私の性格が悪い風に出たとも。
こういう庇護対象のイメージが、まずないんですよフィリップ。こいつフラれたらすぐ次の美人に声かけにいくでしょ。バツイチ子持ちだろうが関係なく。
>本当にな。でもフィリップは一人で待っていられるような男ではありません。
まあすぐに別の女を見つけそうではあります。
それはそれでいいんですが、純愛物語の主人公かというと……
>>うん? 船出で別れるシーンですよね。自室とは?
>>あ、自分の客室って意味ですかね。
>>それにしても、普通は互いが見えなくなるまで見送りそうなものですが。
>そうですそうです。見送られるのもつらくて走って客室に逃げ込んだジャスミン。
全然誇り高い性格が出ていません。
>手紙のやり取りはその後もしていましたが、アメリカとフィリピンは遠いのでなかなか会えないかな、と。
それは「永遠の別れ」とは言わないでしょう。
実際フィリップはあちこち国外に行ってるんだし。
>>いきなり誇り高くないエピソード。
「生涯誰とも結婚しない」くらい宣言するのが誇り高さだと思いますが。
>笑笑。アリスはフィリップとの別れで茫然自失となっていました。
これもそう書くべき。
というか、誇り高いエピソードを書いた上で失意から取り乱すなら効果的ですが、その前提がないのが問題。
>>何が目的で結婚したんだ?
>美人の妻を迎えれば息子が落ち着くのではという親の希望的観測。
んな馬鹿な。作者の都合しか感じられません。
まだ「支度金目当て」とかの方が現実味があります、
>>誇り高いエピソードとは一体……?
ていうか、ここら辺の過去話も現実味がなくて、ひどくフワフワしています。もう少し説得力を。
>心折れずに最善を尽くしたアリスの姿を、誇り高いと表現しました。
いや、最善は尽くしてないでしょう。
流れに身を任せてるだけに読めますし、何なら心が折れてるのかと思うくらいです。
>>「全部あなたが考えなしで優柔不断だったせいなのに。アリスはあなたと想いが通じたあの晩が、一番幸せな瞬間だったと微笑むのよ。ジャスミンもアリスによく似ている」
>母親はアリスとの付き合いが一番長く、彼女を娘のように思っていました。また、思いがけずアリスと友好関係を築けたジャスミンにも好意を抱いていて、フィリップのことは「ダメな子」と思っています。
うーん。説得力に欠けるとしか。
その設定を読者に納得させられるだけの展開が作れるかが問題ですね。
>そもそも断られた時点でフィリップは諦めるべきだったんです。もしくはアリスをフィリピンに連れて逃げるとか。それもできずに状況に流されるのは無責任で傲慢でした。
これはその通り。
>二人の共通点は自分を持ってて、人生を切り開く姿勢です。説明不足ですね。
二人とも、自分があって人生を切り開いてる場面がないですからね。フィリップの申し出を受ける際に悩む程度で。それは「人生を切り開いて」はいません。革命家としてのジャスミンのエピソードが用意されてるとかなら別ですがね。
>>>「そりゃそうですよ。僕はお母さんの息子ですから。息子は母親によく似た女性に惹かれるものです」
>>これを母親に言う息子は相当キモいです。
>おおう………
試しに誰でもいい、友達に聞いて御覧なさい。
主語を自分にしたら、多分「マザコン」の冠がもらえるはずです。
>>>アリスの自宅を訪れたフィリップを、アリスはまるで飛びつくように抱きしめた。
>>おっさんとして言わせてもらいますが、違和感バリバリです。時間を置いた心の距離は、そんなすぐに埋められません。
そもそもこの時点で二人は何歳で、何年ぶりの再会ですか? そこら辺の説明はあるべきかと。
>うーん、よく考えたのですが、アメリカ人の親しい人との距離感と、日本人との違いがあるのかな、多分。数十年ぶりですが、幼少期の思い出は宝物なので。諸々説明不足ですね。
アメリカ人の距離感はわかりませんが、これくらいのフレンドリーさがあるなら、アメリカに戻った時点で余裕で再会できるでしょう。ジャスミンや母親とも親しいし。ここに至るまでアリス側からのアプローチがないことに矛盾が生じます。
私の感覚なら、「気まずさから顔を合わせられない」のだと解釈できますが。
>>「あなたの娘さん」は、娘を知らない人の言い方かと。ジャスミンと文通を続けていたなら、娘の話も当然聞いているのでは、と思いますが……いや、考えるだにイカれたシチュですねこれ。
>文通でしか知らないカミラなので。だいぶイカれています。
名前を知っていたら、「カミラ」と呼ぶかと思いまして。
>カミラは異常な女の子なのです。父親と母親の両方に似た部分のある突然変異。なので、不安ながらここはこのままにさせていただきます。
だとしたら、異常な少女であることはフィリップの口から説明すべきかと。
>>勇敢なエピソードがないと生きない台詞。
>うーん、彼女の生き様に勇敢さを出したつもりだったのですが……。難しいですね。
例えば作中からアリスの勇敢さが具体的なエピソードが挙げられるか、という話です。作者の頭にはあっても読者には伝わりませんからね。
>>うん?
>>ここでカミラ視点の語りですか?
>>短編ですし、フィリップ視点で統一したほうがよいと思います。父親から見たカミラの描写で同じ内容を書けそうですし。
>そう、今でも誰の視点で語らせるかに苦労しています。やっぱりフィリップ視点がいいですね。
カミラの異常性を際立たせたいので、難しいところですが。
カミラの台詞はそのままに、フィリップに「この子は普通の子ではない」「十代とは思えない考えをする」とか言わせればよいかと。
>40歳は軽く超えています。むしろアニーが生まれたのが当時の医学では奇跡のようなもの。
文章に関しては、その通りですね。
カミラとアニーが3歳差ということは、すぐに妊娠したわけじゃないんですね。まあここは運もあるでしょうし。
>>うーん、「もう何もいらない」だと二人の母親の否定になってしまいませんかね。ここに母がいればなお良かったわけですし。ジャスミンはワンチャンあるんだし。
>>そこら辺を踏まえた言葉で締めるべきかなと。
>そうかも……。修正しますね。どう書こうかな(チラッ)
まあ最後くらい自分で決めていいとは思いますがw
[「……そうだね。おまえたちがいてくれて、本当によかったと思っているよ」]
□蜂蜜の里
2024年11月17日 15:27
変な話ですがこちらの批評の一文字一文字、感激しながら読ませていただきました。
去年に引き続き、心から御礼申し上げます。
総評の内容ですが、一言で言えば私の「小説を書く上での体力の限界」が全ての原因です。
長編「アメリカJC……」の設定を考える上で、カミラとアニーは異母姉妹だけど深い絆で結ばれてて、その背景には二人の母親がいる、というのがそもそもの始まりで。
両親たちの別れの場面は元々設定としてあったのですが、出会いの場面を描くには気力が足りず、力尽きてしまいました。
三人のキャラクターの薄さの原因もそこにあります。というか、そこと、人物描写が薄いという私の現在の大きな欠点と。
▷タイトルについて
>>この上なく幸福な男の物語
>ながら感想でも触れましたが、妻と死別して「この上なく幸福」は、色々疑問を感じます。
私なら「この上なく恵まれた男の物語」にします。
二人の妻に二人の愛娘など、恵まれたという点では確かに、と思えるので。
こちらのタイトルに変更します
▷キャッチコピーについて
>「彼を取り巻く女性たちの」は削った方が、まとまりがあります。
本編でも女性側の人生はおまけ程度しか語られてないですし。
それ以外は、よいのでは。
同上。
▷あらすじについて
────────────────
19世紀初頭のアメリカ人のお話。
幼馴染と恋に落ちるも、娘の父親に許されず引き離され、すれ違う。
失意の男が新たに向かった新天地にて、幼馴染とよく似た少女に出会って……。
拙作 「アメリカ北部のJCが、イケメン探ししてたら南北戦争に巻き込まれた!」 主人公姉妹の、両親たちの若い頃の話です。
単品でもお読みいただけると思います。
────────────────
>説明がもっさり。「新たに向かった新天地」は「頭痛が痛い」だし。
一文にまとめた方がすっきりしそう。
確かに「頭痛が痛い」ですね。ちゃんとチェックしたつもりでもこれだから。修正します。
>>[19世紀初頭のアメリカ人のお話。
幼馴染との恋を引き裂かれ、失意の男が向かった新天地にて、幼馴染とよく似た少女に出会って……。]
>その他は、まあこんなものだと。
ジャスミンがアリスに似てるかと言われると、正直疑問ではありますが。
ジャスミンとアリスの類似性はメタ的事情によるものです。ジャスミンはカミラよりもむしろ無鉄砲なアニーにそっくりという裏設定があります。
▷文章について
>とりあえず及第点をあげましょう。
足りないところはまだまだありますが、この作品に合った文章ですし、去年のアレに比べれば飛躍的な進歩だと思います。まあ進歩というかチョイスの問題だったとは思いますが。
やった!
>問題はここからで、短編小説とするからには「ただのあらすじ」ではいけません。
読者を感動させ、面白がらせ、或いは手に汗握らせなければ物語としては失敗です。
本当に、おっしゃる通りです。勢いだけで書き上げた弊害です。
▷ストーリーについて
>まさにアメリカ古典映画のような王道ストーリーですが、実際昔のアメリカが舞台なので、うまくマッチしているかと。大仰な言い回しや強引な展開も、「昔のアメリカならありえるのかも」と思わせる雰囲気があります。
まさに、昔のアメリカ映画をイメージしています!
>話の筋書き自体は捻りこそ感じないものの、悪くないと思います。恋人たちの心情を読者に伝え共感させられたなら、十分読むに堪えられたかと。
>残念ながら、その辺は難があると言わざるを得ません。
ここもまさに。体力の限界です。
>短編と言うことで登場人物の性格的な描写がほとんどなく、「勝気」「愛する」など、極めて記号的になっているので、感情移入しづらいのがまず一つ。
ここは、長編「アメリカJC……」でもよく指摘されるところです。今の私の話は、人間描写が薄いようです。
>もう一つは、特に二人のヒロインの心理がどうにも納得できず、思い入れを阻害し続けたことです。少なくとも私には、ですが。
ここはむしろ私の描写不足ですね。
>その他、フィリップや二人の妻の決断場面では「なるほど」と思うより首を傾げることの方が多かったです。……ストーリーがシンプルなのに読者が引っ掛かるのは、作者の説明不足、描写不足が原因かと。
おっしゃる通りです。アリスやジャスミンの選択には、彼女たちなりの決断があって、その背景をうまく描けていないことに原因があります。
>とはいえ、引っ掛かった部分は言葉遣いや会話内容など、ある意味改善しやすい部分なので、そこに気を遣えば立て直すのは比較的容易とも思われます。大筋はよいので。
嬉しいです! 修正します。
>>フィリップ
受け身で内向的、でも思慮深い面もある(と思いたい)キャラクターのつもりでした。ですが、三人の中で一番好感度は低い人物です。
彼の内面の掘り下げは、彼に似た面がある私自身にとっても重要な気がします。
>あと、「母親と同じタイプを好きになる」と母親に言うシーンは最高にキモいので何とかするべきです。二人の女に愛された男がマザコンとか、ホラー味すらあります。
………。削除、ですね、この箇所。
>アリス
アリスについても描写不足ですね。
>私なら、幼い二人の場面から仕込みますね。
フィリップは木を伝って窓から出入りしたようですが、幼少期にこの話を出しましょう。厳格な父親の目を盗んで、木から彼女の部屋に出入りする方法を考えたのはアリスということにすれば、お転婆で父に抗う気骨を表現できます。初めて入った異性の部屋でアリスへの思慕が目覚めた、という感じに書けば、読者の印象も強められるはず。そして同じ方法で部屋に向かうことは、二人の気持ちがまだ通じていることの暗喩にもなります。アリスが「別れて以来、一度も窓の鍵をかけなかった」「いつか貴方がやってくると思って」とか言えばなおよし。
後は、後半のアリスの半生も疑問が多いところ。
そもそもアリスがどういう身分なのか作中で説明がないので改善の手掛かりが皆無なのが困りもの。父親との関係性も謎ですが、父親と折り合いが悪くはなく、領主とか貴族的なものだと仮定した上で、アリスの「誇り高さ」を前面に出す方向で私が考えるなら、
・父親はアリスの将来を考え、フィリップとの醜聞を知らぬ遠方の名家に嫁に出す。
・しかしそこは名家とは名ばかりのクズ貴族。家業は傾き、財産も底が見え始めているのに夫は放蕩の限りを尽くしていた。
・夫との関係は冷えていたが、家の凋落を見かね、アリスは家業を手伝い始める。やがて経営に才覚を現わし、数年後には見事、家業を立て直す。
・しかしそれが逆に夫の逆恨みを誘い、結果的に離婚。
・実家に戻った後も、嫁ぎ先で得たノウハウで事業を新規展開。それが成功し、長く反目していた父とも和解。
・その数年後、父は他界し、家督を受け継ぐ。
>みたいな感じでどうですかね。恋を捨て仕事に打ち込んで来た的な。
およそ本編と同じような状況に持って行けると思いますが。
全部、私が描きたかったアリス像そのものです! 彼女は意外と恋愛体質ではなくて、若い頃泣きながら恋人を追いかけた姿もある種若気の至りです。
>>ジャスミン
ジャスミンとアリスが似ているのは、先ほど書いた通りメタ的理由です。こちらも描写不足です。
>あと、この時点でもフィリップにはアリスへの未練たらたらで積極的に出れないとかそういう描写もすべきです。あっさりジャスミンに靡いたら、「運命の愛」も貫目が落ちるってもんです。
本当に。フィリップの性格からいっても、こちらの方が自然です。
>妻になる展開については、フィリップから結婚を申し込むことについては反対。
アリスへの想いを引き摺り、ジャスミンに運命を感じながらも結婚に踏み出せないくらいの方が、後々の展開に説得力が出ます。むしろジャスミンの方にぐいぐい行かせるべきです。十六なんだし。
私案としては、「結婚してついてきて欲しい」と切り出せず、船に乗ってしまったフィリップに対して、ジャスミンは密航してついてくる、という展開を考えてみました。ジャスミンも突発的ながら、本編同様に考えた末の行動。船を追ってきたアリスの記憶がジャスミンに重なり、ついにフィリップも覚悟を決め、二人は結ばれる……という感じ。
ジャスミンの若さからくる無鉄砲さと情熱、フィリップの秘めた恋心が現れた素晴らしい展開です。ぜひこちらにします!! ……描けるかな、体力的に。
ただ。
>二人の別れの場面も、アメリカまでついていく展開よりも、旅の途中でカミラを産み、アメリカに戻る途中でインドに歴史的な転換点(決断を納得できるような)が訪れ、悩んだ末にインドに戻ることを決意する──という流れの方がドラマティックになるのでは。カミラをフィリップに預けたのは、この先どうなるかわからない(生死すらわからないレベル)インドよりアメリカで育てた方が子供の為という判断と、フィリップへの変わらぬ信頼と愛情の証明だと説明します。
その際、「もう一度アリスに会うべき」とジャスミンに言わせれば、その後の展開に再合流しやすいはず。ジャスミンが別れを切り出した理由の一つに、やはりフィリップがアリスを忘れられずにいたことを暗に感じていたことを匂わせましょう。それ故にジャスミンはアメリカに行けず、アリスに良人を託すわけです。アリスとジャスミンの文通設定は消えますが、むしろカミラとは初対面の方が「可愛いと思えたから」という場面にドラマ性が出ると思います。
……まあ、長編の外伝的な位置づけのようですし、大きな設定改変は無理そうとは思いますが。あくまで私が書くならという話です。
ジャスミンとアリス、彼女たちは友情にも似た不思議な関係性を築きます。(緊張感もあるので、友情では決してないです)
その設定を消してしまうのはとても惜しいので、考えどころです。
⬜️総評
・王道恋愛物語。古典的だが筋は悪くない。
・文章は及第点。心理描写、設定部分に課題。
・現時点ではあらすじ気味。必要な肉付けを。
>初の短編ということで、文章を絞りながら書くことを学べたのでは。
言葉少なく物語を表現することは、無駄にだらだら書くよりはるかに難しく、センも文章力も求められますが、木刀と真剣くらい切れ味が変わります。
正直、いつ滅多刺しにされるか覚悟しながら読み進めていたので、おおむねお褒めいただいていることが信じられないです。
実は学生の頃は何作か短編や長編を描いた経験があるので(主観的にまあまあの作品、駄作、色々です)勘を取り戻す、という方が正しいです。
>ストーリーはシンプルながら、一人の男を挟んだ二人の女性の心理というのは、短くまとめるには難しい、手強いテーマだったかもしれません。特に初の短編となれば、手に余るのも理解します。
うーん、優しいお言葉。なんかまだボロクソに言われていないのが不思議です。あまりにも前回が酷すぎて、点数が優しくなっているのでしょうか。
>とはいえ、これでまだ5700字くらいですからね。もう少し肉を増やしても大丈夫。脂肪を削げとか言いません。モデル級のスタイル目指して、より魅力的なバディに仕上げてください。
ありがとうございます!!
■梶野カメムシ
2024年11月18日 02:24
>蜂蜜の里さん
>変な話ですがこちらの批評の一文字一文字、感激しながら読ませていただきました。
>去年に引き続き、心から御礼申し上げます。
いえいえ、こちらこそ。
そう言っていただければ、がんばって書いた甲斐があります。
>総評の内容ですが、一言で言えば私の「小説を書く上での体力の限界」が全ての原因です。
体力というか根気、粘り強さですかね。
>長編「アメリカJC……」の設定を考える上で、カミラとアニーは異母姉妹だけど深い絆で結ばれてて、その背景には二人の母親がいる、というのがそもそもの始まりで。
>両親たちの別れの場面は元々設定としてあったのですが、出会いの場面を描くには気力が足りず、力尽きてしまいました。
まあそんなところだろうとは思いました。
恋愛小説でも漫画でもいいので、試しに何冊か読んでみてください。
出会いの場面をおろそかにしている作品はないと思います。出会い方、第一印象、
台詞、何かしら工夫が凝らされているはず。もしないとすれば「初めて好きになるシチュエーション」に全力が注がれている場合が多い。何が言いたいかと言うと、出会いの場面は第一に力を入れるべきと言うことです。もちろん別れも大切ですけど、出会いは物語として掴みの部分ですから。
>三人のキャラクターの薄さの原因もそこにあります。というか、そこと、人物描写が薄いという私の現在の大きな欠点と。
まあそうでしょうね。
蜂蜜さんのキャラは全体的に外側から作られていて、内面の作り込みが足りていない印象があります。がらんどうとは言いませんが、密度が低く「本当にいそうな感じ」
がしないのです。これは今作に限らない課題だと思います。
とはいえ、短編でそれを表現するのが難しいのも事実です。
端的に言えば、短くまとめづらい素材なのです。
今作で一万字以内に具合よく収めるのは、私でも骨が折れるかと。
>ジャスミンとアリスの類似性はメタ的事情によるものです。ジャスミンはカミラよりもむしろ無鉄砲なアニーにそっくりという裏設定があります。
たまに「メタ的事情」という言い方が出てきますが、これを言っていいのは読者を満足させた後だけです。読者が不満を持っている場合は「作者の都合」といい、それが本当に必要なものか、上手く隠す方法がないか、全力で再考し、対処すべきです。
>>フィリップ
>受け身で内向的、でも思慮深い面もある(と思いたい)キャラクターのつもりでした。ですが、三人の中で一番好感度は低い人物です。
>彼の内面の掘り下げは、彼に似た面がある私自身にとっても重要な気がします。
それならまず、フィリップに好感を持てるように、内面を作り込むことですね。
受け身で内向的な性格を前面に出したいなら、まずその面を先に出すことです。
初対面の男が飲んだくれて大暴れしてるのを見た後、周囲から「普段は優しい人なんでよ」とか言われても、すぐにイメージは変わりません。第一印象が大事なのです。
>>あと、「母親と同じタイプを好きになる」と母親に言うシーンは最高にキモいので何とかするべきです。二人の女に愛された男がマザコンとか、ホラー味すらあります。
>………。削除、ですね、この箇所。
まあその方がいいですね。
母親と会話するにしても、他の話題にしましょう。
>>アリス
>全部、私が描きたかったアリス像そのものです! 彼女は意外と恋愛体質ではなくて、若い頃泣きながら恋人を追いかけた姿もある種若気の至りです。
これくらいの描写があれば、自立した誇り高い女性と言えるかと。
これも最初の印象が大事。現状では第一印象が船に向かってくる場面ですから。しかもあれ別れの場面だし。
あの馬でやってくる場面も、私ならアリスが駆け落ちの計画をフィリップに持ち掛け、出航前に飛び乗る形で同行するはずだった、とかにします。しかし出発前に父親に見つかり引き止められ、強引に突破するも間に合わず、あの場面。無茶苦茶な服装に涙の意味も補完出来ます。そもそも何故アリスが出航に間に合わなかったのかの謎も解けますしね。あとフィリップの受け身体質も。
>>ジャスミン
>ジャスミンの若さからくる無鉄砲さと情熱、フィリップの秘めた恋心が現れた素晴らしい展開です。ぜひこちらにします!! ……描けるかな、体力的に。
こと細かである必要はないので、長編で同じシーンを書くよりは楽なはずです。
>ジャスミンとアリス、彼女たちは友情にも似た不思議な関係性を築きます。(緊張感もあるので、友情では決してないです)
>その設定を消してしまうのはとても惜しいので、考えどころです。
そこら辺は作者の領分です。ご自由にどうぞ。
うまいこと両方を取れるアイデアが出せれば一番ですが。
>正直、いつ滅多刺しにされるか覚悟しながら読み進めていたので、おおむねお褒めいただいていることが信じられないです。
>実は学生の頃は何作か短編や長編を描いた経験があるので(主観的にまあまあの作品、駄作、色々です)勘を取り戻す、という方が正しいです。
別にいつも通りの本音感想ですよ。オブラートもありません。
まあ前回が「社交界でいい男をゲットだぜ!」でしたから、そりゃあ反応も違うとは思いますがw
ともあれ、迷走している時は基本に戻るのが一番です。
>うーん、優しいお言葉。なんかまだボロクソに言われていないのが不思議です。あまりにも前回が酷すぎて、点数が優しくなっているのでしょうか。
私の感想に耐性がついてきたのでは。
別に斬るべきは斬ってますしね、今回も。
>ありがとうございます!!
改稿からが本番くらいの気持ちで、がんばってください。
□蜂蜜の里
2024年11月17日 21:05
ご返信ありがとうございます!
おお、これぞ梶野カメムシ節……。心がザクザク切り裂かれる感じ、つら。
苦しくて癖になりますね。
細かいことを省くとして、「私の中で当たり前に存在しているけれど、どう考えても特殊な裏設定」(例えばジャスミン一家や彼らの特殊な教育環境)をあまりにも省き過ぎて横着している点、そして、悔しいながら主人公、というかフィリップの魅力に欠けるというのが一番の難点でしょうね。
例えば、「源氏物語」の光源氏も本気でいけ好かないキモ親父ですが、ある種人間味があって1000年前の人間なのに共感できる面があります。(だからこそ、生々しくてキモいのですが)
フィリップの人物像はそんな感じをイメージしたのですが、私にはまだ難しそうですね。
>とくに「娘への情が薄い」は、男親なら信じがたいレベルの設定なので、本当なら理由付けが必須でしょう。美人の娘なのに。
フランス貴族出身の情の薄さのイメージです。彼らは政略結婚が多いせいか、子供がある程度の年齢に達するまで田舎で育てて、手がかからなくなるころに領地に呼び戻すという育て方が主流でした。説明不足ですね。
アリスの父親は決して特殊なのではなく、むしろその中ではある程度関係性を築けていました。
容姿への言及についてはその通りですが。
>「16歳に手を出すロリコン」と同じくらいNGワード。
そっか、16歳やばかったか、確かに。
私の肌感覚では、当時の16歳と27歳(くらいに出会った設定。説明不足)は、現代でいう23、4歳と31歳くらいの年齢差のイメージです。ちょっと離れてるけど、むしろ微笑ましいくらいの年齢差。そこも説明が必要かも。
例えばヘレン・ケラーの両親は、父親が再婚で、二人は20歳以上離れていたそうなので。
>フィリップのどこが「優柔不断で受け身体質」なんですかね。
求婚断られた家に夜這いに入るし、人種違いの(当時)異常扱いされた結婚もするし、求婚や離婚、再婚も全てフィリップから申し出ています。むしろ周囲を気にせず好きなように生きている、傍若無人さが特徴のように思えますが。相手や周囲の気持ちを考えて自分を殺す場面なんて一度もありませんし。
フィリップについて訂正します。優柔不断なのではなく、いつもは周りに流されてフラフラしているくせに妙に頑固で、ここぞというときに非常識な決断をして周りを振り回す自己中人間です。
……いや、いいところもあります。アリスの死後、カミラとアニーを一人で立派に育て上げるのは並大抵のことではないはず。それだけでなく、仕事もちゃんと業績をあげてます。
やっぱりあまり好きになれないな。
あと、ジャスミンとアリスの不思議な関係が成り立ったのは、ジャスミンが異国で生きる孤独も大きな理由の一つです。
ジャスミン的には、あれ、この人距離感おかしいか喧嘩売ってる? と思えても、外国人だから文化が違うのかも、とついつい流してしまってます。あと、中々心を許せる友人ができず寂しい思いを抱いていたジャスミンにとって、友人ではないですが不思議なシスターフッドでした。
女性は、恋愛のライバルだからといって、男性をめぐって争うだけではないのです。特に、ある程度恋心が落ち着いている場合には。(この場合はアリス)
……はい、これも説明不足ですね。
>二人とも、自分があって人生を切り開いてる場面がないですからね。フィリップの申し出を受ける際に悩む程度で。それは「人生を切り開いて」はいません。革命家としてのジャスミンのエピソードが用意されてるとかなら別ですがね。
結婚前に好きな人と結ばれ、悲恋に終わった後も離婚後自分の手で実家を切り盛りしたアリス。
渡米し現地の人間として生きる決断し、なおかつ革命家としての人生を自分で選んだジャスミン。
そこに人生の決断が現れている、と思っていたのですが、おそらく全ての面で説明不足です。
人物像の魅力、そこを中心に、コツコツ修正していきたいと思います。
□蜂蜜の里
2024年11月17日 22:23
あ、言い忘れてた点をもう一つ。
>>>「本当の豊かさ」とは一体。
>>人間と人間との心のつながり、パートナーシップ、日々お互いを気遣い愛おしむ関係性。
>まずここら辺が「アメリカやフィリップの周辺にはない」ことを説明する必要がありますね。……本当にないの?
もちろんアメリカにもあります、パートナーシップの尊さ。(少し先の時代の、「若草物語」のほのぼのとした感じとか)
ここではフィリップのような初婚の人が、いい配偶者に恵まれて、幸せな共同生活を送ったことを指したつもりでした。
ここは私の文章がわかりづらかったようですね。
■梶野カメムシ
2024年11月18日 03:24
>蜂蜜の里さん
>おお、これぞ梶野カメムシ節……。心がザクザク切り裂かれる感じ、つら。
>苦しくて癖になりますね。
やはり耐性が出来てきてるとしか……w
>細かいことを省くとして、「私の中で当たり前に存在しているけれど、どう考えても特殊な裏設定」(例えばジャスミン一家や彼らの特殊な教育環境)をあまりにも省き過ぎて横着している点、そして、悔しいながら主人公、というかフィリップの魅力に欠けるというのが一番の難点でしょうね。
ちょっと考えればわかることですが、この作品は二重の意味で難しいんですよ。
まず古いアメリカ社会の当たり前や常識を解説した上で、それとは違う特殊な設定を書く必要があるわけですから。普通はこういう場合、誰でも知っている世界観でやるのです。現代とかテンプレファンタジーとか。それなら説明は一度で済みますから。
これが特殊設定が一つや二つ程度なら、面倒も少ないんですが、ちょっと多すぎますね。
例えば、「源氏物語」の光源氏も本気でいけ好かないキモ親父ですが、ある種人間味があって1000年前の人間なのに共感できる面があります。(だからこそ、生々しくてキモいのですが)
フィリップの人物像はそんな感じをイメージしたのですが、私にはまだ難しそうですね。
紫式部と張り合うのは千年早いでしょう。平安時代だけにw
>フランス貴族出身の情の薄さのイメージです。彼らは政略結婚が多いせいか、子供がある程度の年齢に達するまで田舎で育てて、手がかからなくなるころに領地に呼び戻すという育て方が主流でした。説明不足ですね。
調べると確かにそういう風習だったようですが、これは当時のフランスの平均的な子育てで、昔の日本で子供を奉公に出したり、口減らししてたようなものかと。だからといって愛情ゼロが普通ではないですよね?
>アリスの父親は決して特殊なのではなく、むしろその中ではある程度関係性を築けていました。
別に政略結婚のコマ程度に思ってるならそれでいいんですが、良好な血縁関係を保つのは、当然ですが人間関係です。どうもこの父親の考えが見えてないというか、理解できないというか。娘を貶めて何が得られるのか、さっぱりわかりません。
>>「16歳に手を出すロリコン」と同じくらいNGワード。
>そっか、16歳やばかったか、確かに。
いやまあ、現代の感覚で言ってるだけのジョークではあります。
アメリカ(かフィリピン)の当時の平均初婚年齢とか知りませんし。
>私の肌感覚では、当時の16歳と27歳(くらいに出会った設定。説明不足)は、現代でいう23、4歳と31歳くらいの年齢差のイメージです。ちょっと離れてるけど、むしろ微笑ましいくらいの年齢差。そこも説明が必要かも。
>例えばヘレン・ケラーの両親は、父親が再婚で、二人は20歳以上離れていたそうなので。
問題は年齢差より16歳を恋愛対象にすることだと。
ヘレン・ケラーの母親は結婚時24(父44)ですからね。(調べた)
昔の日本なら若い嫁は普通でしたが、アメリカの方がそっちは厳しいかも?
>フィリップについて訂正します。優柔不断なのではなく、いつもは周りに流されてフラフラしているくせに妙に頑固で、ここぞというときに非常識な決断をして周りを振り回す自己中人間です。
>……いや、いいところもあります。アリスの死後、カミラとアニーを一人で立派に育て上げるのは並大抵のことではないはず。それだけでなく、仕事もちゃんと業績をあげてます。
>やっぱりあまり好きになれないな。
いやまあどっちでもいいんですが。
作中の説明と実際の行動を一致させて、読者が頭を痛めないようにすべきという話です。どちらかに合せるべきだと。
>あと、ジャスミンとアリスの不思議な関係が成り立ったのは、ジャスミンが異国で生きる孤独も大きな理由の一つです。
>ジャスミン的には、あれ、この人距離感おかしいか喧嘩売ってる? と思えても、外国人だから文化が違うのかも、とついつい流してしまってます。あと、中々心を許せる友人ができず寂しい思いを抱いていたジャスミンにとって、友人ではないですが不思議なシスターフッドでした。
ジャスミンにはフィリップがいるので、孤独ではないでしょう。
革命家という立場から考えても、コミュニケーション能力は高いものと思われます。
人と人を繋ぐ仕事でしょうから。
>女性は、恋愛のライバルだからといって、男性をめぐって争うだけではないのです。特に、ある程度恋心が落ち着いている場合には。(この場合はアリス)
>……はい、これも説明不足ですね。
もちろん知っていますが、それは両方が枯れた後に成立する話ですし、「うちの旦那をよろしく」なんてことにはならないと私は思いますかねえ。枯れてるんですから。
まあ、そういう人間だっているかもしれませんが、よほどうまく描写しなければ、私は共感しがたいです。
>結婚前に好きな人と結ばれ、悲恋に終わった後も離婚後自分の手で実家を切り盛りしたアリス。
結婚前に結ばれたのは受け身ですし、実家の切り盛りの話も出てきたのはごくわずかで読者の印象に残りません。
>渡米し現地の人間として生きる決断し、なおかつ革命家としての人生を自分で選んだジャスミン。
渡米はフィリップに乞われ、周囲のアドバイスに従った結果なので、決断したというにはちと弱いです。革命家として生きることを決めたのも、フィリップが「君を解放する」って言ったからでしょう。こうして振り返ると全部フィリップだな!
>そこに人生の決断が現れている、と思っていたのですが、おそらく全ての面で説明不足です。
せめて我の強さが感じられるエピソードが、もう少し欲しいですね。
私が出した改善策くらいの。
>人物像の魅力、そこを中心に、コツコツ修正していきたいと思います。
急がなくて構いませんので。
ここら辺を再考することは、本編にも好影響があるはずです。
>>>「本当の豊かさ」とは一体。
>>人間と人間との心のつながり、パートナーシップ、日々お互いを気遣い愛おしむ関係性。
>まずここら辺が「アメリカやフィリップの周辺にはない」ことを説明する必要がありますね。……本当にないの?
>もちろんアメリカにもあります、パートナーシップの尊さ。(少し先の時代の、「若草物語」のほのぼのとした感じとか)
ですよねえ。
フィリップの家も円満そうですし。
>ここではフィリップのような初婚の人が、いい配偶者に恵まれて、幸せな共同生活を送ったことを指したつもりでした。
それは普通の豊かさですね。
「本当の豊かさ」と書くと、何か特別な意味合いがあるように読めるので。
>ここは私の文章がわかりづらかったようですね。
そういうことですね。
□蜂蜜の里
2024年11月20日 14:51
こんにちは! この度はありがとうございました。
大枠を修正したので、ご報告に参りました。もちろんご覧いただけるのはまだまだ先のことと存じますし、その間私もコツコツ修正を重ねます。
修正した結果、嫌いだったフィリップが、個人的には嫌いでなくなりました。ダメな点は多々ありますが……(もちろん、皆さんの目にどう映るかは別問題です)
また、アリスとジャスミンは似ている女性と言ってたのに、修正すればするほど違いが強調されていったので、諦めました笑
梶野さまのアドバイスに従った結果、主観ではかなりよくなったように思います。心より御礼申し上げます!
■梶野カメムシ
2024年11月20日 16:31
おっと、こちらでお返事でしたか。
これも記事の方に引用しておきますね。
改稿報告、お疲れさまでした。なかなか素早い対応で、大変よいかと思います。腰が重くなっていいのは相撲だけですからw
フィリップ、印象変わったならいいんじゃないですかね。どういう意味であれ、好きでもないキャラの話なんて筆が進まないものです。そこら辺のチェックも再読の際にしておきましょう。
ヒロイン二人も、別に類似性を無理に与える必要ないですし、結果的に似てるとこがあれば、それに言及すればいいだけですから。タイプの違う女性を好きになっても、それはそれで運命的に描けますし。
ともあれ、なにがしか改善の一助になったなら幸いです。見に行くのは12月になると思いますが、気長にお待ちください。これ、年内は掛かりきりになりそうなんでw
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます