【16】魔女の病(小豆沢さくた) 読みながら感想


【16】魔女の病(小豆沢さくた)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888453714



いよいよ後半戦。

心機一転、気合い入れて参りましょう!


十六番目の参加者は、小豆沢さくたさん。

作品は「魔女の病」です。


小豆沢さんは前回から二度目の参加ですね。

前回の作品は「天使と男と女と悪魔」。色々不思議な内容で、感想では細かくチェックを入れたんですが、後に「夢で見た内容を忠実に小説にした」と明かされ、そりゃ不思議にもなるよなあ……と合点がいったというかw


その後、細々と交流が続き、普通に感想を書いたりしていたのですが、今回は代表作を持ち込んで参加されました。


詳しくは参加時コメントから。



────────────────


小豆沢です。

前回に引き続きまして、お世話になります。


・作品名

「魔女の病」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888453714

4万文字弱の中編です。1万文字だと、第三話の前半(薬を作る作らないのあたり)、キリのいいところだと第三話の終わりまでかと思います。


・特に意見が聞きたい部分。

文章的におかしな箇所、矛盾などないか。


・「梶野ならこう書く」具体的なアドバイスが欲しいか。

今回はご不要です。


・学生(中高生以下)かどうか。

学生ではありません。


今作品こそ「THE小豆沢」が詰まっています。本来はこういう作風です。

おもしろいかどうかで言えばおもしろくはないと思います。淡々しみじみ切ない系、私の好みです。


よろしくお願いします。


順番が回ってくるまでにもう一回見直しておきます!


────────────────



実はこの作品、以前から読もう読もうとは思っていました。

小豆沢さん自身がこれだけ推すのだから、夢小説とは一味違うはずだと。

一年のおつきあいで、小豆沢さんの作風が「一般受けより自分受け」であり、私とは微妙に違うことは認識していますが、それでも気になっていて。


まあ、読もう読もうと思いつつ一年過ぎてたわけですが、こうして読む機会が向こうから来たのは、幸運と言う他ありません。まあ感想で読むのは一万字ですが、面白ければ話数内は読もうと思いますし、企画後に最後まで読んでもいいわけで。


とはいえ、感想に忖度なんかは一切ありません。フォロワーだろうが何だろうが、本音以外あり得ないのが梶野なので。一万字読んで「続きを読むに値しない」と思えば打ち切りますし、もちろん最後まで読みません。一万字も読めば、続きを読む価値があるかどうかくらいわかりますから。

「おもしろいかどうかで言えばおもしろくはない」なら、私の感想もそうなるでしょうし、先に期待もしないでしょう。


ただ一方で、「淡々しみじみ切ない系」は私の大好物でもあるんです。

昔の少女漫画とか、かなりバイブルですし。

こっちだって「面白い」カテゴリなんですよね。私の中では。

なので、そこがしっかり描かれているなら評価する可能性は十分あるかと。

まあ、途中まででそれが伝わるかどうかの問題はありますが……


鬼が出るか、蛇が出るか。

それでは「じっくり感想」、始めましょう。



⬜️読みながら感想

二読後の感想を、読みながら書きます。(第3話まで)


>第一話 妖精の取引


>『――ねえ! 勝手に触らないで!! ここで何してんのよ!?』

> と、甲高い声が聞こえたのは、魔女が身を屈め、その花に手を伸ばした時だった。

> 魔女は、目深まぶかに被っていた外套マントの頭巾フードを少し上げて、周囲を見回す。


花を取ろうと手を伸ばしたのに、花の上にいる妖精に後から気付くのは何故?と初読時に感じられました。


花を取るために根元を見ていた&フードを目深に被っていた。

なので花が見えなかったと解釈できますが、解釈するまでもなくそうわかる情報が欲しいところ。つまり「妖精が視野外にいる根拠」。

フードはアリなので、後はどこを見ていたか、ですね。


>日の光に透けて四肢は白く淡く輝き、背中に畳まれた極薄い羽を覆うように、煌きらめく長い髪が陽炎かげろうのごとく緩やかに波打っている。

>妖精は、七彩にも見える不思議な色の大きな瞳で、ぐっと魔女を見上げていた。


なかなかいい描写ですね。

「七彩」は「なないろ」です? ここはルビが欲しいかも。


>「ああ、あの結界ね。ちょっと通らせてもらったのさ、ごめんなさいね」


軽い会話部分だけで、およそ人となりが感じられて良き。


>喩たとえるなら、とても寒い国の、一番寒い季節の夜空で見ることができる極光オーロラのように、絶え間なく色が移ろっているのである。


ううむ。

この喩えもふるっていて、とても好印象。

ファンタジーらしい鮮やかな色彩が目に浮かびます。


>天を仰ぐ花弁一枚一枚も、地面から空へまっすぐに伸びる茎も、陽光をすべて受け止めようと幾枚も広がる葉も、すべてがそれぞれに違う色に変化しながら、輝いている。


葉や茎まではちょっと違和感ありますが、これは後の「葉一枚とられてもダメ」の伏線ですかね。それならまあ。


>「確かにね、この『幻の花』は、触っただけでどんな病やまいも怪我もたちまち治すっていう伝説があるし、本当に実在したことに驚いているのさ。一緒に妖精がいたことにもね」


ここはやや説明的。

もうちょいうまく書けそう。


>『あたしはずっとここにいたわ。ねえあんた、あたしの花をどうするつもり!? 見世物にでもする気?』


効用を聞いた後だと「見世物にする」が最初に浮かぶのは微妙に感じます。綺麗なだけじゃないですからね。

売り飛ばすとか、そっちの方が先に来そう。


>妖精は花の上で身をよじり、魔女の伏せた顔を覗き込む。


ここはちょっと絵面が面白い。


>その杖は、ずっと魔女と共に時を経てきた代物である。堅い木製で、上部の先端は渦のように何重にも丸まっている。節くれだった柄には、握る魔女の手の形に沿って窪みができていた。


ここは「魔女と共に時を経てきた」を「魔女の手の形に沿って窪み」を繋げた方が直感的。


>『ねえ、あたしの花は、花びらが一枚でもなくなると、すぐ枯れちゃうの。葉っぱが少し傷つくだけでもそう。この姿じゃなきゃいけないの。この沢の水がないと枯れちゃうの』


この妖精は、幻の花の化身ってことですよね。

まあ花の上にいたし、そうだとは思いますが。

「花が枯れたら彼女がどうなるか」もここで言及すれば確実かと。


>あたしに治せない病気はないのよ!


妖精ってずるい!w


>と言いながら妖精は、頭巾の下から覗く魔女の皺だらけの鼻に、全身で張りついた。


魔女と言っても外見描写がないので、もしかしたら(外見的には)若いのかもと思っていましたが、ここで老婆だと確定しましたね。

ほどよいタイミングだと思います。


> 魔女は肩を上下させ、大きく息を吐く。


ここはどういう感情による動作なのかわかりません。

驚きならもっとわかりやすい方が。


>魔女は寄り目になって、鼻にしがみつく妖精を見る。


ディズニーっぽい絵面が浮かびました。


>一人旅は実に気楽であったが


「実に」はない方が適切に感じます。


> 妖精は魔女の鼻から離れて、くるりと一回転した。喜びが溢あふれ出たかのような光の尾が、踊るようにたなびいた。


総じて妖精の描き方が秀逸ですね。

生き生きしていて、大変よろしいかと。


>魔女が被っている外套の頭巾を他人の前で外すのは、いつ以来だろうか。


ここは読者の想像外の外見であれば、なおよかったかも。

人目を避けて隠し続けて来たのが納得できるような。

魔女の半生がかいま見えるような特徴があれば、なおよし。


>「そうさね、人間の百倍は生きる。わたしも五百歳は超えたかねえ」


歳とか忘れそうですね。


> しかし、決して消えない深い後悔は、それらを一瞬で真っ黒に塗り潰し――。


ここは後悔が現在進行形に感じられるのでイマイチ。

この書き方だと、人と関わることを辞める流れに感じます。

「今しも後悔が塗りつぶす」でなく「塗りつぶされていた」的な書き方の方が適切かと。久しぶりに人の温もりを思い出せたわけですから。


>こうして人知れぬ山奥の沢のほとりで、魔女のローエと「幻の花」の妖精イム、二人の暮らしが始まったのである。


ふむふむ。

一話としての締め方、文量としては文句なしですね。



>第二話 魔女の偶然


>「あのねイム、ちょっと花にお戻りなさい」


ここで花の妖精確定ですね。

まあ、十分かな?


>根の一本でも絶対に傷つけてはならない「幻の花」の植え替えには、小屋を建てるよりも遥かに繊細な魔法が必要で、ローエは神経をすり減らした。


ここら辺、説明が丁寧でいいですね。

繊細そうな花ですし。


>「あのね、わたしは、話したくないことは、いくらあなたに質問されても話さない。これが決まりのひとつ」


なかなかいい伏線。

イムの性格的にもバンバン聞いてきそうだし。


>「いい子ね」

ローエとイム、どっちが年上なんでしょうね。

まああまり意味のない疑問ではありますが。


>『ねえローエ、辛いことは、抱え込んでたらもっと苦しくなるのよ?』


意外に大人なイムさん。


>揺らめく髪を萎ませながら、渋々といった様子で承諾した。


何気ない描写が生き生きとしていていいですね。


>「なんとまあ! こんな素敵な場所があったなんて。案内してくれてありがとう」


ここは前文で「思わず歓声を上げた」とあるので、「なんとまあ!」を省いた方がスマートに思います。


>しばらく植物の採取に夢中になっていたが、ふと風に乗って、ローエの耳に犬の必死な鳴き声が届いた。


ここは繋ぎが不自然。

同じ内容でももっと書き方がありそう。


>ローエは身を屈めて木の陰に隠れ、崖下の様子を伺った。


ここは崖の手前から近づいたんですよね?

だとしたら、崖下の様子は見えないはずです。

狼がいるので、崖っぷちまで行けてないんですし。


>(子犬じゃあなかったさ!)


ローエさん、興奮気味?w


>ローエは呪文を唱え、杖の先端にこぶし大の風の塊を生み出す。そして一番近い狼に向けて、杖を振り上げた。


ここのアクション場面は及第点。

わかりやすくはあります。


>脈と呼吸は安定していて、出血を伴う外傷はないようだ。


よしよし。

ちゃんと怪我の状況にも言及されてますね。


>とても山奥に来るような装備ではない。


外見描写が男の子の状況説明も兼ねていてグッド。


>体力回復作用のある薬草


ここはRPG的な説明で、違和感あり。

ファンタジーを徹底した方が雰囲気を壊さない気がします。


>ローエは、考える前に行動してしまった自分を、一瞬悔やんだ。やむを得まい。


ここら辺、つらい過去が伺えますね。


>「でもじゃあないよ。こんな森の奥まで何をしに来たんだい? 家はどこ? 家の人も心配するでしょう」


「家の人も心配するでしょう」はちょい違和感。

内容もですが、ローエの口調は老婆風なのに、時々そうでない時があります。ここも老婆口調なら「心配するだろうに」などのはず。

まあローエの個性として意図したものなら、指摘するほどのことではないんですが。


>「魔女はね、隠し事はしても嘘はつかないのさ。あんた、名前は?」


キャッチコピー回収。


>と言って、ローエは杖を横にして両手で持った腕の中に、荷物とジュヌとアマを抱え込む。


簡潔でわかりやすい描写。


>ローエは腹に力を込め、呪文を唱えた。足元を中心に風の渦が巻き起こり、二人と一匹は一気に崖の上まで押し上げられる。


多少ゲーム的ですが、映像が目に浮かぶのはいいですね。


>長距離の跳躍ジャンプを繰り返して


でも跳躍にジャンプのルビは、RPGテイストが過ぎるかなあ。

表現はゲームより童話方向に寄せるべきかと。


>沢の水で濡らした手巾ハンカチを


こういう細やかなルビは好感。

ファンタジーはイメージの世界なので。


>『ねえ、勝手に連れてこないでよ! 子供と犬なんて、あたしはだいっきらいよ!!』


さもありなん。


>ローエの薬なら超短期回復も可能である。


「超短期回復」は残念描写。


>魔法で建てたローエの小屋は、無意識に、かつて一番好きだったあの家と同じ造りに仕上がっていた。忘れられない、あの頃のまま――ローエはそんな自分に対し、自虐的に苦笑する。


この設定はとてもいいですね。

ローエの感傷が伝わります。


>「苦い?」

>「さあ、味はわからない」


嘘だ!w


>「魔女さんが、『伝説の魔女』なんでしょ!? ずっと昔、流行はやり病やまいの国を一人で救ったって、本当なんでしょ!?」


ここは、魔女が二つ続いて語呂が悪いです。

「伝説の癒し手」とか呼び名をどちらか変えたほうがよいかと。伝説の魔女って複数いそうだし。


それはともかく、ここも悪くない引き。


>第三話 魔女の後悔


>いつどこで、魔女の存在を仄ほのめかすような言動をしただろうか。ローエは、人里に立ち寄る際は必ず行商人や旅芸人を装い、魔女であることは完璧に隠していたはずだ。


ここは明確に違和感。

イムと暮らし始めたのはごく最近で、結界の外に出たのは少年と出会った日だと読めます。この間人里に出たことはなく、それ以前から人間とほぼ関わって来なかったローエの素性を知り、最近の動向を知る者がいるとは到底思えません。


「ジュヌの祖母が実は魔女でローエの昔馴染み」「旅の占い師に教えられた」など、魔法に頼るレベルの設定でないと無理筋な展開かと。


>「あんたの、おばあちゃんは……どんな、具合だい?」

> 息が苦しくなり、ローエの言葉は途切れがちになった。


ここはもう少し押し殺した心情の方がいいかと。

トラウマがあるとは言え、ローエが人を治すことを辞めていないのは一話から明らかです。齢500年のベテラン医師(魔女)には、患者の一人や二人で狼狽えないでもらいたいところ。動揺は胸の内で収めるべきです。


>「体の血が、うまく流れなくなるんだって。骨も固まって体が動かなくなって、固まった体の肌がゴワゴワの木みたいに変わってきちゃう、珍しい病気なんだって。おばあちゃんはもう起き上がることも苦しそうで、全身が痛くてごはんも食べられなくて」


悪性のリューマチみたいですね。


>ローエの胸に苦々しい気持ちが広がった。

>戦争のない世界の実現は、まだ叶っていないのだ。


ここらへんを見ても、ここウン十年以上は人と接してない感あります。里に降りればわかりそうなもんですし。

しかし思ったより殺伐としてますね下界。幻想的な山奥との対比で悪くないかと。


>「――もし、力を貸してくれるなら、ずっと話せなかったあのことを、話すよ」


お、もう? 

やや性急に感じますが、まあ中編ですしね。

ここも含めて、少年と出会うタイミングは同居後数年くらいにしてもいい気がします。居場所を知られる問題も多少納得感出ますし。


>「そうさね、わたしも初めて聞いたよ。あのねイム、薬は作れる?」


初めて聞く病なら、この前の受け答え、

>「魔女さんでも治せない?」

>「いや、大丈夫さね。少しお待ちなさい」

は多少不誠実さに感じます。

より正しくは「私には無理だが、大丈夫」と答えるべきかと。


>「他の人には絶対に秘密さね。魔女に会ったことも、魔女から薬をもらったことも、絶対に誰にも言ってはいけない」


童話だと絶対破られる系の約束だ!


>一旦はあの崖まで行くから、まっすぐ帰りなさい。その先はアマ、あんたなら帰り道がわかるね?」


真夜中に山奥スタートは流石にどうかと思います。犬がいるとは言え、暗くて歩けやしません。

明かりを持たせてやるか、完成を夜明けにずらすべきかと。


>魔女の一人は数万の兵力に匹敵すると言われており、各国は強い魔女を召し抱えることが権力の証となっていた。


ゲーム的ではありますが、まあこれはアリ。

「妖女サイベルの呼び声」とか、そんな感じのファンタジーでしたし。


>無からあらゆる物を創造する、暗示をかけて大勢の人間を使役する、まして天候すらも操れるような強大な魔法を得意とする魔女仲間からは、いつも嘲笑わらわれていた。


そうそう。こういう描き方なら全然許せます。

攻撃魔法とか言い出さない限り。


>しかしローエは、戦争で活躍することが正しい魔女の在り方だとは、どうしても思えなかった。

>魔法よりも、薬草の知識や治療の技術で人の役に立ちたいと願い、ローエは一人で旅に出たのである。


なるほど、わかりやすい。


>この小屋を無意識に同じ造りに仕上げてしまうほど、ローエには思い出深い場所である。


この一文も過去形に統一すべきかと。


>「そうさね。あのね、あっち側に診療所の扉があって、いつも開け放しておいたのさ。ただ話をしに来るおばあちゃんや、手伝いたいと言いながら、珍しい花や植物を見たがる子供たちなんかもよく来てね、ここはいつも賑やかだったよ」


あたたかな雰囲気の伝わる、いい描写。


>完治した国王はしかし、ローエに対して感謝するどころか、激怒したのだ。


理不尽な話ですが、ありそうな感じがしますね。

現代でもちらほら……


>だから、もう、どんな病も怪我も、絶対に治したくて、それがわたしの願いでね。そうすることが、せめてもの、わたしの償いなのさ


ふうむう。

ひねくれて「医者なんてやめてやる!」パターンかと思いましたが、逆なんですね。

だとすると、何故人を避けて旅を続けてきたのか、奇妙ではあります。

私はてっきり「人を助けられない理由」があるのかと思ってました。

ここは矛盾を感じますね。総評で後述。


>『ねえ、あたしはローエが大好きよ! だから、あたしはこれからもずーっと、ローエと一緒にいるわ。だってローエの家はここで、ここはあたしの家だもの!』

>『ねえローエ、あたしに話してくれてありがとう。ねえ、辛つらかったのね、ローエ。ずっと一人で抱えてきたのね。でも、あたしがいるから大丈夫よ? ローエはもう一人じゃないわ』


ここら辺のイムの台詞は、気持ちが乗っていて素晴らしいものがありますね。


おっと、あっという間に三話が終わった!

15000字とは思えない喉越しのよさ……これは続きが気になりますね。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る