[企画]マツリカ大反省会 その1 前置き



 はい、長らくお待たせしました。反省会のお時間です。

 といっても時間が経ち過ぎて意味が分からない方も多いと思うので、ちょいとばかり前置きから入ります。

 

 「茉莉禍─マツリカ─」は、梶野が七月末に書いたホラー短編です。

 3200字くらいなので、さらっと読めるはずです。

https://kakuyomu.jp/works/16817330660280121722


 これでもかとネタバレを含みますので、未読の方が今回の顛末に興味を持たれたなら、先に読んでおくことをお勧めします。というか、特に後半は内容についての反省なので、読まないと意味不明です。履修お願いします。


 ただし。今作に関しては「面白いので読んで」とは言いにくい状況です。

 なんせ反省会なので。

 反省せざるを得ない作品なので。

 私はあしかけ三十年くらい小説を書いて(割とサボってたけど)ますが、ここまでたくさんの感想、それも否に寄ったご意見をいただいたのは初めてです。


 出来が悪かったり、失敗した作品は幾らでもありますが、そういう時はたいてい、感想そのものが来ないものです。普段から本音感想をモットーにしている私としては、正直な感想をいただけるのはありがたい限りですし、本望ではあります。今作は読者に恵まれた作品だと思います。マイナス方向にですけど。ちくそう。


 何度か書いていますが、私はウェブ上でないリアル友人数名に、毎回作品を読んでもらい、感想をもらっています。主に文芸部時代からの後輩で、好みや癖はあれど本音でがっつり書いてもらえる、大変ありがたい存在です。雑話の一話目に登場する逆ハーの後輩もその一人。今回は複数の後輩が登場するので「後輩N」としておきます。

 

 そちらのリアル感想も、かつてないほどの不評でした。この企画に当初から関わり、辛辣でならす後輩Nはともかく、趣味や嗜好の異なる友人からも、こうまで駄目出しをされるとは思わなかったので、かなりショックだったことを思い出します。

 後輩Nと友人二名はカクヨムに参加していませんが、せっかくの反省会なので、いただいた感想文を後ほど公開したいと思います。普段、梶野がどれくらいフルボッコにされてるか、ご覧いただければ。あ、許可はもらっております。ネタ的にクレーム来るかもしれませんけどw


 基本ホメホメのカクヨムで、今回これほど大勢の方に本音感想をいただけたことを、改めて感謝するとともに、


 何故、こんなに不評が集まったのか。

 方向性、統一性は読み取れるのか。

 結局、どうすれば正解だったのか?


 みたいなことを、いただいた感想を整理しつつ分析していくのが、今回の企画となります。雑話で書いた「感想の読み方」の実践編ですね。じっくり感想企画でエラそーに作品を斬っていた梶野のフルボッコぶりに溜飲を下げていただけるならそれも一興です。Mって言うな。

 

 しかしまあ、向き合うまで時間かかりましたね。

 執筆から五カ月、やっと覚悟を決められました。

 すっきりと年越ししたいですし。

 

 物議を醸した作品のモデルケースとして、また感想の受け取り方、改善方法について、何かしら書き手の参考になればよいかと思います。転んでもタダでは起きないのがエンタメ派なのです。


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